棚入戦略の作成
新しい棚入戦略を作成するには、次の手順を実行します。
- [設定] > [戦略] > [棚入] の順に選択します。
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[棚入戦略 – ヘッダー] 画面で次の情報を入力します。
- 棚入戦略
- 棚入戦略の名前または ID です。
- 説明
- 棚入戦略の説明です。
- [新規] をクリックします。[明細] タブが表示されます。
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次の情報を指定します。
- ステップ番号
- ステップが処理される順番です。この数値にもとづいて、棚入ステップがソートされます。特定の番号を使用する決まりはありませんが、順序が重要となります。
- 棚入タイプ
- 棚入のための候補ロケーションに含める、棚入戦略タイプです。ファシリティにおいて商品を最適に配置する戦略を設定するために、さまざまなタイプが使用可能です。これらのタイプを以下に示します。
- [このステップで確認された新ゾーンで空きロケーションを検索] システムは指定された新ゾーンで空きロケーションを探します。必須情報: 新ゾーン
- [このステップで指定された新ゾーンに存在する商品と統合する]システムは、指定されたゾーンで品目がすでに保管されているロケーションで、空いたスペースを探します。必須情報: 新ゾーン。
- [品目マスターに指定された優先ゾーンの空きロケーションを検索] システムは、品目マスターに指定されたデフォルトのゾーンで、空きロケーションを探します。必須情報: 棚入ゾーン (品目マスター - [入庫] タブ)。
- [品目マスターに指定されたゾーンに存在する商品と統合する]品目マスターに指定されたデフォルトのゾーンのロケーションで空いたスペースを探します。必須情報: 棚入ゾーン (品目マスター - [入庫] タブ)。
- [旧ゾーンから移動する場合に指定された新ゾーンで空きロケーションを検索]システムは、在庫が現在このステップで指定された旧ロケーションにある場合、このステップで指定された新ゾーンで空きロケーションを探します。必須情報: 旧ロケーションと新ゾーン。
- [このステップで指定された新ロケーションに商品を置く]システムは、新ロケーションに空きスペースがある場合、商品を置きます。必須情報: 新ロケーション。
- [指定の旧ロケーションから移動する場合、このステップで指定された新ロケーションに商品を置く]システムは、在庫が現在このステップで指定された旧ロケーションにある場合にのみ、このステップで指定された新ロケーションに商品を置きます。必須情報: 旧ロケーションと新ロケーション。
- [品目マスターに指定された優先ロケーションに商品を置く]システムは、品目マスターで指定されたデフォルトの新ロケーションに商品を置きます。必須情報: 棚入ロケーション (品目マスター - [入庫] タブ)。
- [数量を満たす場合、品目に対する割当済ピースピックロケーションに商品を置く]品目が前方ピースピックロケーションに割り当てられている場合、棚入する数量がロケーションの容量を超えない限り、システムはそのロケーションを使用します。品目と割り当てられたロケーションに設定された最大許容量が使用されます。必須情報: タイプがついたロケーション = ピッキング。(品目マスター - [ロケーションの割当]タブ)
- [数量を満たす場合、品目に対する割当済ケースピックロケーションに商品を置く]品目が前方ケースピックロケーションに割り当てられている場合、棚入する数量がロケーションの容量を超えない限り、システムはそのロケーションを使用します。品目と割り当てられたロケーションに設定された最大許容量が使用されます。必須情報: タイプがあるロケーション = ケース。(品目マスター - [ロケーションの割当]タブ)
- [在庫残高がゼロの場合、品目に対する割当済ピースピックロケーションに商品を置く]品目が前方ピースピックロケーションに割り当てられている場合、そのロケーションでの現在の残高がゼロの場合のみ、システムはそのロケーションを使用します。このタイプは新しい品目がロケーションを埋めるために使用します。回転ルールのために、新しく入庫した在庫をこのロケーションに置くことができない場合があります。品目と割り当てられたロケーションに設定された最大許容量が使用されます。必須情報: タイプがついたロケーション = ピッキング。(品目マスター - [ロケーションの割当]タブ)
