引当戦略の作成

新しい引当戦略を作成するには、次の手順を実行します。

  1. [設定] > [戦略] > [引当] の順に選択します。[引当戦略の] リストビューが表示されます。
    注: 

    [インポート]、[エクスポート] は [引当戦略] のリストビューで選択できます。Infor WMS イントロダクションおよび基本操作ユーザーガイド』に定義された機能に加え、[引当戦略] リストビューの中でのインポート機能とエクスポート機能が拡張されました。

    • [インポート] をクリックすると、Microsoft Excel のデータがインポートされ、新しいレコードの作成や既存のレコード更新ができます。Infor CloudSuite WMS は、新しいレコードの挿入や既存レコードの更新前に、フィールド値の検証を行います。検査に不合格の場合はインポートログレコードにエラーファイルが表示されます。
    • [エクスポート] をクリックすると、ヘッダーデータと明細データの両方が Microsoft Excel ファイルにエクスポートされます。Infor CloudSuite WMS の他の既存エリアと同様に、ヘッダーと明細の値は Excel ファイルで別々のタブにエクスポートされます。

  2. [新規] をクリックします。
  3. 画面上部の引当戦略ヘッダー領域で、次の情報を入力します。
    引当戦略
    引当戦略を示す固有のコードを入力します。
    名称
    引当戦略の名称を入力します。
    割当済ピッキングロケーションでの厳密なロット回転
    ハード引当にのみ使用します。
    • チェックボックスを選択 (オンにする) した場合は、割り当てられたピッキングロケーションから利用可能な在庫でのロットの引き当てが (回転ルールに基づいて) システムによって試みられます。[割当済ピッキングロケーションでの過剰引当] (フィールドの説明は後述) チェックボックスがオンの場合、ロットは過剰引当されます。割り当て済ピックロケーションに既存の在庫がある場合でも、異なるロットの引当は行われません。
    • このチェックボックスを選択しない (オフにする) 場合は、割り当て済ピックロケーションの在庫にある任意のロットの引当が行われます。回転ルールによってロット引当の順序が決まります。
    割当済ピッキングロケーションでの過剰引当
    ハード引当にのみ使用します。
    • チェックボックスが選択されていて (オン)、戦略ステップで使用されるロケーションタイプが割当済 (タイプ = ケース、ピック、レイヤー) として指定されている場合、システムは必要な品目数量に満たない場合でも、そのロケーションから引当しようとします。過剰引当は、回転ルールで決められた利用可能な在庫からロットを選択します。
    • このチェックボックスを選択しない場合 (オフ)、戦略は、十分な在庫がない場合には割り当て済ロケーションから引当を行いません。
    単位別スピードピッキングロケーション
    引当戦略レベルで、[単位別スピードピッキングロケーション] 機能をオンまたはオフにできます。チェックボックスをオンにすると、単位制御ロジックによる統合が有効になります。[単位別スピードピッキングロケーション] チェックボックスをクリア (オフに) すると、システムは基本または従来の統合ロジックを使用します。[単位別スピードピッキングロケーション] 機能を使用するとき、[割当済ピッキングロケーションでの過剰割当] フィールドをオンにする必要はないことに注意してください。
  4. 画面下部の引当戦略詳細領域で、次の情報を入力します。
    ステップ番号
    引当戦略を処理する際にシステムが従うロジックの順序を決めるステップ番号を指定します。これは必須のフィールドです。
    引当タイプ
    引当タイプを選択します。これは必須のフィールドです。
    • ハード - ピッキング明細レコードとタスク明細レコードが設定されている場合は、引当により作成されます。タスク主導の方法、RF 補助の方法、またはワークステーションでピッキングが行われます。
    • ソフト - 引当により DemandAllocation レコードが作成されます。ピッキングには動的ピッキングが使用されます。
    • ソフト (カートン化あり) - 引当によりカートン化からコンテナ ID を含む DemandAllocation レコードが作成されます。ピッキングには動的ピッキングが使用されます。
    単位
    ばら、ケース、パレットなど、ピック数量を分割するために使用する単位レベルを選択します。パックの設定で指定できる 9 つのすべての UOM レベルをこの戦略で指定できます。引当処理は引当数量を使用して戦略に基づいて処理し、正しい UOM 分割を配置します。これは必須のフィールドです。[単位別スピードピッキングロケーション] フィールドをオンにした場合、該当する各単位の [ロケーションタイプ] フィールドで [スピードライン] を選択することで、スピードピッキングロケーションを使用する単位が決定できます。
    ロケーションタイプ
    対象在庫を探す選択基準として使用するロケーションタイプを選択します。これがロケーション (CASE、PICK-PIECE、LAYER) に割り当てられた品目を示す Infor CloudSuite WMS 内のタイプの 1 つである場合、使用するロケーションを探す際にシステムによって品目/ロケーション割当が確認されます。ロケーションタイプがこの割当タイプに該当しない場合、システムによってロケーション (LOC テーブル) がチェックされ、このタイプで使用可能なロケーションが選択されます。[単位別スピードピッキングロケーション] フィールドをオンにした場合、該当する各単位の [ロケーションタイプ] フィールドで [スピードライン] を選択することで、スピードピッキングロケーションを使用する単位が決定できます。
