税システムの設定

CloudSuite Business では、地域ベース税、品目ベース税、およびパラメトリック販売税の 3 種類の税システムが使用されます。このトピックでは、各税システムについて紹介し、税システムの作成時に特定のフィールドを設定する方法について説明します。

注: 
  • カナダで運営されているビジネスの場合、システムでは主要税システム(GST)が税システム 1 として設定されており、州の要件に応じて品目ベースまたは地域ベースの税モードが採用されているものとみなされます。また、PST と HST は税システム 2 として設定されており、地域ベースの税モードが採用されているものとみなされます。
  • EU(欧州連合)加盟国およびオーストラリアの場合、システムでは主要税システム(販売税または付加価値税)が税システム 1 として設定されており、品目ベースの税モードが採用されているものとみなされます。
  • 米国の場合、システムでは主要税システム(販売税)が税システム 1 として設定されており、地域ベースの税モードが採用されているものとみなされます。

地域ベースの税システム

米国の企業に適用される地域ベースの税システムでは、ヘッダレベルでの課税が可能です。 [税コード] フォームで、税率を州税コードに割り当てます。このフォームでは [価格を含む] フィールドと [その他費用を含む] オプションを選択し、売掛勘定科目を定義する必要があります。

地域ベース税システムでは、品目が免税の対象となっている場合( [品目] フォームで指定)、オーダヘッダレベルの税コードは無視され、販売税は課税されません。

品目が課税の対象となっている場合は、「出荷先」顧客の税コード(または「請求先」が「出荷先」顧客と同じ場合には「請求先」顧客の税コード)に基づいて課税されます。

税値引と請求値引は、領域ベースのタスクシステムで調整できます。

明細品目が直送される場合は、「直送」顧客の税コードに基づいて課税されます。これによって、明細品目の税状況とヘッダ税コードが上書きされます。販売税を「直送」顧客の税コードに基づいて課税すべきかどうかを尋ねるメッセージを表示する場合は、税システムに対して次のオプションを選択する必要があります。

  • [明細品目適用]( [税システム] フォーム上) - 品目がオーダの明細品目レベルで課税または免税の対象となっているかどうかを尋ねます。
  • [税システム(1)] 適用( [税パラメタ] フォーム上) - 品目が [品目] フォームの [売上] タブで課税または免税の対象となっているかどうかを尋ねます。2 つの税システムが存在する場合、フォームにはそれぞれの税システムに対応する 2 つの [税システム適用] フィールドが存在します。

    このフィールドの 税システム(1) の部分は、税システムの名前に置き換えられます。

地域ベースの税システムのみを採用している場合には、[税システム] フォームの以下のフィールドではデフォルト値を設定 [しないで] ください。設定すると、問題が発生することがあります。

  • [品目税コード]
  • [売掛/買掛税コード]
  • [輸送税コード]
  • [その他税コード]

上記の 4 つのフィールドは品目ベースの税システム専用です。[税コード] フォームでの税コードの設定時に、[その他費用を含む] と [輸送費を含む] を選択できます。

品目ベースの税システム

品目ベースの税システムは、主にカナダ、英国、および欧州連合(EU)に適用されます。このシステムでは、販売税を明細品目レベルで課税し、税コードを [品目] フォームで指定することが可能です。(たとえば、このタイプの税は、カナダの GST に使用されます)。システムでは品目の税率を検索し、オーダヘッダの税コードを上書きします。

パラメトリック販売税システム

パラメトリック販売税システムは、主に EU に対して柔軟性をもたらします。フィールドとオプションの多くは米国の企業に対しては無視するか、N に設定できます。

一般パラメタフォーム

このフォームを使って、システム全体に共通のパラメタを設定します。 [一般パラメタ] フォームの次のフィールドが税システムに適用されます。

フィールド 説明
EU レポートの有効化 EU 付加価値税情報を有効にするために選択
EU 重量単位変換係数 [品目] ファイルの 重量 フィールドをキログラム(EU SSD の重量単位)に変換
州名の略称を大文字にする 大文字にすることを選択

税システムフォーム

このフォームを使って、付加価値税(VAT)や販売税関連情報の処理で使用される税システムおよび税コードを確立します。付加価値税機能により、顧客受注オーダ登録、購買、買掛および売掛における品目が処理されます。

米国の企業に対しては、[税モード] を [地域] に設定します。これによって、ヘッダレベルで税率を入力できるようになります。

英国を含むヨーロッパの企業に対しては、[税モード] を [品目] に設定します。これによって、品目レベルで税率を入力できるようになります(税金は、たとえば VAT など、各販売品目に基づいて課税されます)。

注意:  システムに有効なトランザクションが発生した後で [一般] タブのフィールドを変更しないようにしてください。変更すると、データが無効になり、整合性が脅かされるおそれがあります。

例えば、購買オーダをシステムに入力した後に [購買管理に有効] フィールドを [はい] に設定すると、現在の購買オーダは正しい税コードを含まなくなり、購買オーダ側の税レコードは存在しなくなります。

このフォームの [税コード] タブを使用して、デフォルトの税コード情報を定義します。

  • これらが手数料、売掛または買掛費用以外の場合、その税コードを税システム 1 に関連付けます。
  • [税コード] フォームで [移動 VAT] を選択すると、[移動買掛 VAT 税コード] または [移動売掛 VAT 税コード] が使用されます。

税コード、税額、税 ID のラベルをカスタマイズするには、ラベル タブを使用します。

税パラメタフォーム

このフォームを使って、企業に固有の報告や機能に関する要件を設定します。

税管轄区フォーム

このフォームを使って、税管轄区を記録します。このフォームでは、税コードを管轄区のグループにまとめることができます。各税コードには 1 つの管轄区を割り当てることができます。

[[税管轄区]] フォームは、米国の企業には適用されません。

[税コード] フォーム

このフォームを使って、顧客負担分の税率、および販売税の転記先となる総勘定元帳勘定を指定します。これらの税コードは請求書および支払証書の入力時に使用します。1 つの税システムには 1 つのセットの税コードを作成できます。下記の関連するトピックで 2 つの税コード情報トピックの入力を参照してください。

支払証書と請求支払の銀行勘定調整時に付加価値税の認識を有効にする場合は、[VAT 移動] を選択します。

[住所税コードデフォルト] フォーム

このフォームを使用して、新しい顧客レコードと購入先レコードに、保管場所別のデフォルトの税コードを設定します。

[勘定科目] フォーム

このフォームを使用して、税勘定を設定します。たとえば、システムが付加価値税を処理する場合、入出力の付加価値税勘定が必要です。

関連トピック