埋め込みワークシートでのヒートマップグラフの表示

地図グラフを使用して、ワークシートの関連するデータに基づくヒートマップを表示します。地図グラフを表示するには、次のように設定されているワークシートを選択します。

  • [レポートソース]: [埋め込み]
  • [レポートタイプ]: [pivot_editor]
  • rv_chart_number: 6

地図グラフを表示するには、rv_map_type パラメーターを使用します。ただし、必要な地図グラフが表示されるようにするためには、次のパラメーターのうち、少なくとも 1 つを指定する必要があります。

  • rv_map_continent_atrr: 表示する大陸を決定する場所の属性を定義するために使用します。
  • rv_map_country_atrr: 表示する国を決定する場所の属性を定義するために使用します。
  • rv_map_province_atrr: 地域 (つまり、都道府県、国など) を決定する場所の属性を定義するために使用します。

場所の属性を設定して、計画階層で有効にする必要があります。

  • 大陸: u (欧州)、oc (オセアニア)、af (アフリカ)、as (アジア)、na (北米)、sa (南米)。
  • 国: ISO 国別略称コード (hckey)
    注: 一部の国は、複数の大陸地図に含まれる可能性があります。したがって、ユーザーが適切な大陸を決定する必要があります。

表示設定:

地図がワークシートパネルのピボットテーブルの下に表示される際の表示設定は、次のとおりです。

  • グラフは、v_pivot_size (ピクセル単位のピボットテーブルサイズ) パラメーターの値に基づくピボットテーブルの下の領域に表示されます。このパラメーターが未定義の場合、ピボットテーブルとグラフにはパネル内の領域が均等に割り当てられます。
  • たとえばマルチパネルワークシートでパネルサイズが縮小されている場合、ピボットテーブルの下の使用可能な領域が rv_min_chart_size (グラフを描画するための最小ピクセル数) に満たないと、グラフは非表示になります。rv_min_chart_size が未定義の場合、デフォルト値は 0 です。
  • ピボットテーブルがワークシートに含まれていない場合 (rv_pivot_hide = TRUE)、ワークシートのパネル領域全体を使用してグラフが表示されます。使用可能な領域は、地図の部分を保持し適合させるために使用されます。rv_fit_panel パラメーターは無視されます。

機能と条件:

  • 品目ディメンション、場所ディメンション、および期間ディメンションは、スライサー領域ではなく、ピボットエリアに表示する必要があります。メジャーディメンションはスライサー領域とピボットエリアのどちらにでも表示できます。

    rv_pivot_hide = true の場合、デフォルトでは、グラフはスライサー領域に表示されます。スライサー領域でディメンションを非表示にするには、rv_slicers_hide パラメーターを使用して非表示にするディメンションを設定する必要があります。

  • グラフを使用して、次のように各場所のデータがプロットされます (rv_chart_rows は無視されます)。
    • 場所が行に表示される場合、最初の列または選択されている列の値が考慮されます。
    • 場所が列に表示される場合、現在選択されている行の値が考慮されます。
    • 場所の属性が複数の場所に適用される場合、それらの場所のすべてのメジャーの値が合計されて、該当する場所に対して表示されます。

