許可が必要な取引

許可は元帳 A でのみ使用することができ、以下の財務処理で入力または選択された取引に適用できます。

  • 決済
  • 元帳入力/元帳インポート
  • 照合/消込み

上記のいずれかの処理を使用するときに許可が有効にされていると、財務モジュールは、該当する処理で許可ステージが設定されているかどうか、処理している取引で許可が必要かどうかを調べます。

許可が必要な取引は許可セットに入れられ、必要な最初の許可ステージの標準許可オペレータに自動的に送られます。取引には [許可処理中] の状況が設定されます。

詳細については、「許可処理」を参照してください。

決済許可

許可機能が有効にされていると、支払対象として選択されたすべての取引に対して、許可が必要かどうかのチェックが行われます。支払実行は、決済ステージタイプに定義されている許可ステージをチェックし、取引がそのステージのフィルタ条件に一致しているかどうかを調べます。条件に一致していれば、取引は許可セットにまとめられ、許可機能に送られます。

支払対象として選択された取引の合計が、支払実行の決済限度額を超える場合も、取引の許可が必要です。

注: 決済限度額は、許可なしで支払実行で支払うことができる合計金額です。これは、支払実行が生成する各支払には適用されません。たとえば決済限度額が 100 GBP で、支払対象として選択された取引がそれぞれ 99 GBP の 2 つの決済を生成する場合は、支払実行の合計が 100 を超えるため、取引の許可が必要となります。

財務モジュールをブローカー元帳として使用している場合は、資金処理が行われ、決済に選択された取引にも許可が必要となります。たとえば、保留の消込みマーカーを持つ取引が決済に選択されると、Pay As Paid ルールが解除されます。

詳細については、「支払の許可」を参照してください。

個別消込み

個別消込みまたはその他の照合機能を使用する場合、取引を照合する前に、取引に許可が必要となることがあります。たとえば、照合する取引間の差異が照合許容率/許容値を超える場合、許可が必要になります。

財務モジュールをブローカー元帳として使用している場合、次の状況でも取引の許可が必要になります。

  • 保留の消込みマーカーを持つ取引が照合される場合、あるいは請求リンクの解除によって資金処理状況が設定されたために、資金処理状況が消込みコードに設定される場合。
  • 消込みコード/マーカーが更新される場合

元帳入力/元帳インポート

仕訳タイプで [許可必須] オプションが設定されていると、元帳入力または元帳インポートで入力される仕訳には許可が必要です。「仕訳の許可」を参照してください。