ワークシートへの MI データ追加の概要

埋め込みワークシートに MI に関連するデータを追加するには、ワークシートタイプが [Pivot Editor] のワークシートにアクセスする必要があります。ワークシートは表形式またはピボットワークシートとして表示され、追加されたイベントを表示するのに使用されます。
注: ワークシート内の期間は列または行に表示できますが、内部ディメンションにリンクする必要があります。

[MI を追加] オプションにアクセスするには、メジャーを右クリックします。ただし、このオプションは次の場合にのみ利用できます。

  • 選択されたメジャーが MI データメジャーとして定義されており、現在のデータコンテキストのサイクルで、有効としてタグ付けされている。
  • 現在のユーザー (共有の一部) がシナリオを編集できる。
  • ユーザーに MI データを追加するための適切なアクセス権限が割り当てられている。
  • メジャーが編集可能である (rv_measure_editable パラメーターで定義されている)。
注: MI メジャーは、ワークシートで直接編集できません。

[MI を追加] オプションを選択すると、 [マーケットインテリジェンスを追加] ウィンドウが開き、次の選択肢が表示されます。

コンテキスト、参照、状況

[参照] フィールドのみを編集できます。その他のフィールドのデフォルト値はワークシートの値に基づいています。

マーケットインテリジェンスの追加

このセクションは、複数期間にわたって共有されている MI データの値の詳細を表示し、また、指定された期間にデータを追加するために使用します。

プロセスフロー:

  • [開始期間] の値はワークシートの選択された期間に基づいています。この値は編集できません。
  • データを更新するには、次のオプションを選択できます。

[現在の期間のみ]:

デフォルトでは、選択された期間の [現在のネット値] と [現在の MI 値] が更新されます。

[期間の数] オプションを選択する場合:

  • 関連付けられた NET 予測メジャーの選択された品目、場所、期間の [現在のネット値] が更新されます (ワークシートでの NET 予測メジャーの表示はオプションです)。
  • 複数の期間が含まれるため、現在のネット値はこれらの期間の累積値になります。これには、ワークシートに追加されていない期間を含めることができます。その場合は、値がデータベースから直接取得されます。
  • 対応する NET 予測メジャーの選択された品目、場所、期間の [現在の MI 値] が計算されます。
  • 複数の期間が含まれるため、MI 値はこれらの期間の累積値になります。これには、ワークシートに追加されていない期間を含めることができます。その場合は、値がデータベースから直接取得されます。
  • [複数期間にわたって共有] オプションが有効になっています。

[現在の期間のみ] または [期間の数] オプションが選択されると、[メソッド] フィールドが次のオプションをリストアップします。

  • [新しいネット値]: このオプションが選択された場合、アプリケーションによって数値が生成されます。[現在のネット値] と [新しいネット値] の差は、選択された期間全体で共有されます。[プロファイル] オプションが選択されている場合、このオプションは利用できません。
  • [ネットの % を追加]: このオプションは、[プロファイル] オプションが選択されておらず、(期間の数によって) カバーされる期間の [現在のネット値] がゼロではない場合にのみ利用できます。この値はデータを保存する際に検証されます。ユーザーは負または正の値を指定してネット値の % を加算または減算できます。結果は複数期間にわたって共有されます。
    • 現在のネット = 1000、ネットの % を追加 = +10。新しい MI 値は 100 (その結果ネット値は 1100)
    • 現在のネット = 1000、ネットの % を追加 = -10。ネット MI 値は -100 (その結果ネット値は 900)
  • [現在の MI の% を追加]: このオプションは、[プロファイル] が選択されておらず、(期間の数によって) カバーされる期間の [現在の MI 値] がゼロではない場合にのみ利用できます。この値はデータを保存する際に検証されます。ユーザーは負または正の値を指定して現在の MI 値の % を加算または減算できます。結果は複数期間にわたって共有されます。
    • 現在の MI = 1000、現在の MI の % を追加 = +10。新しい MI 値は 1100
    • 現在の MI = 1000、現在の MI の % を追加 = -10。ネット MI 値は 900
  • [値の追加]: この値は MI データとして追加されます。ユーザーは、選択した期間にわたって共有される負の値または正の値を指定できます。