- [旧ゾーンから移動する場合に指定された新ゾーンで空きロケーションを検索]システムは、在庫が現在このステップで指定された開始ゾーンにある場合、このステップで指定された終了ゾーンにあるロケーションで空きスペースを探します。このタイプは、品目の要件にもとづいて複数の倉庫ゾーンを通じて棚入を制御するために、自動移動機能で使用されます。必須情報: 旧ゾーンと新ゾーン。
- [旧ゾーンから移動する場合に指定された新ゾーンに存在する商品と統合する]システムは、在庫が現在このステップで指定された開始ゾーンにある場合、このステップで指定された終了ゾーンのロケーションで空きスペースを探します。このタイプは、品目の要件にもとづいて複数の倉庫ゾーンを通じて棚入を制御するために、自動移動機能で使用されることが多くあります。必須情報: 旧ゾーンと新ゾーン。
- [品目の最も近いピースピックロケーションに存在する商品と統合する]システムは品目がすでに保存されているロケーションを探し、ピースピックロケーションに最も近いロケーションで空きスペースを探します。このタイプはピースピックロケーションへの補充に必要な移動時間を減らします。システムはロケーションマスターの交互配分順序を使用して、ピックロケーションからの距離を評価します。必須情報: タイプがついたロケーション = ピッキング。(品目マスター - [ロケーションの割当] タブ) および交互配分順序 (ロケーション)
- [品目の最も近いケースピックロケーションに存在する商品と統合する]システムは品目がすでに保存されているロケーションを探し、ケースピックロケーションに最も近いロケーションで空きスペースを探します。このタイプはケースピックロケーションへの補充に必要な移動時間を減らします。システムはロケーションマスターの交互配分順序を使用して、ピックロケーションからの距離を評価します。必須情報: タイプがあるロケーション = ケース。(品目マスター - [ロケーションの割当] タブ) および交互配分順序 (ロケーション)
- [品目のピースピックロケーションに最も近い空きロケーションを検索]システムはピースピックロケーションに最も近い空きロケーションを探します。このタイプはピースピックロケーションへの補充に必要な移動時間を減らします。システムはロケーションマスターの交互配分順序を使用して、ピックロケーションからの距離を評価します。必須情報: タイプがついたロケーション = ピッキング。(品目マスター - [ロケーションの割当] タブ) および交互配分順序 (ロケーション)
- [品目のケースピックロケーションに最も近い空きロケーションを検索]システムはケースピックロケーションに最も近い空きロケーションを探します。このタイプはケースピックロケーションへの補充に必要な移動時間を減らします。システムはロケーションマスターの交互配分順序を使用して、ピックロケーションからの距離を評価します。必須情報: タイプがあるロケーション = ケース。(品目マスター - [ロケーションの割当] タブ) および交互配分順序 (ロケーション)
- 開始ゾーン
- 棚入ステップの開始ロケーションを示します。在庫が現在このゾーンにある場合、このステップの条件が考慮されます。開始ゾーンは棚入のタイプによっては必須情報です。
- 新ゾーン
- 棚入が送られる先のゾーンを示します。新ゾーンは棚入のタイプによっては必須情報です。
- 旧ロケーション
- 棚入れが実行されたときに在庫が現在このロケーションにある場合、このステップが考慮されます。在庫がこのロケーションにない場合、戦略のこのステップはスキップされます。たとえば旧ロケーションは、検品が完了した後、棚入を QC ロケーションから送るために使用されます。旧ロケーションは棚入のタイプによっては必須情報です。
- 新ロケーション
- 棚入はこのロケーションに商品を置きます。新ロケーションは棚入のタイプによっては必須情報です。
- 複数パレットの単一棚入
- 複数のパレットが同一のロケーションに置かれる場合、このフラグは 1 回の確認スキャンが完了したかどうかを示します。
- 制限チェック
- アプリケーションが各ロケーションに与えられた制限を検査する必要があるかどうかを示すフラグです。このフラグをオフにしてサイズ制限を省略することもできます。
- サイズ制限
