在庫再評価の設定

在庫再評価を設定するには次の手順を実行します。

  • 再評価プロファイルを定義します。
  • これには、ユーザー定義原価定義コードと会計期が含まれます。この新しい原価であるユーザー定義原価を使って在庫を再評価します。
  • 値タイプを [在庫原価] に設定して元帳インターフェイスを定義します。
  • [商品原価] フォームで標準原価を設定します。これを設定しないと、在庫再評価の結果生じる元帳入力が不正確になる場合があります。

再評価会計期

再評価会計期の再評価は、再評価会計期末の在庫有高を識別するために行います。この在庫数量が再評価の対象となり、この数量に対する調整を転記する必要があります。

消込み可能な商品の場合、該当する会計期のすべての受領と、これに対して消込まれたすべての出庫がシステムによって確認され、残っている手持ち数量が調べられます。再評価会計期中またはそれ以前に発生した実際受領が含められ、再評価会計期中またはそれ以前に発生した実際出庫が差し引かれます。未消込みの実際出庫は、再評価会計期中またはそれ以前に発生したものが差し引かれます。

消込みしない商品の場合、該当する会計期のすべての受領と出庫がシステムによって確認され、商品と在庫場所の各組み合わせに対する手持ち数量が調べられます。再評価会計期中またはそれ以前に発生した実際受領が含められ、再評価会計期中またはそれ以前に発生した実際出庫が差し引かれます。

現在の会計期

現在の会計期の再評価は、再評価会計期 (古い標準原価で記録された会計期) の期末以降に発生したすべての在庫移動に対する調整を作成するために行います。これにより、在庫移動が新しい原価で発生したと仮定した場合の結果が受発注処理元帳と財務元帳に反映されます。

このため、消込み済みであるかどうかに関係なく、現在の会計期のすべての受領と出庫、該当する各取引の数量が再評価数量として含められます。現在の会計期では、再評価数量と元の受領/出庫数量が一致します。

再評価金額の計算: (再評価数量 x 新しい標準原価) - (再評価数量 x 現在の標準原価)

通貨設定は再評価プロファイルから取得されます。これは、再評価の計算基準として現在の通貨値を使用するのか、レポート通貨値を使用するのかという設定です。基本通貨値を使用する場合、その通貨のユーザー定義原価レコード (存在する場合) または実行時に入力されたレートを使用してレポート通貨が計算されます。レポート通貨値を基準として使用する場合、同じ方法で基本通貨の再評価値が計算されます。