売上返品票の在庫原価

このトピックでは、売上返品票が作成されて処理されると、これがどのように受領原価と商品原価に影響するのかを説明します。売上返品票に関連する在庫原価は、システムの他の機能で在庫原価が処理される場合と同じように処理されます。

売上返品票を処理すると、受領の在庫移動タイプで在庫移動オーダーが作成されます。これは、売上返品票タイプで定義されている在庫移動オーダータイプです。各在庫移動オーダー行で受領レコードが作成され、受領タイプの在庫移動オーダーに関連する通常の在庫原価計算のルールが適用されます。

売上返品票を入力して処理するときに、売上タイプを介して値ラベルが売上返品票に関連付けられます。これを使用して値ラベルの値を取得したり、元の取引から値をコピーしたり、または手動で値を入力したり上書き変更できます。

売上返品票の値ラベルは、在庫移動オーダーの値ラベルに転送されます。さらに、在庫移動オーダーの値ラベルを原価計算に使用できます。受領が実際に行われると、最終原価と加重平均原価が計算され、商品原価に適用されます。これら 2 つの原価と標準原価、定義済平均原価、その他のユーザー定義原価が受領レコードに追加されます。

注:  受領原価を更新しない場合は、在庫移動タイプに値ラベルを挿入しないでください。

原価はさまざまな原価タイプに分類されます。通貨と標準原価、定義済平均原価、最終原価、加重平均原価、ユーザー原価のすべての原価タイプのそれぞれの組み合わせが記録されます。

これらの原価を更新するために使用される原価の値は、売上返品票入力ステージで取得されます。原価金額は、売上返品票入力ステージまたは売上返品票確認ステージで変更できます。

標準原価は、常に商品マスタレコードの現在の標準原価から取得されます。

既存のオーダーまたは請求書を使用している場合は、原価金額が元の行から返品票の行にコピーされます。取得される原価は、必要に応じて変更できます。

最初から返品票を作成している場合は、システムによって商品原価レコードから商品の原価金額が取得されます。取得される原価は、必要に応じて変更できます。

システムによって在庫が更新される際に受領と商品原価が更新されます。