ロッタブル品目の入庫

倉庫に品目を入庫するときに、定期的にロット番号を取り込み、各ロッタブル品目を検査する必要があります。ロット番号とは、類似する属性をもつ品目の集合を示す番号です。ロッタブル条件を定義する属性は、荷主の要件により決定されます。たとえば、食品加工業者は、消費期限で生鮮食品をロット区分することが考えられます。

ワークステーションによる入庫では、各 ASN 明細行に指定された品目にもとづいてロッタブルフィールドが表示されます。入庫を実行する際には、品目に設定されているロッタブル検査ルールがチェックされ、正しいデータが指定されていることを確認してから入庫が保管されます。指定されているデータが、品目に想定されている要件を満たさない場合には、正しい情報を指定するようにメッセージが表示されます。

ロッタブルの検査要件は、[ロッタブル検査] 画面で設定します。詳細については、Infor WMS 設定ユーザーガイド』を参照してください。ロッタブル検査では、入庫について次の点が管理されます。

  • 品目に必要なロット属性。
  • 1 つ以上のロット属性に、システムが計算する値を指定するときのロットマスキングルール。
  • ロットフィールドで日付フォーマットを指定し、日付フィールドに保存する日付フォーマットに変換するかどうか。
    注: 

    ロッタブル検査で使用する日付フォーマットの設定については、Infor WMS 設定ユーザーガイド』『日付フォーマット』セクションを参照してください。

  • 入庫時に入庫時消費期限を検査する必要があるかどうか。消費期限の検査は、入庫する商品が日付管理の要件を満たしていることを確認するために必要です。消費期限は、「有効期限」(ロッタブル 05) か「製造日」(ロッタブル 04) のいずれかにもともとづいて設定できます。
    • 有効期限にもとづく消費期限検査

      有効期限を使用して、現在の商品がその有効期限より何日前に入庫したかを検査できます。この情報を利用すれば、ファシリティが商品を予定の期日まで保管したり、消費期限内に出庫したりすることが可能になります。

      この方式で消費期限の検査を実行する場合は、入庫の現在日付が、入庫時に指定された有効期限から引き算されます。結果の数値が、その品目に設定されている [入庫時消費期限] 値より小さい場合にはメッセージが表示され、入庫が許可されません。

    • 製造日にもとづく消費期限検査

      製造日を使用して、現在の商品がその製造日から何日以内に入庫したかを検査できます。たとえば、30 日前に製造された品目は、古すぎると判断されて現在の在庫には含められない場合があります。

      この方式で消費期限の検査を実行する際には、入庫の現在日付から、指定された製造日が引き算されます。結果が品目に設定された入庫消費期限以上である場合、作業者に対してメッセージが表示され、入庫を行うことはできません。

入庫が API を経由して受信され、外部ロットが指定された場合は、ロッタブルはすでに予定値に設定されているため、変更ができません。外部ロットは API を使用した変更のみが可能で、ワークステーションでは変更できません。指定されたデータにもとづいて、入庫の処理が行われるか、またはエラーメッセージが表示されます。