手動統計の定義

非システム活動 (システム活動 = その他) の統計の計算方法を識別するには、[手動統計] タブを使用します。システムトランザクション時間 (システム活動) で捕捉されていない活動については、手動統計を構成する必要があります。計算済の統計を上書きするために、これらの統計をシステム活動に追加することができます。

たとえば、特定の出荷先顧客の各注文に対して付加価値サービスを適用する必要がある場合、この時間を手動統計として構成し、計算済統計を上書きすることができます。

計画見積の再計算ジョブは、最初に計算済統計にアクセスしてから、上書きするために、または他の活動に関連するときに手動統計を使用します。

手動統計は、スケジュール主導の活動には適用されません。

統計が注文明細に対して適用されるかどうかを判断するための基準が設けられています。[時間の値]、[他の活動の割合]、および [他の活動への追加] 統計フィールドは、最終的に使用される統計を生成するために評価され、合計されます。3 つの方法を一緒に使用することもできます。

順序
手動統計行を評価する順序です。タブの行は、ここで指定した順序で評価されます。行が一致すると、その行が使用され、残りの行はスキップされます。
荷主、仕入先、顧客、運送業者、品目、品目グループ、注文タイプ、輸配送モード
システムは、ここで入力された値と、活動/タスクレコードの値を比較し、一致するレコードにのみ統計を適用します。空白のフィールドは包括的です。一致の有無を確認するため、可能なすべての値が比較されます。
フィールド 入庫処理 出庫処理 その他
荷主 Y Y Y
仕入先 Y N N
顧客 N Y N
運送業者 Y Y N
品目 Y Y Y
品目グループ Y Y Y
注文タイプ Y Y N
輸配送モード Y Y N
時間 (秒/数量)
秒/単位の合計時間 (持続時間) です。[一般] タブで指定された計画単位を使用します。
割合基準
[他の活動の割合 (%)] での統計で使用される基準です。

たとえば、梱包とラベル付の活動をピッキング時間の 20% として構成するには、[他の活動の割合] フィールドに [20%] と指定し、[ピッキングに対する割合基準] フィールドに値を指定します。システムは、ピッキング時間に 0.2 を乗算して統計の時間を算出します。

他の活動の割合 (%)
他の活動から追加された時間の割合です。この割合は、活動に必要とされる合計時間を計算するために算出され、使用されます。
追加基準
[他の活動への追加 (秒/単位)] での統計で使用する基準です。

たとえば、梱包とラベル付の活動をピッキング時間よりも 20 秒多く構成するには、[他の活動への追加] フィールドに [20] と入力し、[ピッキングに対する追加基準] フィールドに値を指定します。

同じタイプの活動基準 (入庫、出庫など) しか選択できません。統計の構成に、循環依存が存在しないことを確認する必要があります。

たとえば、補充の基準としてピッキングを使用したり、ピッキングの基準として補充を使用したりすることはできません。活動と活動基準は、単位を判断する目的において、いずれも同じ測定単位を使用する必要があります。

他の活動への追加 (秒/単位)
他の活動から合計時間に追加する、単位あたりの時間です。