標準引当について

運用ニーズに合わせ、必要に応じて引当が実行されるようにシステムを構成するには、標準引当と仮引当に戦略を使用します。各戦略には、品目をピッキングする場所や単位を決定するための、一連の論理ステップを含めることができます。各ステップ内に指定されるピックコードには、そのステップ固有の条件が含まれます。製品に割り当てたパック構成は、システムがピッキング情報を分析する際に使用する重要なコンポーネントでもあります。

運用ニーズに応じて在庫引当のさまざまなオプションを提供するために、複数の引当戦略が基本アプリケーションに含まれています。必要な結果を得るために、これらの基本戦略を編集したり、新しい戦略を作成したりすることができます。これらの戦略には柔軟性の高い機能が含まれています。さまざまな運用方法に合わせて、これらの機能を構成できます。

注文の引当方法を決定するために戦略で使用される各種の単位分割やピックコードの他にも、引当の動作を制御する設定があります。次のような設定があります。

  • [ALLOWOVERALLOCATION] (「システム設定」) - 前方ピックロケーション (「ピースピック」または「ケースピック」) から得られる数量を超えて在庫を引き当てるかどうかを制御します。
  • [未完了時再試行] (「標準引当戦略」) - これを [はい] に設定すると、期待される数量が特定のステップで満たされない場合、システムは戦略の次のステップを使用して引当を試行します。
  • [仮引当のロットを設定する際に、現在のピッキングロケーションの在庫を考慮する] (「標準仮引当戦略」) - このフィールドをオンにすると、システムは、厳密な在庫回転 (通常は先入れ先出し (FIFO)) にもとづいて引き当てるのではなく、どのロットがそのロケーションに置かれているかにもとづいて前方ピックロケーションから引き当てます。

さまざまな戦略における、出庫注文を引き当てるための、在庫状況の処理方法の例を次に示します。これらの例は、戦略を選択する際や、運用にもとづいて新しい戦略を作成する際の指針として役立ちます。

以降のセクションに記載されるすべてのシナリオでは、同じパック構成と注文数量を使用しています。