範囲を使用した連番の取得

品目が、範囲入力で連番のどの部分を増大させるかをシステムが決定できるよう設定されている場合は、範囲入力で連番を取得できます。

取り扱う商品が常に連続する値からなる連番を持つとします。この場合、バーコードがスキャンされるたびに、システムは順番として次に来る連番を生成または使用します。

ユーザーがある範囲の連番をスキャンしているとき、取り扱っている商品のすべてが連続する値から成る連番を持つとします。この場合、最初と最後の数字をスキャンすることで、システムはその範囲のすべての連番を特定できます。

範囲入力を有効にするために使用される設定は、次のとおりです。

  • インクリメント開始位置 - バーコードによって示される連番の数が 1 つ以上である場合、他の連番を生成するには連番のどの部分の値を増大させるかを、システムに指定する必要があります。連番のどの部分を増大させるかについては [インクリメント開始位置] を定義し、連番の増大する部分の長さについては [インクリメントの長さ] を定義します。
  • インクリメント長さ - 固定、または区切りのいずれかの解析規則に対し、インクリメントの長さを使用します。インクリメントの長さを [インクリメント開始位置] と共に使用するとき、この組合せは連番のうちの増大する部分を構成する値の数を示します。

例:

バーコードデータ内の連番が [AABB123CC]、バーコードが表す連番が 10 個 ([AABB123CC]、[AABB124CC]、[AABB125CC]、・・・[AABB132CC])、そしてシステムは連番の 5、6、7 番目の値に 1 を加える必要があるとします。

この場合、[インクリメント開始位置] は [5]、[インクリメントの長さ] は [3] です。

範囲入力を使用し、入庫時に連番を取得するには、次の手順を実行します。

  1. 入庫商品の入庫を記録するには、『入庫ユーザーガイド』に説明されている手順を実行してください。
  2. 入庫後、取得する唯一の追加データが連番である場合に、[連番取得 (SM20)] 画面が表示されます。
  3. 品目で範囲入力を使用するよう設定されている場合は、[F4] キーを使用して範囲を指定します。[連番取得 (SR20)] 画面が表示されます。
  4. この画面には、品目番号、取得する連番の数、入庫する合計数が表示されます。入庫する連番の範囲の最初と最後を入力します。
    FROM
    入庫順の最初の連番になります。
    -
    入庫順の最後の連番になります。
  5. この範囲に含まれる連番の取得を確認するには、[Enter] キーを押します。これにより、[連番インクリメント開始位置] および [連番インクリメントの長さ] の品目マスター設定に基づき、入庫に関する追加の連番が生成されます。
  6. 正しい数の連番が取得されなかった場合は、SR20 画面が再度表示され、追加の連番が取得されます。この画面には、前の範囲入力で取得された最後の連番が表示されます。完了したら、初期入庫画面に戻ります。