財務報告書機能

SunSystems の財務モジュールの財務報告書機能によって、ほとんどの月次レポートを作成することができます。損益計算書や貸借対照表などのレポートをいくつでも設計し生成することができます。財務報告書レポートでは、財務分析レポートよりもさらに自由に情報の表示方法を変更できます。

財務分析では勘定科目を範囲でレポートしますが、財務報告書では個別の勘定科目を選択することができ、複数の勘定科目の合計を表示したり、個別に表示したりできます。

財務報告書レポートは、財務報告書レイアウト (FSL) と財務報告書行 (FSR) の 2 つの部分で定義します。

財務報告書レイアウトでは、レポート名、列に含める値のタイプ、金額の書式などのレポートの書式を定義します。これは財務分析レイアウト (FNL) に似ています。

財務報告書行 (FAS) は、各行の内容とレポートの合計を定義します。各行に印刷する 1 つの勘定科目または勘定科目範囲を選択できます。また、選択基準を使用して、勘定科目から選択する取引を制限できます。

レポート行とレイアウトを分けることによって、作成した 1 つの書式を複数の報告書行に適用できます。その逆も可能です。このため、同じデータソースを使って複数の種類のレポートを作成することができます。

財務報告書レポートには次の機能があります。

選択コードとレベルコード

財務報告書行 (FSR) を使用すると、各レポート行に含める個別の勘定科目または勘定科目範囲を選択できます。説明には、勘定科目の名前を使用するか、新しい説明を定義できます。

勘定科目範囲ごとに個別の選択基準を指定できます。実行時選択基準を使用すると、勘定科目範囲、仕訳タイプ、分析コードなどによって選択項目を絞り込むことができます。

たとえば、売上が 1 つの勘定科目に転記され、元帳取引の分析要素として製品カテゴリが定義されている場合に、製品カテゴリ別に売上を出力するとします。各製品カテゴリの分析コード範囲を選択するたびに、異なる行で同じ勘定科目を指定できます。

2 つのレベルコードによって、レポートの順序と合計が制御されます。

レポート列

財務報告書には最大 12 列を含めることができ、さまざまな期間の予算などを表示できます。当期実績、当期予算、累計実績などの、事前に定義されている列を使用できます。または、他の列から計算済みの列を定義できます。たとえば、実績列と予算列の差額を表示できます。

レポート行の合計

財務報告書には、最大 7 つまでの合計レベルを含めることができます。これらは、T1 から T7 の合計行で識別されます。

合計は、レポートライターによって自動的に管理され、各レポート行に印刷される値は、7 つのうちすべての合計レベルに加算されます。各合計は印刷後、ゼロにリセットされます。T7 合計は最下位レベルの合計で、T1 合計がレポート全体の最終的な合計です。

多通貨を使用する場合の注意事項

各取引で使用できる通貨値でレポートできます。列ごとに異なる通貨値を表示することもできます。各通貨で使用できる 6 つの会計期換算レートにアクセスし、勘定科目や取引の再評価を行うことができます。

統合

財務報告書レポートでは、複数のビジネスユニットからデータを抽出できます。このため、ビジネスのさまざまな部分を統合できます。また、必要であれば、統合処理に通貨換算レートを適用できます。

データ転送

財務報告書では、印刷または保存するレポートを作成するほか、抽出したレポートデータのファイルも作成できます。ファイルは、別のソフトウェアパッケージに転送可能なさまざまな書式で作成できます。

残高または取引のレポート

SunSystems 財務にはオプションの元帳残高ファイルが含まれており、これには各勘定科目に転記された元帳取引の概要が含まれます。このファイルを使用することにより、一部のレポートの処理速度を上げることができます。

使用できる残高ファイルがあり、これがレポート設定に適している場合は、財務報告書は残高ファイルを使用します。

SunSystems 財務も使用している場合、
注: 財務報告書は固定資産台帳でのみ使用できます。