財務レポート補助要素
要素の分析コード内で個々の文字を区別するには、補助要素を使用します。各補助要素は、要素内のコードによって識別されます。補助要素は、財務レポートライターで取引を選択する際に使用されます。
各分析コードには、分析要素 (AND) で定義した桁数に応じて最大 15 文字を含めることができます。補助要素を使用すると、分析コード内の各文字または文字グループを区別して出力できます。これは、分析コードが階層化されている場合に使用できます。
次の例で説明します。
3 文字のコードを使用する製品タイプの分析要素を定義しておきます。次に、A10、A20、A30、A50、B10、B30、B40、C10、C50 の分析コードを定義します。最初の文字である A - C は、製品の材料を表します。2 文字目と 3 文字目は、製品のサイズを表します。あるレポートでは同じ材料を使用する異なる製品タイプをグループ化し、別のレポートでは同じサイズの異なる製品タイプをグループ化できます。
補助要素を使用して、次のような分析を行います。
- 次のように設定します。
- 補助要素 A は最初の文字だけが重要であるため、2 文字目と 3 文字目をアスタリスクでマスクします (**)。
- 補助要素 B は 1 文字目をアスタリスク (*) でマスクします。
- 分析コード (ANC) を使用して、材料の A、B、C、またはサイズの *10、*20、*30 の補助コードを作成します。補助コードを作成する際に、コードの左にアスタリスクを配置して、無視する文字を指定する必要があります。後続のアスタリスクをコードの右側に配置しないでください。これらのコードは、レポート出力で補助コードのラベルとして使われます。
- 関連する財務分析レイアウトまたは財務報告書レイアウトで補助要素を参照します。
- 財務分析または財務報告書を使用してレポートを実行する場合は、補助要素コードの範囲を入力します。元帳入力では、常に分析コード全体を使用する必要があります。
非チェック分析を入力する
[分析要素 (AND)] の [妥当性検査方法] を [妥当性検査なし] にすることにより、 [分析コード (ANC)] で対応するコードを設定しなくても取引分析要素を作成できます。取引を入力する際に、 [分析要素 (AND)] で定義したコード桁数の範囲内で任意の内容を分析コードフィールドに入力できます。これは、短期間のプロジェクトの分析や、日付、数値、またその他のコメントを入力する場合に便利です。