[プロファイル] オプションが選択されている場合:

  • プロファイル内の [現在のネット値]、[現在の MI 値]、期間数の累計値が更新されます。MI 値はプロファイルに従って拡散されます。
  • 複数の期間が含まれるため、MI 値はこれらの期間の累積値になります。これには、ワークシートに追加されていない期間を含めることができます。その場合は、値がデータベースから直接取得されます。
注: 予測を複数期間にわたって拡散するために使用する期間数またはプロファイルが予測期間を超えた場合:
  • このイベントは、予測に含めることができる最大期間数を保存します。

[プロファイル] オプションが選択されると、[メソッド] フィールドが次のオプションをリストアップします。

  • [値の追加]: この値は MI データとして追加されます。これらのオプションは以下のとおり表示されます。
    • [上昇]: この値は正のプロファイル値すべてで共有され、正の MI 値として適用されます。
    • [下降]: この値は負のプロファイル値すべてで共有され、負の MI 値として適用されます。

複数期間にわたって共有

このセクションは、[プロファイル] が選択されていない場合に、MI データを複数期間にわたって拡散するために使用します。データを拡散するオプションは次のとおりです。
  • [同様]: マーケットインテリジェンスメジャーの [利用可能な拡散メジャー] として定義付けられたメジャーのリストが表示されます。マーケットインテリジェンスメジャーにデフォルトの拡散メジャーが定義付けられている場合、これがデフォルトのオプションです。選択された MI データにはデフォルト拡散メジャーの値 (定義付けられている場合) が使用されます。
  • [均等]: このオプションは指定した数の期間に均等に MI データを拡散するのに使用します。選択したマーケットインテリジェンスメジャーにデフォルトの拡散メジャーが定義付けられていない場合、これがデフォルトのオプションです。
注: プロファイルが選択されている場合、このオプションは無効になり表示されません。

基本要素拡散

このセクションは、基本の品目、場所、期間にデータを拡散するために使用する処理について説明します。これらのオプションは、MI データがどのように拡散されなければならないかについてユーザーに柔軟性をもたらす rv_measure_spreadlike パラメーターで指定されたメジャーを上書きします。
  • [同様に拡散]: このオプションが選択されている場合、拡散メジャーセレクターが有効になり、マーケットインテリジェンスメジャーに定義されたデフォルト拡散メジャーが入力されます。このリストにはマーケットインテリジェンスメジャーに定義付けられた [利用可能な拡散メジャー] すべてが含まれます。マーケットインテリジェンスデータは選択されたメジャーに基づいて基本要素に拡散されます。
  • [均等拡散]: このオプションは品目、場所、または期間に均等に MI データを拡散するのに使用します。つまり、各品目、期間、場所は同量の MI データを受け取ります。
    注: これはデフォルトのオプションです。

備考の追加

このセクションは、データに備考を追加するのに使用し、ユーザーが [備考を含む] スイッチを選択した場合のみ表示されます。デフォルトでは、このスイッチはオフに設定されています。[備考を含む] スイッチが選択されていない場合、備考に関連するフィールドは表示されません。

選択されたメジャーが、備考の追加を必須にするよう設定されている (MI レコードの設定で定義されている) 場合、またはサイクルに [再計算に強制的に備考を追加] オプションが選択されている場合、備考の追加チェックボックスは選択されており、無効になっています。ユーザーは、備考の全必須フィールドの値を手動で生成する必要があります。

デフォルトでは、「{user}" は現在のユーザーであり、新しい MI が {user} によって追加されました」 というテキストが、新しい [%user] によって追加された MI パラメーターが定義される[概要] フィールドに追加されます。この値は変更可能です。

サイクルで [再計算に強制的に備考を追加] オプションが選択されている場合、デフォルトの値はサイクル設定と [概要] フィールドから取得されます。

データの検証

変更を保存する前に、ユーザーは [OK] をクリックしてフォームにエラーがないか確認する必要があります。このアクションによって、次の確認が実行されます。

[ネットの % を追加] オプションが選択されている場合、選択された期間の現在の NET 予測の合計値がゼロではないことが確認されます。値がゼロの場合は、次のエラーメッセージが表示されます。

