標準引当
引当は在庫にハードホールドを設定します。つまり、在庫の一部が注文に対して予約されるため、他の注文には使用できなくなります。この処理では、注文で必要とされる在庫が、特定のロット、ロケーション、ライセンスプレートについて予約されます。引当済の品目は移動できません。ただし、そのロケーションの品目で引き当てられていないものは移動できます。
注文は、[出庫注文] 画面から 1 件ずつ引き当てたり、注文処理またはウェーブ機能を使用してまとめて引き当てたりすることができます。
仮引当と引当は連携して機能し、仮引当で使用される手順、および引当戦略の設定にもとづいて、候補の作成と在庫の予約を行います。それぞれで使用される手順は、各品目のピッキングおよび出庫を行う単位にもとづきます。
標準引当戦略の設定方法の詳細については、『 Infor WMS 設定ガイド』を参照してください。
注:
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AllowOverAllocations オプションが選択されている場合は、システム設定 (
) を有効にすることで、割り当てられた前方ピックロケーションから過剰引当を行うことが可能です。標準 (STD) 引当戦略を使用している場合は、ピックロケーションにある商品の使用可能数量を超えて引当を行うことができます。在庫を正しいピックロケーションに移動するには、補充を使用します。ただし、倉庫の品目の数が十分でなければなりません。WM では、注文があると、ロケーションとロッタブルの組合せにもとづいて注文が引き当てられます。[出庫注文] に保管されている 12 のロッタブルフィールドがそれぞれ参照され、これらの属性を持つロット候補が検索されます。
- 1 つのロット候補が見つかると、このロットは引当用に選択されます。
- 複数のロット候補が見つかった場合は、品目マスター上の [在庫回転] および [デフォルト在庫回転] フィールドが参照され、これらの要件を満たすロットが選択されます。
- [在庫回転] および [デフォルト在庫回転] の要件を満たす候補ロットが 1 つ見つかった場合、そのロットは引当用に選択されます。
- [在庫回転] および [デフォルト在庫回転] の条件を満たす候補ロットが複数ある場合は、引当戦略の「選択」条件を使用してロケーションが選択されます。
- 保留中の在庫の引当は、通常は行えませんが、特別な保留引当設定を使用して保留在庫の引当を行うことは可能です。この内容については、このセクションで後述します。
ロッタブルの設定方法の詳細については、『 Infor WMS 設定ガイド』を参照してください。