最低料金

取り扱う在庫の数量とは関係なく、特定のサービスを提供する際の最低金額を常に受け取れるように、最低料金を設定することができます。こうすると、大量でないと効率化を図れないような少量サービスを扱うとき、コストを賄えるなります。
必要性
必須ではありません。
必要条件
  • 顧客。最低料金の金額は顧客によって異なります。
  • ファシリティ/請求先/請求グループ。オプションで、ファシリティ、請求先顧客、または請求グループを基準として最低料金を限定することができます。
  • 料金コード。最低料金の基本となる料金コードを指定する必要があります。
  • 単位。最低料金は、特定の単位レベルにもとづいて計算されます。
詳細
最低料金のレコードは、その適用時期や適用方法を示すヘッダーレコードと、最低料金を使用する料金コードを示す複数の明細レコードで構成されます。

明細レコードでは、最低料金に関連付けられるすべての料金コードを指定します。これらの料金コードに関連付けられたすべての手数料が、一致する請求書で合計されます。合計金額が最低料金と一致しない、またはそれを超える場合、最低料金が請求されます。

ヘッダーフィールド

ヘッダーレコードでは、システムが最低料金を計算しなければならない条件と、実際の最低料金を指定します。

顧客/ファシリティ/請求先/請求グループ
どの請求書について最低料金を確認すべきかを決定する一致基準。これらの値に一致する請求書のみが確認の対象になります。

必須なのは顧客値だけです。

請求書タイプ
この最低料金に関連付けられた請求書のタイプ。
活動 ID
最低料金を計算する活動 (該当する場合)。たとえば、この最低料金を入庫について計算したい場合には、「入庫完了」活動を選択します。
レベル

最低料金の計算が必要なレベル。個々の料金コード (個々の料金ごとに最低料金を適用する) から、請求書全体 (請求書のすべての請求の合計額が最低料金と一致しない、またはそれを超える場合にのみ最低手数料を適用する) まで、任意のレベルで最低料金を請求できます。選択する最低レベルのタイプによって、明細部分で指定された個々の料金コードが使用されるか、個々の料金コードが無視されます。

サポートされている最低料金レベル:

  • 最低料金 (指定した料金コードにもとづく)。明細部分に一覧表示される料金コードごとに、最低料金の要件を満たさない各料金に対する最低料金が計算されます。この場合、1 つの注文、明細、請求書に対して複数の料金が発生する可能性があります。
  • 注文レベル。注文全体の合計料金に対して最低料金が計算されます (このレベルの場合、個々の料金コードを指定する必要はありません)。注文を完了するたびに、注文処理に対する最低料金以上が請求されます。注文レベルの最低料金の場合、注文の少ない入庫および出庫注文でも費用の損失が生じません。
  • 注文料金コードグループ (指定した料金コードにもとづく)。最低料金の明細レコードで個々の料金コードに関連付けられている注文の合計料金に対して最低料金が計算されます。注文レベルの場合とは異なり、注文金額の合計は考慮されませんが、明細部分で指定される料金コードから請求の合計は利用されます。
  • 注文品目レベル。注文上の特定の品目に関連付けられるすべての料金の合計額に対して最低料金が計算されます。こうすると、個々の商品の取扱いごとにファシリティが適正な売上を受け取ることができます。
  • 注文ロットレベル。注文の各ロットの合計料金に対して最低料金が計算されます。こうすると、同じ商品の異なるロットを扱うときの最低料金を確保できます。
  • 注文明細。注文の各明細の合計に対して最低料金が計算されます。各明細が個々に確認されます。
  • 最低請求額。請求書全体の合計料金に対して最低料金が計算されます。
  • 請求料金コードグループ (指定した料金コードにもとづく)。最低料金の明細レコードで個々の料金コードに関連付けられている請求書の合計金額に対して最低料金が計算されます。請求書レベルの場合とは異なり、請求金額の合計は考慮されませんが、明細部分で指定される料金コードから請求の合計は利用されます。
  • 請求品目レベル - 請求グループの各品目の合計料金請求書の 1 つの品目グループに関連付けられるすべての請求の合計額に対して最低料金が計算されます。
  • 請求ファシリティ。請求書の特定のファシリティのすべての請求の合計額に対して最低料金が計算されます。

請求の作成時に、料金レベルと注文レベルの最低料金が作成されます。請求書の作成時に、最低請求額が適用されます。

最低料金コード
請求書で最小料金を表す際の料金コード。
最低料金
最小料金の実際の金額。料金額は、この金額と同じか、超えている必要があります (最小料金レベルにもとづく)。料金額がこの金額に満たない場合は、発生した料金額と最小料金との差が計算され、最小料金コードの情報を使用して顧客請求書に料金が記録されます。
最低料金単位
最小料金情報の追跡に使用する単位。請求書にはこの単位が使用されます。混乱を避けるために、最小料金額を識別する際に個別に生成される利用金コード (システム標準の MIN など) を使用してください。
実施日
この最小料金額が有効になる日時。

明細フィールド

明細レベルでは、この最小料金レコードに特定の料金コードを指定できます。これらの料金コードは、「最低料金」、「注文料金コードグループ」、「請求料金コードグループ」の各レベルに対してのみ使用されます。これらの料金レベルのいずれかを使用しない場合、明細情報を定義する必要はありません。