許可設定の必要手順
SunSystems の財務許可は、さまざまな機能の取引転記を許可または拒否する処理です。ユーザーチームで特別に設定されたオペレータ ID でのみ取引を許可できます。このトピックでは SunSystems で許可機能を設定する方法について説明します。許可機能に関する詳細については、「許可」を参照してください。
許可機能の設定を始める前に、許可に関する要件を十分に考慮する必要があります。許可シナリオの例を次に示します。
基本設定
- [元帳設定 (LES)] の [追加財務] タブで [許可必須] フィールドを [はい] に設定します。
- [セキュリティコンソール] または [ユーザーマネージャ] で を選択します。[ ] から [許可者] チェックボックスを選択し、各許可者にパスワードを作成します。[無効許可カウント] は 0 に設定します。
- [ユーザーチーム設定 (UTS)] で必要な許可ユーザーチームを作成します。各チームに適切なチーム名を入力し、[許可オペレータ] をクリックしてオペレータをユーザーチームに割り当てます。
-
[財務拒否コード設定 (FJC)]
で拒否コードを作成します。それぞれの拒否コードに対して、そのコードで拒否される取引に表示する説明を定義します。財務拒否コードを使用する拒否ステージを指定します。ステージタイプは次のとおりです。
- [決済]
- [照合/消込み]
- [元帳入力/インポート]
- [フィルタデザイナ (FLD)] で、各拒否ステージおよびステージタイプに必要なフィルタを作成します。
[フィルタタイプ] には [許可照会 SAAUTH] を選択し、フィルタの適切な名前と説明を入力します。必要なフィルタ条件をデータ項目リストセクションからフィルタ編集領域セクションにドラッグします。最初の条件は [許可セット参照] にする必要があります。 [条件の編集] ダイアログで [ランタイムエントリ] チェックボックスをオンにし、[空欄] チェックボックスをオフにします。
特定の許可ステージのフィルタ条件として必要なその他のデータ項目を選択します。たとえば、取引で特定の勘定科目コードが使用されている場合にのみ許可ステージを呼び出すようなフィルタを作成します。この例は、下の許可シナリオの例で詳しく説明します。[許可セット参照] を除いては、 [条件の編集] ダイアログでこれらのデータ項目の [ランタイムエントリ] チェックボックスをオンにしないでください。
[
] のメニューから を選択します。[ ] をクリックし、フィルタの出力フォームとして [許可詳細] を選択します。フィルタを保存します。取引がステージのフィルタで定義されている条件を満たさない場合は、取引は許可ステージを無視します。
- [許可ステージ設定 (AUS)] で、それぞれの許可処理に必要なすべてのステージを作成します。たとえば [元帳入力 (LEN)] で、すべての仕訳の許可を必要とする 1 つ目のステージと、貸方合計が 1000 を超える仕訳だけの許可を必要とする 2 つ目のステージの、2 つの許可処理ステージを作成します。この例は、下の許可シナリオの例で詳しく説明します。
各ステージで、上の手順 5 で定義した適切なフィルタを指定します。この処理ステージを許可する [ユーザーチームコード] と [オペレータ] を指定します。許可が必要な取引は、ここで指定するオペレータ ID にデフォルトで渡されます。
[ステージタイプ] でどの処理の一部として許可処理を設定するのかを指定します。ステージタイプは次のとおりです。
- [決済]
- [照合/消込み]
- [元帳入力/インポート]
許可ステージに番号を付ける際に、それぞれの許可処理内の複数のステージをまとめることができます。たとえば、ステージ番号 1 - 100 を支払許可ステージのために予約し、ステージ番号 200 - 300 を元帳入力/インポート許可ステージのために予約します。ステージ番号の間に空番号を設けておくと、後続のステージ番号が必要になったときに簡単に挿入することができ、ステージ番号を整理し直す必要がありません。
元帳入力と元帳インポートに関する追加設定
- [仕訳タイプ (JNT)] で、各仕訳タイプに許可が必要なのかどうかを指定します。許可が必要な場合は、仕訳タイプを修正し、[追加財務] タブの [許可必須] チェックボックスをオンにします。デフォルトではこのチェックボックスはオフに設定されるため、すべての仕訳タイプで許可が必要になる場合は、仕訳タイプごとに設定手順を実行する必要があります。