平均原価設定法について
平均は、全品目の原価の加重平均を使用する原価法であり、常に、品目の単一の実際平均単価を維持します。他の実際原価フロー法では、原価情報が個別ファイルに格納されていますが、これとは異なり、品目の平均原価は、 [品目原価] フォームの [単価詳細] フィールドに維持されます。単価は、 [品目] フォームにも表示されます。
システムでは、以下のようにして在庫の原価を維持します。
- 購買オーダ、ジョブ完了、または計画外入庫を通じて数量を受け入れた場合、システムでは新しい平均単価を計算します。この更新した平均単価は続いて、[品目] フォームの [単価] フィールドに記録されます。
- 受注オーダ返品、在庫調整、循環棚卸の転記、またはジョブ資材回収を通じて数量を受け入れた場合、その数量は平均単価に影響しません。
- 数量をジョブへ出庫する、または数量を顧客へ出荷する場合、システムでは、単価に出庫済または出荷済数量分を乗算した分だけ、関連した在庫勘定から差引きます。
システムでは、以下のようにして、各原価詳細構成の新しい平均単価を計算します。
(OQOH * OAUC) + (QR * RC) / (OQOH + QR) = NAUC
データの意味は以下のとおりです。
NAUC = 新規平均単価
OQOH = 旧手持在庫数
OAUC = 旧平均単価
QR = 受入済数量
RC = 受入原価
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