通貨レートタイプ

通貨レートタイプ (CRT) で通貨レートタイプを作成します。同一会計期内で同じ通貨換算ペアを使用して、目的に応じて異なる会計期と日次レートを定義できます。

たとえば、財務やレポート処理の目的に応じて、複数の換算レートがある通貨レートタイプを使用します。

通貨レートタイプは次の機能で使用できます:

  • 元帳入力
  • 元帳インポート
  • 為替再評価計算
  • 支払実行
  • 入金実行

次の機能では標準通貨レートタイプのみが使用されます:

  • 個別消込み
  • 元帳換算
  • 取引照合
  • 第 4 通貨アップグレード
  • 受発注処理

通貨レートタイプは通貨の会計期レートと日次レートのレコードにリンクされます。通貨レートタイプは通貨の会計期レートと日次レートを区別する必要がありません。使用する場合に通貨レートタイプを定義できます。特定の仕訳タイプ、決済プロファイル、為替再評価計算プロファイルに対して通貨レートタイプを設定できます。

注: 新しく定義された通貨レートタイプは、定義済の通貨レートタイプに割り当てられない限り、標準レートとして設定されます。

通貨レートタイプの使用例

以下の通貨会計期レートが定義されている場合:

転記会計期 勘定科目コード 換算元通貨 換算先通貨 通貨レートタイプ 乗算または除算 レート値
09/2015 54100 USD GBP 会計期末 * 1.55
09/2015 54100 USD GBP フォワードレート * 1.56
09/2015 54100 USD GBP 標準 * 1.54

仕訳タイプ゚に定義されている通貨レートタイプが「フォワードレート」の場合、多通貨仕訳の入力時またはインポート時に会計期 09/2015、勘定科目 54100 で USD から GBP への換算に使用されるレートは 1.56 です。

為替再評価計算プロファイルで定義されている通貨レートタイプが「会計期末」の場合、為替再評価計算 (LER) で USD から GBP への換算に使用されるレートは 1.55 です。

この例が示すように、通貨換算コード、勘定科目コード、会計期が同じ場合でも、元帳入力、元帳インポート、為替再評価計算で異なるレートを使用できます。