保留引当ルール

保留引当機能で注文を処理するためには、特定のルールを使用する必要があります。これらのルールを使って引当とピッキングを行います。

  • [保留引当設定] の [注文タイプ] にレコードが定義されていなければ、出庫可能な在庫 (保留コードが定義されていないレコード) からのみ引当が行われ、ピッキングが可能になります。
  • 保留引当設定の注文タイプにもとづいて商品が自動的に引き当てられるときは、標準の引当ルールは適用されず、ロット回転にもとづき、最初に利用可能な状態になるロケーションから引当が行われます。定義した前方ピックロケーションからのピッキングは、そのロケーションに商品がない可能性があるため、強制的に行われることはありません。

    ピッキングにおける在庫ルールは、次のとおりです。

  • 商品があるロケーションが保留中の場合は、商品がピッキングされると、その分は保留対象外になります。
  • 商品のロットが保留中の場合は、ピッキングが終わっても、そのロットが保留対象のため、ピッキングされた商品は保留対象になります。
  • 商品がライセンスプレート保留状態で、フルパレットがピッキングされている場合、そのライセンスプレートはピッキングの後も保留状況の状態になります。
  • 商品のライセンスプレートが保留中の場合は、そのパレットから部分的に引当が行われると、そのピッキング以降、そのライセンスプレートは保留対象外になります。
  • パレット全体ではなく、その一部がピッキングされると、そのピッキング処理中に新しいライセンスプレート (LPN) が生成されます。この新しいライセンスプレートは、既存のライセンスプレートに接頭語が付いた番号になるため、商品が保留対象であることが簡単にわかります。
    • パレット全体ではなく、その一部がピッキングされると、そのピッキング処理中に新しいライセンスプレート (LPN) が生成されます。この新しいライセンスプレートは、既存のライセンスプレートに接頭語が付いた番号になるため、商品が保留対象であることが簡単にわかります。
    • 接頭語を定義するには、[設定] > [コード] > [システムコード] の順にクリックします。「PREFIXHOLD」コードを検索します。このコードのデフォルトは「HOLD」です。

      たとえば、保留中のライセンスプレート「0980312563」を引き当ててピッキングを行うと、ピッキング中に新しいライセンスプレート「HOLD0980312563」が割り当てられます。

      ピッキング後、保留中のライセンスプレートの在庫の引当を解除した場合でも、新しい番号が保留中のライセンスプレートと接頭語で構成されているため、識別が簡単です。

    • 動的ピッキングも、この機能を使って処理します。動的引当では、特定のロケーションにある商品を予約しないため、商品が引き当てられていてもピッキングの対象からはずすことが可能です。これは、注文が引き当てられてからピッキングされるまでの間に在庫の状況が変更できるためです。