- システムはこの値を使って、容量の限度にもとづいて指定されたロケーションに棚入する商品が収まるかどうかをチェックします。異なる限度を利用することができます。最大 6 つの制限を使用することができます。使用可能な制限は次のとおりです。
- [容量制限]ロケーションの総容量と棚入する品目の総体積 (体積に数量を乗じたもの) にもとづいて評価します。この制限は前方ピースまたはケースピックロケーションには適用されません。必須情報: 体積 (品目の [一般] タブ) および容量 (ロケーション)。
- [重量制限 (ケースまたはピックロケーションでは無効)]ロケーションの総許容重量と棚入する品目の総重量 (重量に数量を乗じたもの) にもとづいて評価します。この制限は前方ピースまたはケースピックロケーションには適用されません。必須情報: 総重量 (品目の [一般] タブ) および許容重量 (ロケーション)。
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[共有を含む重量制限 (ケースまたはピックロケーションでは無効)]この制限は前述の [重量制限] と似ていますが、ロケーションは必要に応じて近くのロケーションと許容重量を貸し借りすることもできます。最初にシステムは [重量制限] の計算を行って棚入重量がロケーションの残りの許容重量を超えないかどうかを調べます。共有しなくてもロケーションで重量に対応できる場合は、このロケーションが受け入れられます。棚入重量が (ロケーションの既存の共有を考慮に入れても) ロケーションの残りの容量を超える場合、システムは次の共有ロジックの処理に従います。
- 重量共有がその品目および候補の棚入ロケーションで実行可能な方法であるかどうかを確認します。それには、重量共有のシステム設定がオンであること、品目重量がゼロでないこと、棚入ロケーションの許容重量がゼロより大きいこと、また候補の棚入ロケーションが別のロケーションから許容重量を共有するよう設定されていることがシステムによってチェックされます。
- 既存の重量共有およびゾーンのロケーション重量共有の最大率を考慮のうえ、候補の棚入ロケーションで利用可能な許容重量の合計を確認します。
- 現在の棚入在庫の重量が、ロケーションで共有されている重量用量内に収まるかどうかを確認します。ロケーションが重量に対応できる場合は、このロケーションが受け入れられます。
注:棚への積込重量用量は通常、1 組の梁あたりの積込が均一に配置されていることを前提としています。重量共有を使用すると、積込が均一に分散されない原因となる可能性があります。重量共有は、安全性の問題につながる可能性があることに注意してください。
- [数量制限 (ピック/ケースロケーションのみ)]割り当てられたピックまたはケースピックロケーションに商品を置くために使用します。この制限は、商品を割り当てられた前方ピックロケーションに送る棚入タイプのみに適用されます。必須情報: 体積 (品目の [一般] タブ) および容量 (ロケーション)。最大許容量が定義された、タイプがケースまたはピックであるロケーション (品目マスター - [ロケーションの割当] タブ)
- [段数制限]この制限は多くの場合、複数のパレットを保管するバルク保管ロケーションで使用されます。ロケーションの容量は、ロケーションに置くことのできるパレットの数にもとづいて決定されます。システムはこの設定をロケーションの段数制限 (ロケーションで積重できるパレットの最大数) と専有面積 (ロケーションの床面に置くことのできるパレットの数) の両方に使用して、パレットの場所に使用可能な数を決定さす。たとえば、ロケーションの床面に 8 パレットを置くことができ、3 段積重が可能である場合、ロケーションの容量は 24 (8 x 3) です。品目にも段数制限の設定があり、これはロケーションの段数制限を上書きして使用することができます。たとえば、商品が重量物かまたは割れ物であり 2 パレットしか積重できない場合、品目に 2 と設定します。前述の例では、このロケーションでのこの品目の容量は 24 ではなく、16 (8 x 2) となります。必須情報: 段数制限と専有面積 (ロケーション)。オプション情報: 段数制限 (品目 - [入庫] タブ)。品目の段数制限がデフォルトの 0 である場合、それは無視されます。
