連結レポート構造の設定

会計グループやサイトの階層構造を設定または変更することができます。システムを使用する前に、会計グループとサイト間の関係を綿密に計画することをお勧めします。実装に手助けが必要な場合、当社のコンサルティングサービスグループにご連絡ください。

既存の連結レポート構造を変更しても、履歴データは変更されません。

詳細は、「連結の概要」を参照してください。

必須事項:

  • サイトと会計グループの間には、適切な レプリケーションルール を設定する必要があります。
  • サイトでは、レポート先の会計グループと同一の基本(自国)通貨がなければなりません。サイトで勘定科目一覧または会計期間を設定した場合は、会計グループに設定したものと一致させる必要があります。

以下は、一般的処理です。

  1. 報告先会計グループを設定または変更するサイトごとにログインします。
  2. そのサイトで総勘定元帳処理が既に行われている場合は、以下を実行します。(一切の処理が行われていない新しいサイトである場合は、省略して次の手順に進んでください。)
    • 現行サイトのトランザクションの全ての仕訳帳および元帳を転記し連結します。各サイトで [元帳連結] 作業を実行してサイトの各勘定番号の 最終 残高を計算し、それを古い会計グループ階層を通して連結します。
    • 完全な勘定科目残高は完了され、移動されるので、古い構造に残る残高は、両方のサイトの仕訳記帳によって他のサイトに手動で移動する必要があります。これらの仕訳記帳は、転記および連結される必要があります。
  3. 報告先会計グループを新しく変更するサイトで、 [報告先会計グループの変更] ユーティリティを実行します。
    • このユーティリティを サイト で実行する場合、[報告先会計グループ] は、同じベース(国内)通貨、勘定科目、会計期間を使用する財務会計グループにしか変更できません。また、そのサイトで定義された全ての勘定科目が財務会計グループにあるかどうかが検証されます。このチェックが失敗すると、変更は許可されず、その失敗を詳しく説明するレポートが作成されます。
    • 会計グループに存在しないサイトの科目レコードが存在する場合、 [マルチサイトチャートコピーユーティリティ] を使用して、サイトの [勘定科目] を財務会計グループにコピーできます。

    勘定科目または会計期間がサイトに設定されていない場合、この [報告先会計グループの変更] ユーティリティで、会計グループからサイトにコピーします。

  4. このユーティリティを財務 会計グループのあらゆるレベルで実行した場合、その財務会計グループの下の各サイトの各勘定に対する終了残高が計算され、階層の最上位まで連結されます。その後、[報告先] の値を変更します。会計グループの 会計科目 に対する [報告先] 勘定マッピングは、新しい [報告先] 財務会計グループの [勘定科目] に対してマップするよう修正する必要があります。
  5. 新しい構造の各サイト/会計グループで [ 元帳連結] を(再度)実行します。これは、各勘定の 開始残高を[新しい]財務会計グループ階層まで連結します。
  6. この処理が完了すると、以下の総勘定元帳参照が作成されます。
    • サイト移動元: 終了残高を保持します。
    • サイト移動先: 新しい報告先会計グループの開始残高です。
    注:  会計簿が一時的に不均衡になるので、ステップ 3 ~ 4 の間は、財務レポートを実行しないでください。

連結についての注記:

  • サイト(会計グループではない)で [報告先会計グループの変更] ユーティリティを実行し、そのサイトに以前の報告先である会計グループの共有通貨の レプリケーションルール が含まれている場合、レプリケーションルールを削除する必要があります。続いて、このサイトと新規会計グループとの間に共用通貨のレプリケーションルールを新たに設定してください。レプリケーショントリガを再生成し、[共通通貨] カテゴリの [手動レプリケーションユーティリティ] を実行します。

    こうすることで、ユーザは古い財務会計グループではなく新しい財務会計グループの通貨レコードを参照していることが確認できます。

  • [報告先会計グループの変更] ユーティリティは、サイトが販売され、財務連結構造から削除する必要がある場合にも実行できます。この場合、[報告先] フィールドを空白にしてユーティリティを実行します。
  • [元帳連結フラグの設定] ユーティリティは会計グループを再構築します。このユーティリティを使って、法人構造の全変換によりデータが消失、破壊、または破棄された会計グループを再構築します。

    このユーティティを実行した後、ユーザは終了残高を転記しないオプションを使用して、 [報告先会計グループの変更] ユーティリティを実行して、現在のサイト構造を訂正します。次に、 [元帳連結] 作業を実行して、新しい構造と統合します。この場合、統合しているエンティティは、新しく、元帳記録がないものとします。

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