元帳インターフェイス
元帳インターフェイスを使用して、SunSystems 受発注処理モジュールと財務処理モジュールを結ぶインターフェイスと会社間転記を定義し管理することができます。元帳インターフェイスによって、受発注処理取引から取得して財務モジュールの勘定科目に仕訳転記する金額やその他の情報を識別します。
受発注処理モジュールから財務モジュールへ、次の 2 種類の情報を渡すことができます。
- 取引値
- 在庫
元帳インターフェイスは次の目的で使用します。
- 財務モジュールで受発注処理取引を記録するために必要な仕訳データを識別します。
- 識別された仕訳データの転送先を定義します。たとえば、財務元帳や勘定科目を指定します。
- 仕訳取引の統合、集計、抑制を制御します。
- 外部/ビジネス行インポート値タイプを使って、対象ビジネスユニット内で会社間転記を実行します。データは元のビジネスユニットからビジネス行インポートテーブルに挿入され、対象ビジネスユニットに転記されます。
財務元帳に反映しなければならない受発注取引のタイプに応じて、複数の異なる元帳インターフェイスを設定できます。元帳インターフェイスを、売上タイプ、仕入タイプ、在庫移動タイプの特定の処理ステージに割り当てることができます。該当するタイプの受発注処理取引が処理ステージに達すると、元帳インターフェイス設定を使用して必要な仕訳取引が作成され、財務モジュールに転記されます。
オーダー確認、受領入力、請求書照合などの取引の異なる処理ステージに、異なる元帳インターフェイスルールを割り当てることができます。また、逆仕訳元帳インターフェイスを使用して、請求書が受領されて照合されるときに確定予算を逆仕訳することもできます。
元帳インターフェイスの使用法を次の例で説明します。
一般的に発注オーダー取引は、オーダー入力、オーダー確認、受領入力、請求書入力、請求書照合などの多数の異なるステージを経て処理されます。異なるステージで取引を財務元帳に反映させなければならない場合が頻繁にあります。
予算に対する確定金額と実際経費を制御するために、オーダー入力またはオーダー確認ステージで確定制御を使用する場合は、オーダー金額を使用して、該当する財務予算勘定科目の確定金額を増やす必要があります。このため、確定予算の仕訳取引を作成して転記する「発注オーダー確定」元帳インターフェイスを定義し、取引タイプのオーダー入力確認ステージに元帳インターフェイスを割り当てます。
請求書が受領されてオーダーと照合されると、さらに次の 2 つの仕訳が必要になります。
- 受領された請求書の金額を差し引くことにより、予算勘定科目の確定合計金額を減らす必要があります。
- 実際経費として、請求書の金額を財務の債務/買掛金勘定科目と費用勘定科目に転記する必要があります。
このため、2 つの元帳インターフェイスを請求書照合ステージに割り当てる必要があります。「発注オーダー確定」元帳インターフェイスを逆仕訳として割り当てるか、別の「発注オーダー確定減額」元帳インターフェイスを定義して割り当てます。さらに、「発注請求書」元帳インターフェイスを定義し、割り当てます。