通貨換算レート
通貨コードや換算コードごとに通貨レートや換算レートを必要な数だけ保持できます。レートは、常に換算元と換算先の通貨コードの組み合わせで定義します。換算元通貨は常にピボット通貨です。
たとえば、ピボット通貨が GBP の場合、次のレートを定義できます。
換算元通貨 | 換算先通貨 | レート |
GBP | EUR | 1.63 |
GBP | JPY | 189.22 |
GBP | USD | 1.44 |
レートは、さまざまな期間 (転記会計期または日付) や選択した勘定科目範囲に適用できます。たとえば、年間の各転記会計期にレートを定義できます。さらに、選択した貸借対照表の勘定科目に対して、特定の会計期で異なるレートを作成できます。
ユーザーは異なる期間に対して適用される 2 種類の通貨レートを使用できます。
- 会計期レート - 転記会計期に適用されます。
- 日次レート - 特定のカレンダー日付に適用されます。
会計期レート
会計期レートは、換算元通貨と換算先通貨の組み合わせで定義します。名前が示すように、会計期レートは主に転記会計期に対して定義します。また、勘定科目コード範囲に対して定義することもできます。たとえば、さまざまな転記会計期や勘定科目範囲に対して GBP から USD に換算する複数の会計期レートを定義できます。
会計期レートは、会計期換算レート設定 (CNP) で定義します。
元帳入力 (LEN) や元帳インポート (LIM) では、仕訳入力処理の一部として通貨値を換算する際に会計期レートが使用されます。為替再評価計算 (LER) や財務レポートでも、常に会計期レートが使用されます。
通貨の組み合わせごとに、特定の転記会計期や勘定科目の範囲に対して、補助的な 5 つのレポート換算レートを定義することもできます。これらのレートは、レポート機能で利用することができ、レポートの目的で値を換算するために使用します。
日次レート
日次換算レートは、転記会計期ではなく特定のカレンダー日付または発効日に対して、換算元通貨と換算先通貨の組み合わせで定義します。日次レートは、レートが 1 日単位で大幅に変動するような、変動の大きい通貨に対して特に有効です。
日次換算レート (CND) で日次レートを定義することにより、レートと有効な日付範囲を設定します。
日次レートは、通貨コード (CNC) で [日次換算レート使用] オプションが設定されている場合にのみ使用できます。元帳入力 (LEN) と元帳インポート (LIM) では、定義されているレートを使用して、取引に日次レートを適用します。取引日を含む発効日範囲に日次レートが定義されていないと、取引を入力できません。
日次レートは財務レポートまたは為替再評価計算 (LER) では使用されません。