スケジューラのバッチ処理

CloudSuite Business のスケジューラを使用することで、さまざまなジョブのいくつかの異なる可能性のある品目をまとめてバッチ化し、そのバッチをたとえば、オーブンやペイントブースを介して処理できます。バッチ処理後、異なるジョブはそれぞれの作業手順を続行します。

バッチ処理はスケジューラにのみ影響し、プランナには影響しません。

バッチ処理について

各バッチ定義では、バッチ部品を処理する作業手順を含むバッチの形成方法を記述します。作業フォームには、バッチ定義のフィールドが含まれています。バッチ定義が指定された作業は、バッチ作業 と呼ばれます。ジョブまたは生産計画の作業手順で、作業(バッチ作業)は、ジョブまたは生産計画を処理のために他のジョブまたは生産計画と組み合わせることが可能な場合は、バッチ定義を参照します。これにより、 [バッチ定義] フォームで定義されたルールに基づいてバッチが形成され、制御がバッチ定義の作業手順に渡されます。バッチ定義の作業手順の最後で、ジョブまたは生産計画はその元の作業手順に戻り、通常どおり処理を続行します。

[バッチ生産] フォームを使用して、バッチにまとめる特定のジョブと生産計画を定義できます。これらのジョブと生産計画は、 [バッチ定義] フォームで定義されたルールではなく、この定義に基づいて組み合わされてバッチになります。バッチ定義からの作業手順は、ジョブ発行時に現在の作業がジョブ作業にコピーされる方法と同様な方法で、バッチ生産にコピーされ添付されます。バッチ作業手順は、その作業手順で定義されたバッチを持つことはできず(バッチのバッチは不可)、資材、状況、または原価法を定義することもできません。これらは、バッチ作業で定義されます。

該当する操作フォームの [バッチ定義] フィールドでバッチ作業が指定されている場合は、スケジューラ内で、ジョブまたは生産計画がバッチ作業手順を開始し、作業の資源要件と作業時間は無視されます。バッチが進行している場合、それらのバッチは、 [バッチ定義作業] フォームに記録された時間に基づいてバッチ作業手順内の正しい作業に配置されています。たとえば、バッチ作業の作業時間が 10 時間であり、それに対して 4 時間が報告されている場合、スケジューラの実行開始時にバッチ作業手順の開始から 4 時間のバッチ作業は、現在の作業として識別され、その条件を示すために LSTATUS000 レコードが作成されます。

プランナは、作業を定義どおりに使用し、バッチ作業手順は使用しません。計画(作業と資材)、データコレクション、および原価設定は、資源要件とデータコレクションがまだバッチ操作に対して処理されるので、この処理に影響されません。

システム作成バッチの定義と実行

バッチを定義および実行するには、次の手順に従います。

  • [バッチ定義] フォームを使用して、バッチの形成方法(ジョブ/生産計画を一緒にバッチ化する方法やバッチを処理のために発行する時期など)をスケジューラーーに指示します。

    このフォームで、バッチの形成方法を指定するルールを定義します。

    • どのジョブをグループ化するか決定する区切りルールを定義します。 [区切り属性] フォームを使用して、区切ってバッチにできる品目の特性リストを保守します。
    • 発行ルールを定義して、形成中のバッチロードの数量に対する着信ジョブの影響の仕方、つまり、処理のためにバッチが発行される時期を決定します。
    • 必要な場合は、上書きルールを定義して、上書きチェック時に形成中のバッチロードを発行する条件を指定します。
  • [作業] ボタンをクリックして、 [バッチ定義作業] フォームを開き、バッチ定義にアタッチする作業を定義します。
  • [品目] フォームでは、バッチ属性フィールドを使用して、バッチを区切ったりグループ化する方法とバッチを発行する時期を定義します。
  • [ジョブ作業] フォーム、 [見積作業] フォーム、 [最新作業] フォーム、 [標準作業] フォーム、 [生産計画品目作業] フォーム、および [生産計画明細作業] フォームでは、新しい [バッチ定義](および、該当する場合は [バッチ ID])フィールドを使用して、バッチが形成される場所と、バッチがバッチ作業手順で処理を開始する場所をメモします。

ユーザ定義バッチの定義と実行

[バッチ生産] フォームを使って、ユーザ定義のバッチを作成します。バッチのコンテンツを指定します。これには、特定の発行済ジョブや生産計画明細行が含まれます。

バッチ生産の作成時に、バッチ作業のコピーが作成されアタッチされます。これは、ジョブが品目の現行作業のアタッチされたコピーを持つこととよく似ています。[作業] ボタンをクリックして、 [バッチ生産作業] フォームを開き、バッチ生産定義を使用する作業を定義します。

バッチ生産の操作には、次のユーティリティフォームも利用できます : [バッチ生産状況変更ユーティリティ] [バッチ生産削除ユーティリティ] 、および [バッチ生産作成ユーティリティ]

バッチサマリ情報の表示

[バッチサマリ] フォームを使用して、スケジューリング実行のバッチ処理結果(バッチ処理されたジョブと生産計画、バッチ処理までのジョブの待機時間、およびバッチ処理されていた時間)を確認します。

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