滞留在庫分析を実行するには
「滞留在庫分析」では回転率が計算され、この回転率は [在庫分析パラメータ (whina0100m000)] セッションで指定した「滞留率」と比較されます。この計算の結果、品目は 10 のカテゴリに分類されます。手持在庫に対する実際の出庫の比率が最大であるものが最良のカテゴリになります。
[滞留在庫分析の実行 (whina6220m000)] セッションの実行時に、LN は次の公式に基づいて回転率を計算します。
回転率 = 商品の年間出庫 ÷ 手持在庫
商品の年間出庫は、[期間別品目出庫 (whinr1520m000)] セッションに存在する出庫期間、または [倉庫および期間別品目出庫 (whinr1530m000)] セッションに存在する出庫期間 (出庫期間の合計時間が年度の四半期を超える場合) に基づいて計算されます。期間タイプが月の場合、4 期間以上が存在する必要があります。期間タイプが週の場合、14 期間以上が存在する必要があります。
存在する期間がそれよりも短い場合、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000)] セッションの [年間出庫予測] フィールドの値が使用されます。
出庫期間の合計期間が 1 年未満の場合、次の例に示すように、月と週の出庫期間タイプで年間出庫の計算結果が異なることがあります。
現在の日付 | 1-14-2009 |
現在の月: | 1 |
現在の週 | 3 |
期間タイプが 「月」、合計期間数が 12 | ||
---|---|---|
出庫: | ||
9-26-2008 | 期間 = 2008 年第 9 期間 | 数量 = 500 |
1-14-2009 | 期間 = 2009 年第 1 期間 | 数量 = 500 |
現在の期間は 2009 年第 1 期間です。最初の出庫が発生した 2008 年第 9 期間から現在の期間 2009 年第 1 期間までの期間数は 5 です。したがって、年間使用量は次の式で計算されます。
(合計出庫数量 ÷ 期間数) × 1 年あたりの合計期間数 =
(1000 ÷ 5) × 12 = 2400
期間タイプが 「週」、合計期間数が 52 | ||
---|---|---|
出庫: | ||
9-26-2008 | 期間 = 2008 年第 39 期間 | 数量 = 500 |
1-14-2009 | 期間 = 2009 年第 3 期間 | 数量 = 500 |
現在の期間は 2009 年第 3 期間です。最初の出庫が発生した 2008 年第 39 期間から現在の期間 2009 年第 3 期間までの期間数は 17 です。したがって、年間使用量は次の式で計算されます。
(合計出庫数量 ÷ 期間数) × 1 年あたりの合計期間数 =
(1000 ÷ 17) × 52 = 3059
例
[回転率 (上限)] および [滞留在庫率] フィールドの一般的な値は次のとおりです。
回転率 (上限) | 滞留在庫率 |
---|---|
0.10 | 90 |
0.25 | 80 |
0.50 | 70 |
0.75 | 60 |
1.00 | 50 |
2.00 | 40 |
4.00 | 30 |
7.00 | 20 |
10.00 | 10 |
99.99 | 0 |
滞留率 0 は常に回転率 99.99 に対応します。