- [棚入ゾーン制限]この制限は、倉庫の同じゾーンで品目のパレットの数を制限するために使用されます。標準の制限はゾーンの設定で定義されます。特定の品目への追加の制限は品目マスターで定義することができます。必須情報: 品目別最大パレット数 (ゾーン)。オプション情報: ゾーン別最大パレット数 (品目 - [入庫] タブ)。ゾーンパレットの最大数がデフォルトの 0 である場合、それは無視されます。品目パレットの最大数も 0 である場合には無視されます。
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[パレットサイズと高さ制限 (LxWxH)、ケース/ピックロケまたは混在で無効]システムは、品目のパックキーに定義されたサイズとロケーションのサイズを使って、棚入するパレットがロケーションに収まるかどうかをチェックします。パック構成内で、ユーザーは棚入を決定する計算が使用事例の寸法やパレットの高さに合っているかどうか指定できます。
ケースの寸法を使用して棚入の計算
必要な設定情報は次のとおりです。
- ロケーション設定 - 高さ、奥行、幅
- パック構成 ([サイズ] タブ) - ケースの単位の奥行、幅、および高さ。パレットの単位の奥行、幅、および高さ。パレットの TI X HI (面ごとのケース/パレットごとの層)。パレットサイズの奥行、幅、および高さ 注:
棚入でこの機能を使用する場合、商品のサイズ情報を取得するために、入庫時に記録されたパックが使用されます。記録されているパックが「STD」の場合は、品目マスターのパックが使用されます。
パレットの高さを使用した棚入計算 (ケース寸法は含まれません)
必要な設定情報は次のとおりです。
- ロケーション設定 - 高さ、奥行、幅
- パック設定 ([寸法] タブ) - パレット単位に入力したパレットの高さと木の高さ (パレット) によって全体の高さを決定します。システムはロケーションの高さのこの計算を比較し、パレットが合うかどうか決定します。 注:
棚入でこの機能を使用する場合、商品のサイズ情報を取得するために、入庫時に記録されたパックが使用されます。
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[共有を含むパレットサイズと高さ制限 (ケース、ピックロケーション、混在では無効)]この制限は前述の [パレットサイズと高さ制限] と似ていますが、ロケーションは必要に応じて近くのロケーションと許容幅を貸し借りすることもできます。最初にシステムは [パレットサイズと高さ制限] の計算を行って、パレットサイズが、共有なしでロケーションに収まるかどうかを確認します。共有しなくてもロケーションでパレットサイズに対応できる場合は、このロケーションが受け入れられます。パレットサイズがロケーションに収まらない場合、システムは共有ロジックの処理に従います。
- 幅共有がその品目および候補の棚入ロケーションで実行可能な方法であるかどうかを確認します。それには、幅共有のシステム設定がオンであること、棚入在庫のパックのパレット寸法が定義されていること、棚入ロケーションの許容幅がゼロより大きいこと、また候補の棚入ロケーションが別のロケーションから許容幅を共有するよう設定されていることがシステムによってチェックされます。
- 既存の幅共有をチェックするため、棚入ロケーションで既に共有されているロケーションを識別し、各ロケーションと共有されている幅の値を識別し、共有を含めた現在の幅の合計を計算し、拡張された幅寸法 (LxW および WxL) を使用してパレット制限の計算を再度行います。
- 新たな幅共有が必要かどうかを確認するため、棚入候補のロケーションと幅を共有するように設定されているロケーションを特定し、候補の共有ロケーションに利用可能な共有幅があるかどうか (またどの程度利用可能であるか) を確認します。
- エリアタイプ制限
- 最大 3 つのエリアを指定します。候補ロケーションがこれらのエリアのいずれかに存在する場合、ロケーションは棚入に考慮されません。
- ロケーション仕分タイプ
- ロケーション名またはロケーションルート順序を指定します。システムは、ロケーション名またはロケーションルート順序 (ロケーション設定に定義されています) によって空きロケーションを仕分します。ロケーション設定で異なるルート順序を指定し、使用するロケーションのパターンを制御することもできます。
- このタブに入力を完了した後に、この戦略のロケーション明細を入力します。