承認処理の実行

仕入に関する承認機能を設定したら、発注オーダーと発注請求書で使用できます。承認は、発注オーダーと発注請求書の両方またはいずれかで実行できます。実際の承認処理は、オーダーと請求書でまったく同じものです。

  1. 発注オーダーを入力します。承認は [仕入タイプ] > [仕入ステージ] フォームで、[取引レベル] フィールドを使って行または書類 (オーダー全体または請求書全体) に設定できます。オーダーに行を入力すると、システムによって、一度に 1 行または全行がまとめて処理されます。
  2. このオーダー/請求書で承認が必要なのかどうかがシステムによって確認されます。

    処理は次のとおりです。

    • 発注オーダー/請求書ヘッダーの仕入取引タイプ設定が検索されます。
    • 仕入取引タイプの承認テーブルセットが検索されます。

    • 承認テーブルでオーダー/請求書と承認テーブル詳細行が比較され、基準を満たしているかどうかが確認されます。
  3. 承認テーブル行の基準を満たしていない場合は、行/書類に次の項目が適用されます。
    • 行の状況が [保留] に設定されます。
    • 行の承認状況が [未承認] に設定されます。
    • 承認スタンプレコードが作成されます。このレコードには、行をリリースするために必要な承認が記載されます。

    注: これはオーダー/請求書が承認されるとシステムによって作成および管理されるテーブルです。
  4. 行/ドキュメントの承認は発注オーダー/請求書入力で行います。
    発注オーダー入力または発注請求書入力でのオプションは次のとおりです。
    • 承認 (書類レベルの承認が使用されている場合)
    • 行承認 (行レベルの承認が使用されている場合)
    • 承認 (行レベルの承認が使用されていて、すべての行を承認する場合)
  5. コントロールデスクのバッチプログラムを使用して行を承認
  6. 行/書類を承認するために、複数の承認者による承認が必要な場合があります。必要に応じて、それぞれの承認者が各行/書類を承認する必要があります。
  7. すべての承認者が行またはドキュメントを承認すると、各行の承認状況が自動的に [承認済] に設定されます。ユーザーはそれぞれの行を [リリース] して、行の処理を進める必要があります。

承認テーブル詳細行

オーダー/請求書入力時に承認テーブルが見つかってもテーブル詳細行の基準を満たしていない場合、行は保留されますが、承認の対象にはなりません。ユーザーは手動で行をリリースする必要があります。

承認テーブル詳細行では、最多 10 人の承認者から成るデータアクセスグループコードを指定できます。ここで指定する順序にしたがって承認が実行されます。たとえば、承認テーブル詳細行で次のように指定します。

上限 - 999,999,999

承認者 1 DAG - DAG X

承認者 2 DAG - DAG Y

承認者 3 DAG - DAG Z

データアクセスグループ X の承認オペレータは、データアクセスグループ Y の承認オペレータの前に承認する必要があります。データアクセスグループ X とデータアクセスグループ Y の承認者は、データアクセスグループ Z の承認者の前に承認する必要があります。

行/書類が拒否されたり承認されなかったりすると、行は処理されません。承認オペレータは、行が拒否された理由を示す理由コードを入力する必要があります。