仕入返品票
取引ステージごとに在庫元帳インターフェイスを定義できます。在庫出庫と在庫受領の両方が作成されるステージでは、出庫に 1 回、受領に 1 回と、インターフェイスが 2 回 実行されます。
すべての在庫元帳インターフェイスで貸方と借方を指定する必要があります。受領の場合は、在庫勘定を借方計上し、相手勘定を貸方計上します。出庫の場合は貸方と借方が逆になります。たとえば、仕入返品票取引の元帳インターフェイスは次のように設定します。
- 在庫勘定 - 最新の実績行原価を借方計上
- 販売原価勘定 - 最新の実績行原価を貸方計上
仕入返品票行が出庫され、原価が 100.00 の場合の転記:
- 在庫 100.00 貸方計上
- 販売原価 100.00 借方計上
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次の情報を指定します。
- 転記日調整
- このフィールドで正または負の値を入力することによって、[転記日付元データ] フィールドで設定している標準転記日を調整できます。たとえば [+10] に設定すると、転記日は元の日付の 10 日後として計算されます。
- 転記日計算単位
- 転記日調整が計算される時間の単位。[日]、[月]、[年] のオプションがあります。
- 転記会計期調整
- このフィールドで正または負の値を入力することによって、[転記会計期元データ] フィールドで設定されている標準会計期を調整できます。たとえば [+2] に設定すると、転記会計期は元の会計期の 2 期後として計算されます。
- 直接印刷
- ステージリリース時に書類をただちに印刷するのかどうかを指定します。または、コントロールデスク機能を使用して、印刷する取引を選択することもできます。
- 完了後に保留
- ステージ完了後に取引を保留にするかどうかを指定します。
- 標準フォーム
- ステージで使用する標準のフォーム。コントロールデスクで取引が選択され、入力機能に渡される場合に使用するフォームです。
- オプション
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ステージがオプションであるかどうかを指定します。
注: オプションのステージでは、在庫移動取引または元帳取引を転記できません。注: 受領書入力/照合と受領書転送は、オプションのステージとして設定できません。 - 再計算
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ステージで取引金額を計算するかどうかを指定します。通常、最初の入力ステージ以降に通貨レートや商品単価表または値表が変更された場合に再計算が必要になります。
累積商品単価表を使用している場合は、累積処理を行うステージでこのフラグを [はい] に設定する必要があります。複数のステージでこのフラグを設定すると、フラグが設定されている最終の必須ステージで累積処理が行われます。
[再計算] フラグは [受領書入力] と [照合ステージ] で必須です。これによって、これらのステージで値の再計算が強制され、その後、再計算された値が請求書照合機能と請求書生成機能で使用されます。
- 使用値
- 請求書を生成するときや、請求書を発注オーダーに照合するときに使用する値を指定します。[オーダー]、[受領書合計]、[請求書]、[受領書行]、[適用なし] のオプションがあります。使用方法を次のテーブルで説明します。
ステージ 可能な設定 妥当性検査 使用法 請求書入力 オーダー オーダー入力ステージの後に請求書入力ステージが続く場合のみ 請求書生成機能では、発注オーダーの数量を値を使用して請求書行が生成されます。 受領書合計 受領書ステージの後に請求書入力ステージが続く場合のみ 請求書生成機能では、受領数量と発注オーダーの値から、既に請求済みの数量と値を差し引いて、請求書行が生成されます。 請求書 請求書生成機能では、発注オーダーの数量と値から、既に請求済みの数量と値を差し引いて、請求書行が生成されます。 受領書行 受領書ステージの後に請求書入力ステージが続く場合のみ 請求書生成機能では、各受領書数量につき 1 つの請求書行が生成されます。 請求書照合 オーダー 表示される発注オーダー行には、請求書照合フォームの残高数量または値が表示されます。これは、元の発注オーダーと請求済みの数量または金額との差分です。 受領書合計と受領書行 請求書照合が受領書ステージに続く場合、または請求書入力が受領書入力/照合として設定されている場合 表示される発注オーダー行には、請求書照合フォームの残高数量または値が表示されます。これは、元の発注オーダーに対して受領された数量または金額と、請求済みの数量または金額との差分です。 その他のステージ 適用なし 適用なし 適用なし - 転記日付元データと転記会計期元データ
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転記で使用する仕入処理の日付と会計期。次のオプションがあります。
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[オーダー日/会計期]
発注オーダーの日付と会計期
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[オーダー入力日/会計期]
発注オーダーがシステムに入力された日付と会計期。発注オーダーの日付/会計期と異なる場合があります。
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[オーダー確認/発行日/会計期]
発注オーダーが確認または発行された日付と会計期
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[現在の日付/会計期]
現在のユーザーがログインしている日付と会計期
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[受領書日付/会計期]
受領書の日付と会計期
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[受領書入力日/会計期]
受領書がシステムに入力された日付と会計期
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[受領書転送日/会計期]
受領された商品が在庫場所に転送された日付と会計期
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[請求書照合日/会計期]
請求書が発注オーダーに照合された日付と会計期
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[請求日/会計期]
請求日の日付と会計期
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[請求書入力日/会計期]
請求書がシステムに入力された日付と会計期。請求日/会計期と異なる場合があります。
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[請求書確認日/会計期]
