注文の引当解除

ピッキング作業中には、出庫注文全体の引当を取り消す必要がある状況も発生します。注文レベルで引当の解除を実行すると、注文は一切出庫されないことになります。

引当の解除により、顧客注文のための在庫の予約は取り消されます。また、関連付けられたタスクマネージャのピッキングタスクも削除されます。出庫注文全体の引当を解除する必要がある場合は、[引当解除 (注文別)] を使用します。

注文商品が出庫されるまで、引当を解除できます (引当済数量とピッキング済数量の列がクリアされます)。商品の出庫が逆もどりできない時点になると、注文の引当解除を実行することはできません。

注文に対して実行できる引当の解除には、2 つの基本的な種類があります。

  • 一括引当解除

    一括引当解除オプションを使用すると、「ピッキング済」状況に更新されていない特定のピッキングについてのみ、引当またはピッキング情報を解除します。ピッキングレコードがすでに「ピッキング済」状況に更新されている場合は、以下に示す「単一のピッキング」方法のいずれかを使用して引当を解除する必要があります。これにより、ピッキング処理をすでに終えている注文の引当を誤って解除するリスクが低減されます。一括引当解除には、次のような機能が含まれます。

    • ウェーブ管理 ([アクション] → [引当解除])
    • 出庫注文 ([アクション] → [引当解除])
    • 引当解除 (出庫注文別)
    • 引当解除 (注文明細別)
  • 単一のピッキング

    単一ピッキングの引当解除オプションを使用すると、情報が「出庫済」状況に更新されていない場合に、引当またはピッキング情報を解除できます。次の画面を使用し、このタイプの引当解除を実行できます。

    • 出庫注文 ([ピッキング明細] タブ)
    • 引当解除 (ピッキング明細別)
    • [ピッキング明細] 画面

次に、[引当解除 (注文別)] が必要な代表的な例を示します。

  • 顧客の支払が滞っているため、売掛金情報から、フロアにリリース済の注文をキャンセルする必要がある場合。
  • 顧客からの連絡で、引当済の注文を取り消し、注文全体をピッキングしないように削除する必要がある場合。
  • 翌日配送サービスに間に合うようにピッキングできなかった注文がある場合。倉庫で本日の注文の引当を解除し、翌日に再引当をする必要がある場合。