標準以外のパレットの動的ピッキングについて

業務によっては、受け取る商品のパレットサイズが常に一定とは限らないため、WM モジュールでは作業者が数量の異なるパレットをピッキングすることが可能です。この場合、ピッキングする残りのフルパレットとケースの数が再計算されます。

WM は、既存の需要レコードを考慮して、残数量を別の需要レコードに統合するか、可能な場合には大きい単位 (PALLET など) の新しい需要レコードを作成します。

注: 

パレット上の数量とは関係なく、作業者はいつでも RF の数量フィールドに [0] (ゼロ) を指定できます。ゼロを指定すると、そのパレットの数量すべてがピッキングされ、その品目について在庫残高の現在の数量を使用してピックと注文が後進されます。

例: 標準サイズ以外のパレットのピッキング

標準パレット数量 = 50 (40 および 45 のパレットが入庫)

ケース数量 = 1

注文数量 = 170

ピックの処理ステップ 単位 数量
初期引当 PL 50
残数量 = 170 PL 50
PL 50
CS 20
数量 = 40 で最初のパレットをピッキング PL 50
残数量 = 130 PL 50
CS 30
ピッキングされた数量が予定より 10 少ないため、CS レコードが 20 から 30 に更新される
数量 = 40 で第 2 のパレットをピッキング PL 50
残数量 = 90 CS 40
ピッキングされた数量が予定より 10 少ないため、CS レコードが 30 から 40 に更新される
数量 = 40 で第 3 のパレットをピッキング PL 50
残数量 = 50
残数量が 1 つの標準パレットに等しくなるので、需要がフルパケット 1 (数量 = 50) に更新される
数量 = 40 で第 4 のパレットをピッキング CS 10
残りの 10 ケースをピッキングするために CS レコードが更新される

標準パレットより数量が大きいパレットのピッキング

業務によってはパレットサイズが標準でない場合もあるため、RF 作業者は標準パレットサイズより多数の在庫を持つパレットをピッキングできる必要があります。品目の標準パレットサイズは、引当の際に需要引当レコードを作成するために使用します。

RF 作業者はパレット上の数量または 0 (ゼロ) を入力できます。ゼロの場合は、パレット上のすべての数量がトランザクションに含まれることを示します。パレット上の数量が、注文の品目についてピッキングする残数量より多い場合は、注文で過剰ピッキングを示すフラグをオンにすることが許可されていない限り、注文が過剰ピッキングにならないように検証します。

作業者が動的ピッキングタスクを使用して動的ピッキングを管理する場合、需要引当について実行された同じ更新を、TaskDetail テーブルでも完了する必要があります。これらの更新には、新しいレコードの作成や、既存レコードに対する数量や単位情報の更新が含まれます。