請求書が確認された日付と会計期
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[請求書転記日/会計期]
請求書が元帳に転記された日付と会計期
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[オーダー日/会計期]
- 承認テーブル
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仕入承認を使用するときに、ステージに適用する必要な承認テーブル。
仕入業務設定の [仕入承認] タブにある [承認照合] オプションの設定に応じて、発注オーダーステージまたは発注請求書ステージに割り当てることができます。受領書ステージでは設定できません。
オーダーと請求書のいずれかまたは両方を作成するとき、システムによって、オーダー/請求書のデータと承認テーブルの照合が試行されます。照合基準が存在する場合、行に承認が適用されます。照合基準が存在しない場合、データは [代替承認テーブル] フィールドと照合されます。
- 取引レベル
- 仕入承認を使用するときに、このフィールドによって、行または書類の取引レベルが指定されます。オーダーまたは請求書入力時に、この定義によって、各行を個別に保留、承認、リリースするのか、書類全体 (オーダーまたは請求書のすべての行) をまとめて保留、承認、リリースするのかが指定されます。
- 代替承認テーブル
- 仕入承認使用時に、[承認テーブル] で指定されたテーブルに発注オーダーまたは請求書への照合基準が存在しない場合、このフィールドで指定されたテーブルが使用されます。[代替承認テーブル] にも照合基準が存在しない場合、ステージでの承認は必要ありません。また、[承認テーブル] と [代替承認テーブル] が指定されていない場合、ステージでの承認は必要ありません。
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仕入業務設定で照合確認が設定されている場合、次のフィールドを使用して、仕入タイプレベルで設定を上書きできます。
- パス変更の場合は再承認
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行の承認前または承認後に発注オーダー行/請求書行が変更された場合にどのように承認処理を行うかを指定します。
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[承認前]
修正された発注オーダー/請求書行が [承認テーブル] の他の承認行の基準を満たしている場合は、行入力時の元の承認セットが削除され、新規の承認が追加されます。
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[承認後]
商品コード、値ラベル、勘定科目コード、通貨コード、在庫場所、仕入担当者コード、納品先住所など、発注オーダー/請求書行詳細の重要な情報に変更が生じた場合は、システムによってこの設定が参照されます。仕入先期日、仕入先最終期日など、発注オーダー/請求書のあまり重要でない箇所を変更した場合は、確認なしで変更が許可されます。
このフィールドが確認され、[はい] に設定されている場合は、行の再承認が必要です。行の状況が [未承認] にリセットされ、元の承認がリセットされます。行の状況が [未承認] に設定され、元の承認が再設定されます。 変更内容が承認テーブルの他の詳細行の基準を満たしている場合、元の承認が削除され、新規の承認が追加されます。
[いいえ] に設定されている場合、行の変更は許可されません。
このフィールドは、仕入業務設定フォームと仕入タイプフォームの両方に表示されます。いずれかのフォームで設定している場合、再承認機能が適用されます。ビジネスユニット全体で設定するには、仕入業務設定フォームで設定してください。ビジネスユニット全体に設定しないで個別の取引タイプに適用するには、仕入タイプフォームで設定してください。
注: [パス変更の場合は再承認] が選択されていて、一部またはすべての行が承認者によって承認済の場合、これらの承認は削除されます。行の状況が [未承認] に再設定され、この行の再承認が必要になります。
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[承認前]
- 許容差を超えた場合は再承認
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このフィールドを [はい] に設定すると、変更が生じた場合やオーダー値が変更された場合に、すべての承認オペレータによる再承認が必要になります。これによって承認スタンプレコードが修正されます。このフィールドが [いいえ] に設定されている場合、行入力時の元の承認は変更されません。
このフィールドは、仕入業務設定フォームと仕入タイプフォームの両方に表示されます。いずれかのフォームで [はい] に設定されている場合、再承認機能が適用されます。ビジネスユニット全体で設定するには、仕入業務設定フォームで設定してください。ビジネスユニット全体に設定しないで個別の取引タイプに適用するには、仕入タイプフォームで設定してください。
修正できる値は、許容差パーセンテージとして設定されます。これは、承認で使用される値ラベルのパーセンテージです。つまり、承認テーブルで識別される値ラベルです。
たとえば、許容差パーセンテージが 5% に設定されていて、仕入業務設定または仕入タイプで [許容差超過再承認] が [はい] に設定されているとします。仕入タイプで承認テーブルを設定し、正味値ラベルを使用して承認パスを決定します。正味金額 100 GBP のオーダー/請求書行が入力されたとします。行が修正され、正味金額が 95 - 105 GBP の範囲内の場合、承認は必要ありません。この行が変更され、正味金額が 95 - 105 GBP の許容差を超える場合、行の再承認が必要になります。
注: [パス変更の場合は再承認] が [オン] に設定されていて、一部の承認者によって行が既に承認されている場合、これらの承認は削除されます。承認スタンプのレコードが削除され、新しい承認パスで再作成されます。 - 許容差率
- 取引が承認超過値としてマークされる前に、承認金額に適用される許容差のパーセンテージ。これは、[許容差超過再承認] フィールドが [はい] に設定されている場合のみ使用されます。
- 在庫場所 ID
- 商品が受領または転送される在庫場所。これは受領書入力/照合ステージと受領書転送ステージでのみ使用されます。受領書入力時に、行に入力される標準返品場所がシステムによって自動的に検索されます。次の順序で検索され、場所が検出されると検索は停止します。
- ユーザーが行に入力した在庫場所
- 受領書行に割り当てられる発注オーダー、発注請求書、在庫移動オーダー行に入力されている在庫場所
- 仕入タイプ設定または在庫移動タイプで入力された在庫場所 - このフィールドで入力される在庫場所
- 商品マスタの標準在庫場所
- 逆仕訳存在
- ステージに元帳インターフェイス逆仕訳が設定されているかどうかを示します。
- 変更内容を保存します。