継続ルール

システムでは 2 種類の請求を生成できます。イベントベースの請求は、入庫が完了したときなど、特定のシステムイベントの発生時に生成されます。期間ベースの請求は、特定の期間が経過した時点で開始されます。期間ベースの請求では、次のレコードタイプが使用されます。

  • 期間レコード。継続ルールで使用する特定の期間 (月次、週次など) を指定します。
  • 休日レコード。ファシリティ内で休日として指定されている日を指定します。請求日が休日の場合、請求の前倒しまたは延期を行うようにシステムを設定できます。
  • 継続ルール。継続保管料など、期間ベースで発生するサービスの請求をどのように生成するかを指定します。

継続ルール

周年請求や継続保管料は、システムでの特定のイベントではなく、期間にもとづいて生成されます。その際、保管サービスの請求をトリガーする継続ルールを指定する必要があります。この継続ルールを使用して、特定の期間内においていつ請求を生成するか、およびその生成頻度を指定します。

必要性
必須ではありません。システムには標準的な継続ルールがいくつか事前に組み込まれているので、継続ルールを追加する必要がある場合、または独自の請求期間を使用する場合にのみ、この設定手順を実行します。継続ルールは顧客に割り当てる必要があります。品目グループの例外は、[品目グループ] 画面で変更できます。
必要条件
期間継続ルールは、使用している別の期間 (月次、週次、年次) に一部もとづきます。カスタム期間を使用する場合は、継続ルールを作成する前にこれらの期間レコードを設定するといい場合があります。

詳細

新規の在庫が倉庫に入庫すると、初期保管または取扱などのイベントにもとづいて、システムが請求を作成できます。入庫したロットコードの次の請求日を計算するには、継続ルールが使用されます。次の請求日になると請求が作成され、継続ルールを再度使用してその次の請求日が計算されます。

特定のロットコードに使用される継続ルールは、在庫レコードから取得されます。在庫の継続ルールは、品目マスターからコピーされます。品目マスターが空白の場合は顧客レコードからコピーされます。請求イベントグループにより、指定期間の経過後に別の継続ルールに切り替えることができます。この機能は、そのイベントを使用するすべての品目の在庫継続ルールを切り替えます。

次の図は、期間ベースの請求生成の例です。

請求管理システムには、次の継続ルールが事前に組み込まれています。

  • 継続なし

    継続請求が不要な顧客または品目に使用されます。

  • 月次

    毎月、入庫日と同じ日に請求が発生します。月の 14 日に在庫が入庫した場合、毎月 14 日に継続請求が作成されます。

  • 30 日

    資材の最初の入庫日を基準にして、30 日ごとに請求が生成されます。

  • 日次請求

    請求が毎日生成されます。

  • 月初日。

    毎月初日にその月分の請求が生成されます。

  • 月末日

    毎月末日にその月分の請求が生成されます。

  • 週次

    入庫日から 7 日ごとに請求が生成されます。

  • 月次 (5 日後)

    無料期間として 5 日あり、その後継続請求が有効になります。その後の継続請求は、入庫日にもとづきます。

フィールド

継続ルール/名称
この継続ルールを識別する名前と名称。
期間
ルールの基準となる期間 (週次、月次など)。在庫がファシリティに到着すると、入庫日から継続請求の期間が開始されます。たとえば、在庫がその月の 18 日に到着し、顧客契約で期間を 1 か月とする継続ルールが適用されている場合、請求は常に毎月 18 日に生成されます。31 日の入庫については、31 日未満の月では、期間最終日がその月の末日に変更されます。継続ルールの期間が 30 日の場合は、入庫日から 30 日後が期間終了日になります。
頻度/日

請求が生成される頻度または指定日 (週次または月次の期間タイプのみ)。

頻度を指定すると、システムでは頻度の間隔にもとづいて期間の日数を均等に分割します。

[] フィールドは、請求が発生する曜日 (1 ~7 が日曜~土曜に対応) または日 (1 ~ 31) を指定します。月初日の請求では、[] フィールドを 1 に設定します。月末日の請求では [] フィールドを 31 に設定します。日数が 31 日未満の月では、月末日に自動調整されます。

翌日に請求

カスタム期間で使用します。[はい] に設定すると、請求書作成に必要な場合、このフィールドは、請求日を次の期間の [開始日] に設定します。これは通常、顧客と同じ日付の慣習を維持するために使用されます。

たとえば、6 月 30 日の在庫残高にもとづいて継続請求を計算する場合、請求日を 6 月 30 日にする ([翌日に請求] = [いいえ]) ことも、7 月 1 日にする ([翌日に請求] = [はい]) こともできます。

分割の使用
期間を変更せずに、各期間で継続請求を 2 回作成できます。たとえば、月の 15 日と月末日の両日に継続請求を作成できます。[分割の使用] フィールドを使用する方法は、頻度 = 2 を設定する方法とは少し異なります。これは、頻度の設定では期間が均等に分割されるからです。[分割の使用] フィールドでは、分割日を期間内の任意の位置に設定できるので、均等分割の制限はありません。
補正期間/数量/無料期間後
無料保管期間の設定に使用します。在庫が入庫し、継続ルールを使用して次の請求日を計算するときに、[数量] と [補正期間] のフィールドを使用して最初の請求日を変更できます。通常、任意の日数が経過するまで、最初の請求は行われません。任意の日数の経過後、在庫が倉庫にまだある場合は、継続保管料金が請求されます。[無料期間後] のフィールドを [はい] に設定した場合、無料期間の最終日から次の請求日が計算されます。[無料期間後] のフィールドを [いいえ] に設定した場合は、入庫日から次の請求日が計算されます。
休日を除く/週末を除く
週末や休日に請求の生成を除かない場合には、これらのフィールドを [いいえ] に設定します。週末や休日を除く場合には、請求書を前日に移動 ([後方]) するか、請求を週末や休日の後に移動 ([前方]) します。