日次換算レート適用のしくみ
注: 日次換算レートで定義したレートを使用するには、この通貨に対して、通貨コード設定 (CNC) の [日次換算レート使用] フィールドが [はい] に設定されている必要があります。
1 つの通貨に対して同じ日付で複数の異なる日次レートを定義し、ピボット通貨からこの通貨に換算できます。これらのレートは、さまざまな勘定科目の組み合わせに適用できます。たとえば、異なる勘定科目の範囲に対して、2002 年 4 月 11 日に GBP から EUR に換算するための複数のレートを定義できます。
日次レートが必要な通貨で取引を入力するときは、システムによってレートが検索されます。取引にレートを手動で入力して上書きしない限り、システムによって検索されたレートで金額が換算されます。
レートを手動入力して許容差チェックを適用する場合は、入力したレートが許容範囲内であるかどうかがチェックされます。入力したレートと、定義されている日次レートとの差が、許容範囲率内である必要があります。これにより、大幅に間違ったレートが誤って入力されるのを防ぐことができます。
通貨レート検索
注: 日付範囲に日次レートを適用することができます。これは、日次換算レート (CND) の [発効日 始め] と [発効日 終り] で定義します。
適切な換算レートが次の手順で検索されます。
- 取引日または発効日範囲内に定義されている日次レートで、取引と同じ勘定科目コードが定義されている日次レートが検索されます。
- 次に、取引日または発効日範囲内に定義されている日次レートで、転記先勘定科目を含む勘定科目範囲の日次レートが検索されます。
- さらに、取引日または発効日範囲内に定義されている日次レートで、勘定科目範囲が割り当てられていないものが検索されます。
通貨レートタイプを使用している場合:
- 取引と同じ勘定科目コードと通貨レートタイプで、取引日または発効日範囲内に定義されている日次レートが検索されます。通貨レートタイプに使用可能なレートがない場合は、標準通貨レートタイプが使用されます。
- 転記先勘定科目が含まれる勘定科目範囲と通貨レートタイプで、取引日または発効日範囲内に定義されている日次レートが検索されます。通貨レートタイプに使用可能なレートがない場合は、標準通貨レートタイプが使用されます。
- 勘定科目コードが未割り当てで使用可能な通貨レートタイプが存在する、取引日または発効日範囲内に定義されている日次レートが検索されます。通貨レートタイプに使用可能なレートがない場合は、標準通貨レートタイプが使用されます。
注: これらすべての検索手順で日次レートを検索できない場合は、警告メッセージが表示され、元帳入力 (LEN) でその通貨で金額を入力できません。