サイト間パラメタレコードの設定

[サイト間パラメタ] フォームを使用して、一方のサイトから他方のサイトに移動または転送するサイト間の関係を設定します。

移動や転送が双方向で発生する場合(サイト A とサイト B が品目を互いに移動または転送し合う場合など)は、次の 2 つのレコードを作成する必要があります。

元サイト A

先サイト B

および

元サイト B

先サイト A

移動が 1 方向のみで実行される場合、入力が必要なレコードは 1 つだけです。たとえば、サイト A は品目をサイト C に移動または転送しますが、サイト C が品目をサイト A に移動または転送することは決してない場合には、次のレコードだけを入力する必要があります。

元サイト A

先サイト C

2 つのサイト、たとえばサイト A とサイト D の間で移動が行われない場合は、レコードを作成する必要はありません。

注:  [元サイト] と [先サイト] の両方の勘定科目を更新するには、各サイトに適切な権限を持っている必要があります。

価格コードの設定

価格コードを設定すると、マルチサイト在庫移動や移動オーダに使用する原価が決定されます。価格コードは、異なる会計グループに属するサイトに対して設定できます。両方のサイトが同じ会計グループに属している場合、価格コードの機能は利用できません。

FOB の設定

FOB サイトを設定すると、品物の移動または転送に伴う品物の所有者の変更に基づいて、原価計算のタイミングが決定されます。また、トランザクションの記録に使用する勘定科目も決定されます。

マルチサイト在庫移動および移動オーダ

マルチサイト在庫移動および移動オーダは、システム内の品目や資材を移動または転送するための 2 種類の手段です。移動または転送が会計グループ内のサイト間で行われる場合は、会計グループ内勘定科目が使用されます。

マルチサイト在庫移動には、1 つのサイトが別のサイトに移動する品目に対してマルチサイト在庫移動を入力できるようにするための機能が用意されています。

移動オーダには、1 つのサイトが別の出荷サイトから受け入れる品目の移動オーダを入力できるようにするための機能が用意されています。また、1 つのサイトが別の受入サイトに出荷する品目の移動オーダを入力できるようにするための機能も備わっています。

勘定科目の設定

勘定科目を設定して、会計グループ間の財務トランザクションを記録するためのサイトの関係とデフォルトの勘定科目を確立する必要があります。勘定科目を設定するときは、移動または転送がプッシュまたはプルのどちらかのトランザクションになるという概念を理解しておくことが大切です。サイト間パラメタでシステム内のサイト間の関係をどのように設定したかに基づいて、1 つのサイトから別のサイトへの移動と転送の両方を行うことが可能になります。原価および勘定科目のデフォルトは、トランザクションの発生したサイトに関連して決定されます。これはトランザクションがプッシュとプルのどちらであるかによって異なります。

支払は元サイトで入力し、先サイトに配賦されます。

買掛支払を転記するときは、元サイト間資産勘定の借方と先サイト間負債勘定の貸方に入金が行われます。売掛支払を転記するときは、元サイト間負債勘定の貸方と先サイト間資産勘定の借方に入金が行われます。

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