許可処理

ユーザーが取引グループを入力または選択して処理する際に、一部の取引で許可が必要となることがあります。「許可が必要な取引」を参照してください。

許可を必要とする取引は許可セットとしてまとめられ、許可待ちのマークが付けられます。次に、許可セットは適用されるそれぞれの許可ステージに渡されます。

許可オペレータ

取引は最初の必要な許可ステージに送られ、許可オペレータの [許可未決書類入れ (AUT)] に抽出されます。許可オペレータは、未決書類入れの中の取引セットを確認し、許可するか拒否することができます。許可オペレータは、セットを許可するための有効なパスワードを入力する必要があります。「取引の許可に必要な手順」を参照してください。

許可オペレータが取引を拒否すると、取引セットは、元のオペレータか、前の許可ステージの許可オペレータに戻されます。許可オペレータが取引を拒否するときは、財務拒否コードを使用して拒否の理由を示します。

取引セットが許可されると、セットは次の許可処理手順に渡されます。必要な次のレベルの許可を得るために許可オペレータに渡されるか、完全に許可された場合は状況が [完了] になり、処理されます。

次に実行される処理は、許可要件を呼び出した元の機能によって異なります。たとえば、 [元帳入力] または [元帳インポート] によって保留された取引の場合は、取引がすべて許可されると、貸借残高が一致していれば自動的に転記されます。

許可ユーザーとは、許可ステージに割り当てられているユーザーチームのメンバーです。許可が必要な取引は、ユーザーチーム内のすべてのユーザーの [許可未決書類入れ] に抽出されます。これにより、たとえばチームの 1 人が不在のときにも転記セットが保留にされません。

注:  許可者には、許可待ちの新しい取引があることが通知されません。このため、許可者は許可未決書類入れを頻繁に確認する必要があります。

元オペレータ

許可待ちの取引を作成したユーザーは、許可セットの元オペレータと呼ばれます。

[許可元オペレータ未決書類入れ (AOT)] には、特定の許可オペレータが作成したすべての許可セットが一覧表示されます。このためユーザーは、許可を必要とする、作成されたすべての取引の状況を調べることができます。拒否された取引が表示される場合は、これを削除してからでないと、元帳入力などの適切な機能で修正できません。許可されて転記された取引は表示されなくなります。

注:  取引が許可または拒否されても、元オペレータに通知されません。このため、元オペレータは元オペレータ未決書類入れを頻繁に確認する必要があります。

詳細については、「許可機能」を参照してください。