計画オーダの連結

MRP および APS システムでは、既存の手持在庫や他の受入によって所要量が満たされない場合、各所容量に対して 1 つのオーダを計画します。 [計画パラメタ] フォームと [品目] フォームのパラメタを指定することにより、これらの計画オーダを連結し、さらに管理しやすくまとめることができます。

計画オーダの納期が後であるほど、連結オプションを使用して徐々に計画を詳細に詰められます。たとえば、納期がその週内に設定されている全ての所要量は慎重に計画し、納期がそれより後のものは全て大きなグループにまとめることにより、追跡を簡単にすることができます。

ここで説明するアクションは MRP 計画処理または APS で実行されます。

  • MRP モードを選択した場合、 MRP では、 [品目] フォームで定義された [まとめ日数] 値にのみ基づいて、必ず 1 以上の値を用いて連結が行われます。[まとめ日数] フィールドに 0 を入力することは可能ですが、MRP では 0 は 1 日として処理されます。
  • APS モードを選択した場合、計画オーダの連結がこの時に発生します。
    • [供給計画日数] フィールドが [計画パラメータ] フォームで選択されている場合、計画論理フェーズの後に計画オーダ連結が発生し、続いて2 番目の計画論理フェーズが始まります。
    • [供給計画日数] が選択されていない場合、計画論理の完了後に計画オーダ連結が発生します。

実行

計画オーダをどう連結するかを決定するため、MRP と APS のいずれかにより、以下の処理が以下の順序で実行されます。

  • APS を使用している場合、システムは [計画パラメタ] フォームで、[製造品目] および [購買/移動品目] 連結パラメタを考案します。
    連結設定 説明
    なし(デフォルト) システムは、計画オーダを連結しません。品目の満たされない所要量のそれぞれに対して 1 つの計画オーダが生成されます。MRP では、このオプションはサポートされません。値 1 以上の [まとめ日数]値で連結されます。
    当日 システムでは、同じ納期日の全ての計画オーダを単一の計画オーダに連結します。それぞれの日の品目所要量に対して 1 つの計画オーダが生成されることになります。
    Days Supply システムでは、品目の [まとめ日数] 内の全ての計画オーダを単一の計画オーダに連結します。たとえば、まとめ日数 = 5 の品目に 4 件の計画オーダがあるとします。PLN01 の納期は 10 月 10 日で数量は 500 、 PLN02 の納期は 10 月 13 日で数量は 100 、 PLN03 は納期 10 月 17 日で数量が 500 、 PLN04 は 10 月 22 日で数量は 50 です。システムは、期限 10 月 10 日で PLN01 と PLN02 を数量 600 の 1 つの計画オーダに連結します。PLN03 と PLN04 は、数量 550、納期 10 月 17 日の単一の計画オーダに連結されます。最早要求の納期が、連結した計画オーダの納期として使用されます。
  • システムは、[計画パラメタ] フォーム から [90 日タイムバケット] パラメタを確認します。このカレンダ日数が経過する場合、システムは[計画オーダの連結]パラメタ設定を無視して、計画オーダを 30 日分ずつ連結します。

    たとえば、現在日が 10 月 10 日で、30 日のバケットフェンスが 50 日に設定されているとします。所定の品目について早期の計画オーダのほかに、納期が遅い計画オーダがいくつかあるとします。

    PLN10 納期 12 月 20 日、数量=100

    PLN11 納期 12 月 23 日、数量=50

    PLN12 納期 1 月 6 日、数量=200

    PLN13 納期 1 月 10 日、数量=100

    PLN14 納期 1 月 31 日、数量=100

    これら全ての計画オーダの納期は同じ 30 日期間内に入ります。システムはこれらのオーダを、数量 550、納期 12 月 20 日の単一の計画オーダにまとめます。

  • システムは、[計画パラメタ] フォーム から [90 日タイムバケット] パラメタを確認します。この日数が経過すると、システムは、納期が 90 日の期間内に設定されている全ての所要量を単一の計画オーダにまとめ始めます。

    通常、このパラメタを [90 日タイムバケッ]ト を [30 日タイムバケット] よりも大きな数値に設定することにより、計画オーダに詳細の論理的な進行を作成します。

特定の品目に対する連結の無効化

品目の残りに連結を使用していても、特定の品目について連結を無効にすることができます。特定の品目に対する連結を無効にするには、その品目の[品目]フォームで [まとめ日数]フィールドに [0] を入力します。この品目の計画オーダは統合されません。ただし、その他の全ての品目に対しては統合が実施されます。MRP を使用している場合は、値 1 以上の[まとめ日数]値で連結されます。

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