      地図は、値の 1 つのセット (行または列のいずれか) をプロットするためだけに使用できます。

  • グリッド内の異なるセルを選択すると、選択された期間ディメンション、メジャーディメンション、または品目ディメンションのクロスセクションに基づく地図が更新されます。グリッドにリンクされているすべての場所が考慮されるため、別の場所を選択しても地図には影響がありません。
  • スライサー領域のメジャーを変更すると、グラフ内の選択されたメジャーデータも更新されます。
  • 定義されている地図タイプ (rv_map_type) に応じて、ワークシートでは次のようにデータのプロットが試行されます。
    • Map_type = 0 (ベストフィット) の場合、パラメーターと指定されたデータに応じて最適な地図が設定されます。
    • Map_type = 1 (世界地図) の場合、rv_map_country_attr パラメーターは必須です。rv_map_Continent_attr パラメーターは無視されます。
    • Map_type = 2 (世界大陸地図) の場合、rv_map_continent_attr パラメーターは必須です。rv_map_Country_attr パラメーターは無視されます。
    • Map_type = 3 ~ 8 (個々の大陸地図) の場合、rv_map_country_attr パラメーターは必須です。rv_map_continent_attr パラメーターは無視されます。
    • Map_type = 9-12 の場合、rv_map_province_attr パラメーターを指定する必要があります。rv_map_continent_attr および rv_map_country_attr パラメーターは無視されます。
    注: グラフの範囲外であるか、グラフに含まれていない値は合計され、グラフエリアの最上部にある [その他の場所] セクションの一部として表示されます。
  • rv_map_type = 0 (ベストフィット) の場合、最適なグラフを使用してデータが表示されます。この場合のグラフには、ピボットテーブルで指定されているすべての場所が含まれます。
    • rv_map_continent_attr だけが指定されている場合、表示できる地図グラフは大陸地図のみとなります。
    • rv_map_map_country_attr だけが指定されている場合、表示できる地図グラフは世界地図のみとなります。個々の大陸地図は、一部の国が複数の大陸地図にプロットされることから適用されません。ピボットエリアの下に表示される地図のタイプは次のとおりです。
    • デフォルトは 0 です。つまり定義されていない場合は [ベストフィット] に設定されます。ただし、rv_map_province_attr および rv_map_country_attr が定義されている場合は地図で米国の地図オプションが選択され、rv_map_coutnry_attr パラメーターで単一の国が指定されている場合はその国が選択されます。
      • 世界 = 1
      • 大陸 = 2
      • アフリカ = 3
      • アジア = 4
      • オセアニア = 5
      • 欧州 = 6
      • 北米 = 7
      • 南米 = 8
      • 米国 = 9
      • ブラジル = 10
      • オーストラリア = 11
      • タイ = 12
    • 両方のパラメーターが定義されている場合、最適な地図が表示されます。ただし、個々の大陸地図が表示されるのは、rv_continent_attr に 1 つの国だけが設定されている場合のみです。そうでない場合、代わりに国の地図が使用されます。
  • デフォルトでは、地図にさまざまな色を使用したヒートマップが表示され、値の範囲が淡い色調 (低い値) から濃い色調 (高い値) で表現されます。カラーパレットを定義するには、rv_color_palette を使用します。rv_color_palette が定義されていない場合、デフォルトで [アズール] カラーパレットが使用されます。 rv_measure_format が定義されている場合、rv_color_palette に指定された値は無視されます。
    • rv_measure_format を使用することで、rv_color_palette の値を上書きし、highamber、highred、lowamber、lowred、および highlightgreen パラメーターを使用してカラーバリエーションを決定できます。次に例を示します。
      <Row name="[SOP_FBAISPER]"> <Property name="format" value="0%" /> <Property name="highamber" value="0.2" /> <Property name="highred" value="0.4" /> <Property name="lowamber" value="-0.2" /> <Property name="lowred" value="-0.4" /> <Property name="highlightgreen" value="TRUE" /> </Row>
    • 場所は各パラメーターに応じた色で表示され、各境界で色が収束されます。たとえば、赤色から黄色、黄色から緑色、緑色から赤色への変化で、境界が示されます。上記の例では、40% を上回る最大値が濃い赤色として表示され、40% を下回る最小値が淡い色調の赤色として表示されて、淡い赤色から黄色の色調へと移っていきます。
  • 凡例で、系列および対応する色が説明されます。rv_map_show_title = true の場合、表示されるメジャーは地図のタイトルです。rv_map_show_title = false の場合、表示されるメジャーは凡例のタイトルです。地図上の場所にポインターを重ねると、場所、メジャー、品目、期間、および関連する値を説明するツールチップが表示されます。
    • 凡例の位置を設定するには、rv_legend_position を使用します。デフォルトでは、グラフの左側に設定されます。rv_legend_position = 5 (円グラフとファンネルグラフにのみ適用) の場合、デフォルトの rv_legend_position = 1 (左) が使用されます。
    • rv_legend_position = 3 (上) の場合、rv_map_show_title は無視され、凡例はタイトルエリアに表示されます。タイトルはメジャー名として表示され、タイトルの下に凡例バーが表示されます。タイトルエリアには、[その他の場所] データも表示されます。
  • 地図でデータラベル (国または場所のラベル) を非表示にするには、rv_map_show_labels= FALSE を使用します。デフォルト値は TRUE です。
    注:  この機能は、サイズなどに基づいてアプリケーションで表示可能なラベルを選択できるようにするため、一部の場所は地図に表示されません。これにより、雑然とした地図は表示されなくなります。領域のズームオプションを使用することで、その領域の他のラベルも表示できます。