ビジネスユニット設定 - 残高調整詳細

この残高詳細は、上記の [残高調整] で [自動] を設定した場合にのみ必要になります。差額の原因が通貨換算の端数処理にある場合は、差額の貸借記号に応じて、調整取引を [貸方残高調整勘定科目] または [借方残高調整勘定科目] に転記できます。

差額が通貨換算の端数処理によるものだと判断されるには、仕訳が少なくとも 1 つの通貨値で一致している必要があります。

通貨換算の端数金額が原因で基本通貨に差額がある場合は、[値 1] タブのこのフィールドに入力する貸方/借方勘定科目に差額が自動的に転記されます。また、[丸めしきい値] を設定すると、しきい値以下の差額であれば、差額をこの勘定科目に自動的に転記できます。

しきい値を超える差額はエラーと見なされ、調整金額が勘定科目に転記されません。また、差額の原因が通貨換算の端数処理でない場合、つまりどの通貨値でも金額が一致しない場合はエラーと見なされ、残高調整勘定科目は使用されません。このような場合の処理方法は、どの入力機能を使用しているのかに応じて異なります。元帳インポートの [転記] オプションを使用している場合は、元帳インポートランタイムパラメータで入力するエラー仮勘定科目に取引が転記されます。

次の 3 つの項目は、[残高調整] で [自動] を選択した場合のみ必要です。

  1. 次の情報を指定します。
    丸めしきい値
    [自動] 残高調整オプションを使用している場合は、この値が許容範囲のチェックに使用されます。差額がこの値よりも大きい場合、その差額を自動的に転記することはできません。これにより、端数処理エラーを装って巨額の取引が転記されるのを防ぐことができます。たとえば、基本通貨金額を計算する際に間違った換算レートが使用されている場合、転記を防ぐことができます。
    貸方残高調整勘定科目
    貸方金額に関する基本通貨の残高調整取引が転記される元帳勘定科目。この項目を空欄にする場合は、すべての残高調整取引が借方/正味残高調整勘定科目に転記されます。
    借方/正味残高調整勘定科目
    借方金額に関する基本通貨の残高調整取引が転記される元帳勘定科目
    注: 通常これらのエントリは、勘定科目表を作成する前に作成します。これらの勘定科目が作成されていて、メモ勘定科目でないことを確認する必要があります。これを怠ると転記の際にエラーメッセージが表示されます。
  2. 変更内容を保存します。