在庫再評価

在庫再評価を実行して、標準原価の変動を反映させるために在庫原価を調整します。在庫原価の変更の原因としては、調達費用、製造費用、為替レートの変動などが考えられます。

再評価処理は、指定した在庫モジュール会計期に対して実行されます。再評価会計期の終りまでに処理される商品の入出庫は、再評価処理では「再評価会計期在庫移動」と見なされます。完全に消込まれていない入出庫 (有効在庫) を更新して、新しい標準原価を適用できます。再評価会計期後に処理される入出庫は、再評価処理では「当期在庫移動」と見なされます。この当期会計期在庫移動の標準原価を、新しい原価で更新することができます。

再評価処理で実行する手順は次のとおりです。

  1. 再評価の定義

    再評価のプロファイルや会計期を指定します。

  2. 再評価の生成

    原価と在庫移動の状況を示すスナップショットを作成し、指定したレポートを実行します。在庫モジュールと財務元帳を更新する前に、レポート出力して内容を確認できます。

  3. レポートの実行

    再評価で指定されているレポートを実行します。

  4. 事前確認

    元帳転記の妥当性検査だけを実行します。

  5. 最終処理

    指定された内容に従って、スナップショットの再作成、レポートの実行、在庫取引標準原価の更新、元帳更新、商品標準原価の更新が行われます。

満足する結果が得られるまで、手順 1、2、3、4 を繰り返して実行することができます。最終処理が完了すると、再評価は [完了] に設定され、それ以上の処理は行うことができません。