会計期末と年度末の処理
SunSystems は柔軟性に富んだオープンシステムです。会計期末の処理に関する制限は一切ありません。会計期を閉じることなく、会計期間を自由に移動できます。
会計期変更 (CPD) で会計期を指定することにより、財務の現在の標準会計期を設定します。この会計期は、取引入力、レポート選択、その他の機能を実行する際に、現在の会計期または標準会計期として表示されます。年間の会計期数は、ビジネスユニット設定の最大会計期数と財務カレンダー設定 (FCS) で指定します。通常は 12 の会計期を使用しますが、年度末調整に別個の会計期を使用する場合は 13 の会計期を使用します。または、4 週間の会計期を 13 使用することもできます。
日付と会計期の制限
データを保護するために、他の会計期への処理を制限することができます。たとえば、元帳設定 (LES) と財務カレンダー設定 (FCS) でオープン会計期の範囲を現在の会計期に設定することで、オペレータが過去の会計期や将来の会計期に取引を転記できないように設定します。また、取引処理に使用できる日付を制限することもできます。日付の制限も元帳設定 (LES) で設定できます。
会計期/年度末処理
必ずしも決められたある時点で会計期/年度末の所定の処理を行う必要はありませんが、通常は標準会計期や年度末の処理を実行することが考えられます。会計期/年度末のレポートや調整などの一般的な会計要件があり、必ず年度末利益を貸借対照表に転送します。
前会計期の締めの処理を行う間も、新しい会計期/年度の入力を継続して行うことができます。特別に制限しない限り、何も制限は課されません。
会計期末/年度末レポート
すべての会計期の監査レポートを印刷し、保管する必要があります。損益勘定レポートや貸借対照表など、その他さまざまなレポートを印刷します。レポートは通常、財務レポートライターで設計します。
会計期/年度末調整
SunSystems で会計期や年度末の差額調整を処理できます。次の 2 つの方法で発生取引と前払取引を処理できます。
- 仕訳タイプ (JNT) で仕訳を設定し、指定した会計期に転記して、次の会計期の取引を自動的に逆仕訳することができます。
- 標準の元帳入力タイプを使用します。元帳入力 (LEN) 中に、現在の転記会計期に関する 2 行、次の会計期に関する 2 行の、少なくとも 4 行を転記します。仕訳プリセット (JNP) で仕訳をプリセットすることにより、この処理を自動的に行うことができます。
年度末利益を貸借対照表に転送する
会計の必要条件に従って、年の純利益の金額を貸借対照表の留保利益勘定科目に転送します。実際に転送処理を行う前に、試算表を印刷します。試算表には前年度の正味損益の行が表示されます。これは転送する金額です。