「選択された期間の NET 予測がゼロの場合、「ネットの % を追加」メソッドは使用できません。」

[現在の MI の% を追加] オプションが選択されている場合、選択された期間の現在の MI の合計値がゼロではないことが確認されます。値がゼロの場合は、次のエラーメッセージが表示されます。

「選択された期間のマーケットインテリジェンスがゼロの場合、「現在の MI の% を追加」メソッドは使用できません。」

取得した [NET 予測] 値が保存済のネット予約値と比べて異なる場合 (別のユーザーが [NET 予測] を変更した場合)、次のエラーメッセージが表示されます。

「変更を保存できません。前回読み込まれてから NET 予測が変更されています。ワークシートを更新して、変更を再度適用してください。」

データ送信時には、データを ([期間の数] または [プロファイル] オプションのいずれかを使用して) 拡散する必要がある期間の数が予測期間を超えないよう、確認が実行されます。期間の数が予測期間を超える場合は、次のメッセージが表示されます。

「拡散する期間の数が予測期間を超えています。イベントは {0} 期間のみに適用されます。」

期間の数は実際の期間の数として保存されます (実際の値またはプロファイルのいずれかを使用して当初選択された期間の数ではありません)。

「拡散する期間の数は 1 より大きくなければなりません。」

期間の数が 2 よりも小さい数の場合、警告メッセージが表示されます。プロセスの実行を続行する前に、エラーを修正する必要があります。

拡散メジャー (複数期間にわたって共有メジャー、基本要素拡散 - 拡散メジャーおよびサイクルの期間拡散メジャー) に指定した値が選択された範囲にない場合、この警告メッセージが表示されます。

「メジャー {0} は値がないので、マーケットインテリジェンスの拡散に使用できません。」

プロセスの実行を続行する前に、エラーを修正する必要があります。

検証後

エラーがない場合、MI データは保存され、備考がデータベースに追加されます (該当する場合)。操作の状況を示すウィンドウが表示され、データを拡散する次の処理が開始されます。

  • 値は、それぞれ [プロファイル] オプションまたは [複数期間にわたって共有] オプションに基づいて、選択された期間またはプロファイルに最初に共有されます ([期間の数] オプションが選択されている場合)。データが複数期間にわたって共有される場合は、四捨五入されません。
  • 値は基本要素に拡散されます。これは、基本要素拡散メジャーで選択されたオプションに基づいています。値は基本要素すべてに均等に拡散される ([均等拡散] オプションが選択されている場合) か、選択されたメジャーに基づいて拡散されます (同様に拡散)。
  • MI イベントの状況は [保留中] に設定されます。
    • 編集可能なシナリオに、関連するメジャーが最新の値と共に入力されます。
    • シナリオデータは表示のみに設定されています。シナリオを表示する際 (現在のユーザーが共有の一部ではない場合)、MI イベントと備考 (該当する場合) のみが表示されます。
    • シナリオの変更が破棄される場合、MI イベントと備考 (該当する場合) は削除されます。
  • ワークシートデータは新しいデータを含むように更新されます。

シナリオの変更が保存されると、MI イベントの状況は [承認済] に設定されます。メジャー値は保存され、更新された値がワークシートに表示されます。

1. シナリオが保存または破棄された場合の MI イベントの状況と表示:
イベントの状況 シナリオ変更の破棄 シナリオ変更の保存
保留中 MI イベントと備考は削除され、メジャー値は保存されない。 メジャー値は保存される (イベントと備考は作成済み)。
承認済 アクションなし - 前の編集セッションで作成済み。 アクションなし - 前の編集セッションで作成済み。
削除の保留中 状況が承認済に戻る。備考が保持される。メジャー値がシナリオ編集の前に更新される。 MI イベントと備考は削除され、更新されたメジャー値はリポジトリに保存される。