第 4 通貨アップグレード

第 4 通貨アップグレード機能は、使用中のビジネスユニット内で値 4 通貨の使用を開始し、古い元帳取引の第 4 通貨値を生成できます。ビジネスユニット内で一度取引が転記されると、ビジネスユニット設定で第 4 通貨を定義できないため、第 4 通貨更新を使用しなければならない場合があります。

第 4 通貨更新によって、実績元帳とすべての予算元帳を処理できます。複数の予算元帳をいっしょに処理することができ、実績元帳とは別に選択できます。

ビジネスユニット設定で第 4 通貨がまだ定義されていない場合は、この処理の一部によって、第 4 通貨と、ビジネスユニットでの転記ルールが定義されます。

処理を何度も実行することが可能であるため、第 4 通貨更新によって第 4 通貨値が既に存在するかどうかが確認されます。既にエントリが存在する場合は、これらの値 4 エントリを上書きすることを確認する必要があります。[はい] をクリックすると、既存のエントリが存在しないかのようにすべての処理が実行され、既存のエントリは上書きされます。[いいえ] をクリックすると、既存のエントリはそのまま残され、値 4 エントリがない取引のみが更新対象になります。

第 4 通貨更新機能によって、処理をレポートし、見つかったエラーを記録するための VAL4C_DATE_TIME.LOG ログファイルが SunSystems プログラムディレクトリに作成されます。

[値 4 計算] フォームで第 4 通貨値に固定通貨を指定して、すべての取引においてその通貨で第 4 通貨値を保持できます。または [第 4 通貨コード] を空欄にして第 4 通貨を可変通貨として定義し、各取引の値 4 として異なる通貨を使用することもできます。

第 4 通貨を可変通貨として定義する場合、計算で使用される通貨コードは、各取引行の勘定科目表 (COA) レコードから取得されます。取引の勘定科目表レコードで [標準第 4 通貨コード] が空欄の場合は、その取引の第 4 通貨値は空欄にされます。この場合に転記ルールで [1 -入力する場合のみ存在] が選択されていると、空欄の通貨コードはログレポートファイルでレポートされません。転記ルールで [3 - 未入力の場合に計算] が選択されていると、見つからない通貨コードはエラーとしてレポートされます。いずれも場合も、処理は続行されます。

第 4 通貨更新が正常に行われると、更新された元帳レコードの数を示すメッセージと、作成された調整元帳レコード数を示すメッセージが表示されます。