元帳転記と予算照合

仕入モジュールで元帳転記を行うことができます。確定元帳を使用している場合は、発注オーダーを入力する際に確定元帳への転記を行うことができます。その後、実際に商品や請求書を受領したときに、この確定元帳への転記を逆仕訳して実績元帳に転記できます。通常、これらの転記処理は、確定金額と経費金額の予算照合に関連付けられます。

注:  元帳転記と予算照合は別々の機能であり、SunSystems 内で相互に関連付けられているわけではありません。これらはそれぞれ独立して機能し、異なる金額や会計期の処理を行う場合もあります。このため、データをレポート出力する際には、これらのデータが異なる可能性があることを十分に考慮してください。

元帳転記と予算照合のデータが異なる理由はいくつか考えられます。

たとえば、元帳転記に使用される会計期が、予算照合に使用される会計期と異なる場合があります。次のような元帳転記会計期を仕入タイプ (PTS) のステージで定義します。

  • オーダー会計期 (オーダーに入力された会計期)
  • オーダー入力
  • オーダー確認会計期
  • 請求書会計期 (請求書に入力された会計期)
  • 請求書照合会計期
  • 請求書確認会計期

予算照合で使用する会計期は、予算が消費される会計期です。ナビゲーション方法に応じて、1 つの会計期または複数の会計期にわたる場合があります。たとえば、当期に使用可能な予算がなく、前期に使用可能な予算がある場合は、予算照合で前期を使用できます。

入力される取引の例を次に示します。

ステージ 実行時の会計期 予算照合/コメント 予算照合/会計期 元帳転記/コメント 元帳転記/会計期
オーダー入力 01/200X 予算照合なし   元帳転記なし  
オーダー確認 02/200X 予算確定金額の増加 当期予算なし、ただし前期 01/200X に予算あり 確定元帳転記 仕入タイプで定義されているステージ:オーダー入力 = 01/200X、オーダー確認 =02/200X の場合
請求書入力 03/200X 予算照合なし   元帳転記なし  
請求書照合 04/200X 予算照合なし   元帳転記なし  
請求書確認 05/200X 予算確定金額の減少 会計期 = 02/200X 確定元帳の逆仕訳 仕入タイプの逆仕訳設定で定義されているステージ:オーダー入力 = 01/200X、オーダー確認 =02/200X の場合
請求書確認 05/200X 費用金額の増加 会計期 = 02/200X 実績元帳への転記 IE=03/200X IM=04/200X IC=05/200X
注:  予算照合データが必要な場合は、予算テーブルのデータをレポート出力します。財務レポートが必要な場合は、元帳のレポートを使用できます。ただし、財務元帳から予算照合レポートを出力する場合には十分に注意してください。