財務分析
財務分析は、取引に関するアドホックレポートで、組織内部の月末レポート要件に対応します。財務分析は、指定された選択基準や採番基準に基づいて取引を統合、集計、一覧表示します。
財務分析を使用して、売上レポートや支出レポート、プロジェクトや作業の見積り情報、その他のレポートを、元帳で指定した分析コード構成を使用して作成できます。
財務分析レポートは財務分析レイアウト (FNL) を使用して設計します。財務分析レイアウトを定義したら、財務分析 (FNA) を使用して必要なだけレポートを作成します。
レポートの設計では、含める勘定科目の範囲、レポートの順序、必要な選択基準などを指定する必要があります。
財務分析レポートには次の機能があります。
選択コードとレベルコード
財務分析レポートの情報は、一連の勘定取引から抽出されます。多数の選択基準を使用して、必要な取引を指定できます。最多 5 つの実行時選択基準を含めることができ、これらは財務分析レポートを実行するときに表示されます。実行時選択基準を使用すると、勘定科目範囲、仕訳タイプ、分析コードなどによって選択項目を絞り込むことができます。
3 つのレベルコードによって、レポートの順序と合計が制御されます。並べ替えオプションは、選択オプションと同じように使用します。
レポート列
1 つのレポートには最大 12 列を含めることができ、さまざまな期間の予算などを表示できます。当期実績、当期予算、累計実績などの、事前に定義されている列を使用できます。または、他の列から計算済みの列を定義できます。たとえば、実績列と予算列の差額を表示できます。財務分析 (FNA) では、実績と予算のデータに基づいて予測を作成したり、会計期間の推移を作成したりできます。
多通貨を使用する場合の注意事項
各取引で使用できる通貨値でレポートできます。列ごとに異なる通貨値を表示できます。各通貨で使用できる 6 つの会計期換算レートにアクセスし、勘定科目や取引の再評価を行うことができます。
統合
財務分析レポートでは、複数のビジネスユニットからデータを抽出できます。このため、ビジネスのさまざまな部分を統合できます。また、必要であれば、統合処理に通貨換算レートを適用できます。
データ転送
財務分析 (FNA) では、レポートを作成して印刷または保存するほか、抽出したレポートデータのファイルも作成できます。ファイルは、別のソフトウェアパッケージに転送可能なさまざまな書式で作成できます。
残高または取引のレポート
SunSystems 財務にはオプションの残高ファイルが含まれており、これには各勘定科目に転記された元帳取引の概要が含まれます。このファイルを使用することにより、一部のレポートの処理速度を上げることができます。
使用できる残高ファイルがあり、これがレポート設定に適している場合は、財務分析 (FNA) は残高ファイルを使用します。