証票番号とは

証票番号は、貸借が一致しているビジネス取引に割り当てる一意の参照番号です。証票番号は、特定の会計環境で主要な取引参照番号として使用できます。たとえば、中国の財務会計で使用したり、日本の伝票番号として使用できます。その他の国の会計システムや規定に合わせて使用することもできます。

各ビジネスユニットの元帳ごとに、すべての取引で証票番号を必ず使用するのか、使用を禁止するのか、オプションで使用するのかを指定できます。元帳で使用することを禁止すると、証票番号は使用されません。オプションに設定すると、仕訳で使用できますが、必ず入力する必要はありません。

また、元帳設定で、証票番号を取引参照フィールドに表示するのか、または取引参照フィールドを他の目的で使うために証票番号を二次参照に表示するのかを指定できます。証票番号自体を照会機能、バッチ処理、レポート機能の選択基準として使用できます。

仕訳クラス

証票番号には続き番号が使用され、仕訳クラスによってグループ化されます。異なる仕訳クラスを使用することによって、入金、支払、転送などのビジネス機能別に仕訳を分類できます。証票番号を使用すると、各仕訳クラスを参照する仕訳の証票番号が増加されます。結果として、複数の証票番号順序が並行して管理され、番号が増加されます。

証票番号に順序を付ける

証票番号は、順序番号と似ています。ただし、順序番号だけでは証票番号システムに必要な機能を提供することができず、分析要素を併用する必要があります。

証票番号を使用する場合は、仕訳を生成するすべての機能で順序番号が更新され、一意の証票番号が仕訳取引に割り当てられます。たとえば、受発注処理の転記をインポートする際に証票番号が適用され、 [固定資産] [仕訳配賦] の処理では生成取引に証票番号が含められます。

証票番号は 5 つの部分で構成されます。たとえば、仕訳クラスコード、会計年度、会計期、会計日付、順序番号 (証票番号ストリーム) を組み合わせた番号にすることができます。証票番号を使用するために、これら 5 つの部分すべてを使用する必要はありません。

証票番号の設定

証票番号を設定するには次の手順を実行します。

  1. [証票番号ストリーム設定 (VNS)] で証票番号ストリームを作成します。
  2. [取引参照設定 (TRS)] で証票番号の取引参照を定義します。
  3. [仕訳クラス設定 (JNC)] で必要な仕訳クラスをすべて作成します。
  4. [仕訳タイプ (JNT)] で適切な仕訳クラスを各仕訳タイプに割り当てます。
  5. [元帳設定 (LES)] の [証票番号] タブをクリックします。
    1. [証票番号] オプションを [オプション] または [必須] に設定します。
    2. [証票番号] タブのその他のオプションを必要に応じて設定し、システムバッチ処理に仕訳クラスコードを割り当てます。