    単位およびロケーションごとに 1 ピッキング
    引当の単位にカートン化 (パックで設定) が使用されていない場合に使用されます。フルパレットピッキングには適用されません。
    • チェックボックスを選択した場合 (オン)、ロット、ロケーション、およびライセンスプレートが同じなら、全数量に対して 1 つのピッキングとタスクレコードがステップで割り当てられます。たとえば、5 ケースの引当を行う場合、これらがすべて同じロット、ロケーション、およびライセンスプレートである場合は、全数量に対して 1 つのピッキングが作成されます。
    • チェックボックスを選択しない場合 (オフ)、戦略ステップでカートン化が使用されていない場合は、UOM の各分割に対して個別のピッキングおよびタスクが生成されます。たとえば、5 ケースの引当を行う場合、ピッキング確認の際に 5 つのピッキングが作成されます。
    ロケーションカテゴリ
    引当の対象となるロケーション候補を決定する引当ステップの選択基準として使用されるロケーション設定からカテゴリを選択します。このフィールドに値を指定し、引当ステップで対象となるロケーション数を減らすと、引当を行う必要がある場所の特定や優先度の決定作業が容易になります。
    ロケーション ABC
    引当の対象となるロケーション候補を決定する引当ステップの選択基準として使用されるロケーション設定から ABC を選択します。このフィールドに値を指定し、引当ステップで対象となるロケーション数を減らすと、引当を行う必要がある場所の特定や優先度の決定作業が容易になります。
    引当ゾーン
    引当ゾーンを選択します。
    LPN 数量
    処理の際に在庫のライセンスプレートを対象とする方法を決定するための引当条件を選択します。この選択は、注文に対応する際にシステムでパレットを分割する必要があるかどうかを決定するために使用されます。
    • [LPN 数量 = パックパレット数量] - 使用可能な数量が注文明細のパックのパレット数量と同じ場合、ステップはライセンスプレートのみを対象にします。
    • [LPN 数量 <> パックパレット数量] - ステップは、注文明細のパックのパレット数量と一致しない、使用可能な在庫のあるライセンスプレートのみを対象にします。
    • [任意の数量] - パレットで使用可能な数量について考慮される制限はありません。
    仕分優先度 (仕分 1、仕分 2、仕分 3、仕分 4)
    仕分優先度のフィールドの値を選択します。これにより、引当 (またはピッキング) を行う正確な在庫ピースを選択する目的で、すべての条件が適用された後に明細の引当に使用できるすべての在庫レコードを仕分ける方法が決まります。[仕分 1] フィールドは、必須フィールドです
    • [ロット回転] - 注文明細に対して定義されているロット回転ルールを使用します。これは通常最初の仕分オプションです。
    • [ロケーション] - 仕分基準としてロケーションルート順序を使用します。この順序には、正しい仕分を決定するための 3 つのフィールド (インターリーブ順序、論理ロケーション、ロケーション) が含まれています。
    • [LPN 数量] - 在庫 (LOTXLOCXID) レコードの使用可能な数量を使用し、システムが引当しようとしている数量と比較して、どの在庫レコードを引き当てるかを決定します。使用できる数量の選択について、以下に説明します。
    • ライセンスプレート番号 - 引当を行う在庫のライセンスプレート番号を使用します。
    • [ロケーションでの LPN 回転] - 複数のライセンスプレートがロケーション内に存在する場合に、どの LPN を引当に使用するかを決定します。システムは LPN/ロケーションの LOTXLOCXID レコードの AddDate を使用し、ロケーションに対する設定 (FIFO/LIFO) に基づいてロケーションに最初に配置されたライセンスプレートまたは最後に配置されたライセンスプレートのいずれかを引き当てます。ロケーションの後方から配置して前方からピッキングする場合、これは FIFO として設定します。ロケーションの前方から配置する場合、これは LIFO として設定します。
    • [ロケーション ABC] - ロケーション設定の ABC コードを使用します。
    数量仕分ルール
    ライセンスプレートを引当の対象とする方法を決めるルールを選択します。選択基準が [LPN 数量] である場合にのみ参照されます。
    • [少から多へ (最小数量)] - 対象となる在庫レコードを使用可能数量で昇順に並べ替えます。
    • [適切在庫] - 使用可能数量が引当数量と等しい対象レコードのリストの在庫レコードのみを選択します。
    • [余剰在庫] - 引当数量以上の数量が使用可能なライセンスプレートのみを選択します。これらが選択されたら、使用可能な数量を使用してリストを少から多へ並べ替えます。結果として、必要な数量に最も近い LPN が引き当てられます。
    • [最良適合] - 引当数量以下の数量が使用可能なライセンスプレートのみを選択します。これらのレコードが決定されたら、使用可能な数量を使用してリストを多から少へ並べ替えます。結果として、必要な数量に最も近い LPN が引き当てられます。これはライセンスプレートをさらに細かく分割する必要がなく、ピッキングが最小化されます。
    • [多から少へ (最多数量)] - すべての対象となる在庫レコードを使用可能数量で降順に並べ替えます。
  5. 新しい引当戦略を作成したら、[保存] をクリックします。
    • 戦略の複製を作成して、新しいレコードを作成できます。[複製] をクリックすると、新しいレコードの一意のコードキーと名称を指定するよう促されます。[保存] をクリックして新しいレコードを作成します。既存のレコードのすべての明細行が、明細テーブルにコピーされ保存されます。