会社間転記状況ワークフローの例
このシナリオでは親会社が子会社の代理で支払を行います。親会社は元のビジネスユニット SU1 として指定されています。子会社は対象ビジネスユニット TU1 として指定されています。
- 子会社の対象ビジネスユニット TU1 で、SunSystems メニューから [勘定科目認識 (LIA)] を選択します。
- 勘定科目認識コード A01 を作成します。
- 勘定科目認識タイプにビジネス勘定科目コードを選択します。
- [ビジネス勘定科目定義 (BAC)] で勘定科目認識コード A01 の詳細を作成します。
- [その他分析コード] フィールドに元の勘定科目コードを入力します。
-
[勘定科目分析] フィールドに対象勘定科目コードを入力します。
表 1. その他分析コード (元の勘定科目コード) 勘定科目コード分析 (対象勘定科目コード) SAC01 TAC01 SCASH TAR - 子会社の対象ビジネスユニット TU1 で、SunSystems メニューから [元帳インターフェイス (LIS)] を選択します。
- [元帳インターフェイス定義コード] として [INCO] を作成します。
- [モジュール] を [会社間] に設定します。
- [] ドロップダウンリストから [オンライン] を選択します。
- [対象元帳バッチまたはオンライン] フィールドで [A] を選択します。
- [仕訳タイプ] バッチフィールドには、たとえば [FGJ] のような、会社間仕訳タイプでない仕訳が入ることを確認します。
- [外部/ビジネス行インポート値] を [元帳インターフェイス値タイプ] に選択します。
- [行詳細] をクリックします。
-
勘定科目認識コード A01 を貸方計上する詳細 1 行を設定します。
表 2. 行 勘定科目認識コード 借方/貸方 1 A01 貸方 注: 元のビジネスユニットの借方取引行が対象ビジネスユニットの貸方取引行を作成します。同様に元のビジネスユニットの貸方取引行が対象ビジネスユニットの借方取引行を作成します。注: 元帳インターフェイスを設定するとき、貸方と借方に正しい値を指定することで結果の仕訳が貸借一致することを確認します。 - 対応するビジネス行インポート値と値を照合します。
- [ビジネス行インポート] タブを選択します。
- [値] タブを選択します。
-
[取引] ドロップダウンリストから [ビジネス行インポート値 2] を選択します。
注: インポート値は対象値に直接挿入されます。元の値の通貨が対象値と同じことを確認します。あるいは取引値を元の取引値からマッピングし、取引通貨コードを挿入します。
表 3. 値 取引 ビジネス行インポート値 2 - 必要に応じ、分析抑制または転送データコードを設定します。
- 親会社の元のビジネスユニット SU1 で、SunSystems メニューから [仕訳タイプ (JNT)] を選択します。
- 会社間転記仕訳タイプ [INTER] を作成します。
- [会社間タイプ] タブから [会社間タイプ] チェックボックスを選択します。
- [対象ビジネスユニットコード] として [TU1] を入力します。
- [対象元帳インターフェイス定義コード] に [INCO] を選択します。
- 元のビジネスユニットから対象ビジネスユニットへ会社間仕訳を自動転記するには、[会社間自動転記] チェックボックスをオンにします。
- 親会社のビジネスユニット SU1 で、SunSystems メニューから [元帳入力 (LEN)] を選択します。
-
会社間転記仕訳タイプ [INTER] を使って仕訳を入力し、転記します。
表 4. 仕訳行番号 仕訳タイプ 取引参照 勘定科目コード 取引通貨コード 基本金額 借方/貸方 1 INTER ICO1 SAC01 GBP 100 貸方 2 INTER ICO1 SCASH GBP 100 借方 -
元のビジネスユニットの
[仕訳タイプ (JNT)]
で [会社間自動転記] に選択があれば、仕訳は自動的に対象ビジネスユニットに転記されます。
表 5. 仕訳行番号 仕訳タイプ 取引参照 勘定科目コード 取引通貨コード 基本金額 借方/貸方 1 FGJ ICO1 TAC01 GBP 100 借方 2 FGJ ICO1 TAR GBP 100 貸方 - 元のビジネスユニットの [仕訳タイプ (JNT)] で [会社間自動転記] に選択がないと、仕訳が転記されたとき、データは自動的にビジネス行インポートテーブルに挿入され、会社間転記状況は転記待ちに更新されます。
- 会社間転記取引を子会社の対象ビジネスユニット TU1 に転記するには、 [会社間転記待ち照会] を選択します。
- 仕訳番号を入力し、[OK] をクリックして、転記待ち状況にある会社間転記取引を表示します。
- [レビュー] または [すべてレビュー] を選択します。
- [レポート処理] フィールドから [会社間転記] を選択します。
-
[OK] をクリックします。
会社間転記仕訳は子会社の対象ビジネスユニット TU1 に正式転記されます。
- 複数の会社間仕訳行を対象ビジネスユニットに転記するには、元帳インターフェイス行詳細を使用します。
-
複数行を貸方行で会社間勘定科目に、借方行で相手勘定科目に設定します。
表 6. 仕訳行番号 勘定科目コード 借方/貸方 1 TAC01 (対象会社間勘定科目) 貸方 2 TAR 借方 -
この例では、元のビジネスユニットで会社間勘定科目に転記された借方仕訳行が、対象ビジネスユニットで対応する会社間勘定科目に貸方仕訳行を転記します。その逆も同様です。
固定勘定科目コードまたは勘定科目認識コードが使用できます。
- 元のビジネスユニットで、SunSystems メニューから [元帳入力 (LEN)] を選択します。
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会社間エントリを作成します。
表 7. 仕訳行番号 仕訳タイプ 取引参照 勘定科目コード 取引通貨コード 基本金額 借方/貸方 1 INTER ICO1 SAC01 GBP 100 貸方 2 INTER ICO1 SCASH GBP 100 借方 -
会社間転記待ちから仕訳を抽出し、会社間勘定科目行 (SAC01 100 貸方) のみを会社間転記の実行に選択します。
対象元帳インターフェイスで指定された行詳細ごとに、対象ビジネスユニットに会社間仕訳が生成されます。
表 8. 仕訳行番号 仕訳タイプ 取引参照 勘定科目コード 取引通貨コード 基本金額 借方/貸方 1 FGJ ICO1 TAC01 GBP 100 借方 2 FGJ ICO1 TAR GBP 100 貸方 注: 会社間転記を自動で行っている場合、転記できるのは完全な仕訳で、選択した仕訳行ではありません。