元帳換算 (LCN)

注:  [元帳換算 (LCN)] を初めて実行するときに、[妥当性検査のみ] オプションを設定して換算エラーを確認する必要があります。この処理は、[妥当性検査のみ] オプションを設定した状態で何度でも繰り返すことができます。換算取引を転記する準備ができたら、このオプションなしで [元帳換算 (LCN)] を実行する必要があります。
  1. SunSystems メニューから [元帳換算 (LCN)] を選択します。
    [元帳換算ステージ1 元/対象定義] ダイアログが表示されます。
  2. [元のビジネスユニット] を指定して [OK] をクリックします。

    これが元帳換算の基準として使用するビジネスユニットです。このビジネスユニットに転記されている取引が [元帳換算] の基準として使用されます。

    注: このビジネスユニットに保存されている取引データと静的データは決して更新されません。

    元のビジネスユニットには次のフィールドが含まれます。

    値 1 通貨/ピボット

    値 1 は元のビジネスユニットに設定されている基本通貨で、自動的に表示されます。これがピボット通貨である場合は、その旨が表示されます。

    値 2 ピボット

    値 2 がピボット通貨として設定されている場合は、その旨が表示されます。値 2 通貨は取引によって異なる可能性があるため、通貨コードは表示されません。

    値 3 通貨/ピボット

    値 3、つまり第 2 基本/レポート通貨が元のビジネスユニットに定義されている場合は、これが自動的に表示されます。これがピボット通貨である場合は、その旨が表示されます。

    メモ値

    元のビジネスユニットでメモ値が使用されている場合は、これが識別されます。

  3. [対象ビジネスユニット] を指定して [OK] をクリックします。

    元帳換算 (LCN) が新規取引を生成し、転記するビジネスユニットです。このビジネスユニットと静的データは、事前に定義しておく必要があります。

  4. 対象の換算値を指定して [OK] をクリックします。

    対象ビジネスユニットで通貨値が使用されていない場合は、元の値や通貨値を入力することはできません。該当する通貨転記ルールがビジネスユニット設定 (BUA) で [未定義] に設定されている場合、この通貨値は使用されていません。

    • 値 1 の元の値を適切な対象値に置き換える場合は 1
    • 値 2 の元の値を適切な対象値に置き換える場合は 2
    • 値 3 の元の値を適切な対象値に置き換える場合は 3
    • メモの元の値を対応する対象値に置き換える場合は M
    • 指定の通貨コードに対して定義されているレートを使用して値を生成する場合は「+」を入力します。生成できる値は値 1 と値 3 の値のみです。
    • 対象ビジネスユニットに既存する値を空欄にする場合は「-」を入力します。

    対象ビジネスユニットで使用できる元の値に関して、それぞれ次のいずれかのコードを入力して換算要件を定義する必要があります。

    元帳換算 (LCN) では、元のビジネスユニットと対象ビジネスユニットの定義を使用して要件が予測されます。たとえば、EUR (ユーロ) が元のビジネスユニットでは値 1 通貨として、対象ビジネスユニットでは値 3 通貨として定義されている場合、値 1 を値 3 に置換して適宜フラグを設定することがシステムによって想定されます。システムの標準設定はすべて上書きできます。

    生成または置換する対象ビジネスユニットの元帳取引の値 1、値 2、値 3、メモ値と元のビジネスユニット元帳取引の値を識別します。

    この情報は、値を入力するごとに [OK] をクリックして指定します。

    通貨

    値 1 と値 3 の通貨コードは、対象ビジネスユニット設定から表示されます。

    これらの通貨のいずれかが、元のビジネスユニットで使用している値 1 や値 3 の通貨と異なる場合、ピボット通貨を介して元の通貨から対象の通貨に換算する通貨換算コードが存在することがシステムによって確認されます。これらのコードが定義されていない場合はエラーメッセージが表示されます。

    値 1/2/3 ピボット

    ビジネスユニットに対して設定されているピボット通貨は、関連する通貨とともに表示されます。これはビジネスユニット設定 (BUA) で設定します。

    妥当性検査のみ

    このオプションを設定すると、元帳換算ルールの妥当性検査が行われ、エラーのレポートが作成されます。このオプションを設定すると、対象ビジネスユニットに取引が生成または転記されません。

  5. [次へ] をクリックして選択の妥当性検査を行います。
    [元帳換算ステージ 2 新規構成確認] ダイアログが表示されます。
  6. 元帳換算処理の詳細が正しいことを確認します。[次へ] をクリックして、次のステップに進みます。または、[前へ] をクリックして対象の換算要件を定義し直します。
  7. [元帳換算ステージ 3 残高調整オプション] ダイアログで、仕訳転記と残高調整の要件を定義します。次の情報を指定します。
    仕訳タイプ

    [元帳換算] の生成取引に使用する仕訳タイプ。この仕訳タイプは、元のビジネスユニットと対象ビジネスユニットの両方で定義する必要があります。仕訳タイプは [仕訳タイプ (JNT)] で定義します。

    残高調整オプション

    生成される仕訳取引の残高調整レベルを特定します。次の 3 つのオプションを使用できます。

    • 会計期 - 生成される取引の残高調整を転記会計期ごとに行います。
    • 年 - 生成される取引の残高調整を会計年度ごとに行います。
    • 合計 - 取引全体で残高調整を行います。

    ここで選択するオプションによって、生成される調整取引の数が決まります。たとえば、会計期を選択すると、残高調整されていない転記会計期ごとに調整取引が 1 つずつ生成されます。

    転記タイプ

    対象ビジネスユニットで仮転記がオプションになっている場合は、取引を仮転記として転記するか、正式転記として転記するかを選択できます。

  8. [次へ] をクリックして、次のステップに進みます。または、[前へ] をクリックして要件を再定義します。
  9. [元帳換算ステージ 4 データ選択] ダイアログで、換算対象の元帳ファイルを選択します。
    処理するテーブルを表示

    このオプションを設定して、適切なタイプの財務データを処理します。データファイルは、ウィンドウに表示される順序で処理されます。複数の予算ファイルが存在する場合は、それぞれを個別に換算するかどうかを選択します。ただし、アーカイブファイルが複数存在する場合は、同時にすべてを換算するか、全く換算しないかのいずれかにする必要があります。

    特定のタイプのデータを換算する際に必要な静的データが対象のビジネスユニットに存在しない場合は、そのデータタイプを選択できません。たとえば、通貨コードレートが定義されていない場合などです。

    [元帳換算] を再実行していて、データタイプを正常に変換した場合は、データタイプを再変換するように選択できます。たとえば、元帳取引を正常に換算済みの状態で、第 2 の実行で予算取引を換算する場合は、[元帳ファイル] オプションを再度選択できます。この場合は警告メッセージが表示されます。

    % 完了

    換算済みの元取引のパーセンテージ。これは、 [元帳換算] の処理中に、進行状況を示すために表示されます。

    エラーカウント

    [元帳換算] 処理中に確認されたエラーの数。たとえば、勘定科目コード、通貨コード、通貨レートのいずれかが対象のビジネスユニットに存在しない場合などです。

    [処理] をクリックして元帳換算処理を開始します。

  10. 各入力の後に [OK] をクリックし、それから [処理] をクリックして換算処理を開始します。
  11. 変更内容を保存します。