労務標準の概要

[労務標準]機能には、倉庫管理 (WM) システムから送信された特定のタスクの目標時間を計算する労務標準エンジン (LSE) が搭載されています。労務時間を計算するには、システム管理者または他の技術系ユーザーが下記を設定する必要があります。

作業

[作業] 画面を使用して作業レコードを作成します。作業レコードでは、WMS システムが管理するさまざまなタイプのタスクを完了するために必要な個別のアクションを指定することができます。各作業は、一連のジョブコード要素レコードから構成されています。また、ジョブコード要素レコードは、一連のジョブコードサブ要素レコードから構成されています。各サブ要素には観測された時間が表示され、これが労務標準計算の基礎となります。

セクション

セクションは、移動セクションと接続レコードで構成されます。これらのレコードはファシリティ全体の通路の位置、移動の方向、アクセスポイント、移動制限を特定し、倉庫移動ネットワークを形成します。LSE のコンポーネントである労務距離エンジンは、この情報を使用して各タスクにとって最適な移動経路を決定し、その経路の距離を計算します。要素レコードおよびサブ要素レコードからの情報にもとづいて、システムは距離から移動時間を算出します。

トランザクション

[標準履歴] 画面を使用することで、標準計算のための監査履歴を確認できます。この画面から、労務標準エンジンによる標準計算の対象となるワークユニットとタスクが確認できます。さらにワークユニットを選択して、標準計算を再実行することもできます。

改訂管理

標準設定のバックアップには [改訂管理] 画面を使用します。標準設定のスナップショットを撮ることで、現在の状態が保存できます。同じバージョンの WMS であれば、システム間でスナップショットのエクスポートやインポートが可能です。