荷揚費用

荷揚費用は、商品が在庫に受領されるときの最終原価です。たとえば、仕入先が発行する最終請求書の価格が元のオーダー価格とは異なり、関税費用や輸送料などの追加コストが含まれている場合があります。このような追加コストは、仕入先の請求書に別の行として表示するか、または別の請求書に表示して、1 つまたは複数の元の請求書に配賦できます。

荷揚費用は、受発注サイクルのどの段階でも提示できます。荷揚費用は、費用ルールと呼ばれる一連の関数式を使って、一部またはすべての商品またはサービスに配賦できます。

荷揚費用が生成されると、これは費用行と呼ばれます。費用行は、発注オーダーステージで入力することができ、同じ取引の一部またはすべての発注オーダー行に費用を配賦できます。同様に、在庫移動オーダーステージでも荷揚費用を入力できますが、同じ取引の在庫移動オーダー行のみに配賦する必要があります。また、発注請求書ステージで荷揚費用を入力することもできます。この場合、発注請求書行は、同じ取引または他の取引の発注オーダー行、在庫移動オーダー行、発注請求書行に配賦できます。これにより、たとえばサードパーティーの配送費用を計上する別の請求書を発行し、費用を配賦することができます。

荷揚費用の一部または全額を配賦できます。一度保存すると、配賦を変更することはできません。保存する前に必要な調整を行うことができます。また、荷揚費用の一部または全額を経費処理すると、この金額は費用として計上されなくなります。別のオプションとして、費用の一部または全額を保留にして、後で配賦することもできます。一度保留にされた荷揚費用を再び処理する場合は、元の配賦で使用した関数式を使って再配賦が行われます。ただし、複数の選択行にまたがって 1 つの配賦を行う場合は、保留してから再配賦する際に任意の行を選択できます。

システムで多通貨使用のライセンスが登録されている場合は、基本通貨取引、レポート通貨取引、取引通貨取引に対して最大 3 つの通貨タイプを使用できます。