単位換算

単位換算では、ある測定単位を別の測定単位に換算する方法を定義します。たとえば、商品の購入単位、在庫単位、販売単位がそれぞれ異なる場合に使用します。

例 1

商品を 20 本のボトルが入った箱単位で購入し、在庫ではボトル単位で保管する。販売時には 8 本入りの箱単位で販売する。

例 2

コンサルタントサービスの金額を日数で計算する。コンサルティングが長期にわたって行われる場合は週単位でサービスを提供し、5 日を 1 週として計算する。

2 つの同じ単位に複数の換算を設定できます。たとえば、レモネードとコーラの両方に「ボトル」という同じ測定単位を使用できますが、ボトルのサイズが異なる場合があります。1 ケースにレモネードを 8 本、コーラなら 12 本を入れることができます。この場合は、ボトルとケースの単位換算を 2 つ設定する必要があります。1 ケース = 8 本、1 ケース = 12 本の換算を定義します。これにより、レモネードとコーラに適切な換算が適用されます。

単位換算を作成したら、これを換算方法にリンクさせる必要があります。

単位換算は次の 3 つのレベルで定義できます。

  • 商品ごと - 商品マスタで使用します。
  • 製品グループごと - 製品グループで使用します。
  • グローバル - 標準単位で使用します。

SunSystems で単位換算が検索される場合は、3 つのレベルの階層が次の順序で使用されます。

  1. 商品レベル - 商品レベルで換算が設定されている場合は、この換算が使用されます。設定されていない場合は、次のレベルが検索されます。
  2. 製品グループレベル - 製品グループレベルで換算が設定されていて、商品レベルでは設定されていない場合は、製品グループレベルの換算が使用されます。設定されていない場合は、次のレベルが検索されます。
  3. 標準単位レベル - 標準単位レベルで換算が設定されていて、製品グループレベルでは設定されていない場合は、標準単位レベルの換算が使用されます。このレベルで設定されていない場合は、システムは処理を続行できず、エラーメッセージが表示されます。

シナリオ

  • ある商品の基本単位はケースです。この商品はボトルや樽の単位でも購入できます。
  • 樽とケースの換算は、標準単位レベルで定義できます。
  • ケースとボトルの換算は、製品グループレベルで定義できます。
  • 既定 (デフォルト) 単位間の換算 (ケースからケース) を、いずれかのレベルで定義する必要があります。この例では、商品レベルで定義します。

この商品の取引がケース単位で入力されると、システムはケース - ケースの換算を検索します。商品レベルの換算が最初に検索され、ケース間の換算が見つかると取引が処理されます。

商品の取引がボトル単位で入力されると、システムはボトル - ケースの単位換算を検索します。商品レベルの換算が最初に検索され、次に製品グループレベルの換算が検索されます。ボトル - ケースの単位換算が見つかると、取引が処理されます。

商品の取引が樽単位で入力されると、システムは樽 - ケースの単位換算を検索します。商品レベルが最初に検索され、次に製品グループレベル、標準単位レベルの順で検索されます。樽 - ケースの単位換算が見つかると取引が処理されます。