直接資材供給配分 (whinh6130m000)

セッションの目的: 承認および処理の前に配分の優先順位や数量を変更します。配分を処理すると、移動先倉庫および保管場所に商品を転送できるように、クロスドックオーダ ([直接資材供給] タイプ) と転送オーダが生成されます。

このセッションが開始されると、次の処理が行われます。

  • セッションを実行する倉庫の「倉庫供給構造」内にあるすべての DMS 供給倉庫に対する純需要を計算します。
  • 各種の需要ソース (実際オーダ、計画在庫処理、計画オーダ、および予測) を、算出された不足と一緒に需要インスタンスごとに表示します。
  • 計画優先順位規則」に基づいて需要インスタンスごとの優先順位を割り当てます。
  • 需要優先順位を考慮しながら、需要に対して入庫済商品または製造済商品を配分します。
  • パラメータの設定によって、入庫倉庫の利用可能な手持在庫を割り当てます。

処理中のエラー

需要に対して数量が割り当てられ、これらの割当が承認されると、割当の処理が行えます。処理は、「ユーザ優先順位」の順で行われます。特定の需要の処理がエラーを戻すと、残りの需要の処理はスキップされます。何らかの理由でクロスドックオーダを生成できないなど、問題を示す 1 つ以上のメッセージが表示されます。それによって問題を分析し、必要に応じて割当を修正し、処理をやり直すことができます。

特定の需要を処理できない場合は、次のいずれかを実行できます。

  • 割当済の数量を 0 に設定し、特定の需要を承認して、他の需要の割当を再計算します。
  • 特定の需要に非常に低い優先順位 (大きい番号) を付けます。その結果、その需要には数量が割り当てられません。

転送オーダの撤回

DMS によって生成と処理が行われた転送オーダは、返品オーダの生成と処理を行うことによって無効にすることができます。その結果、元の転送オーダの数量が供給倉庫に戻されます。

転送オーダを撤回するには、次のステップを実行します。

  1. [入庫 (whinh3512m000)] セッションで、入庫ラインを選択します。
  2. 適切なメニューから [開く] を選択した後、 [倉庫オーダ] を選択します。

    [倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションが開き、関連する転送オーダが表示されます。

  3. 取り消すオーダ (1 つまたは複数) を選択します。
  4. 適切なメニューから [返品オーダの作成] を選択します。

オープンオーダの整理

DMS セッションを開始するか、DMS が実行中であると。以前の DMS 実行で生成されたオープンクロスドックオーダと転送オーダを表示できます。入庫済在庫または手持在庫を関連する需要に割り当てると、これらのオーダが更新されることがあります。以前の DMS 実行で生成された未変更のオープンクロスドックオーダと転送オーダは、新しい DMS 実行を処理する際に削除されます。

注: 

いずれかのクロスドックオーダラインの状況が [取消済] または [オープン] である限り、クロスドックオーダの状況は [オープン] のままになります。これらのクロスドックオーダにリンクされている転送 (出庫) オーダラインと、まだオープン状態である転送 (出庫) オーダライン (つまり出庫勧告がまだ存在しない転送オーダライン) も削除されます。移動先倉庫の 2 番目のオープン状態のクロスドックオーダ (およびライン) が転送 (出庫) オーダラインにリンクされている場合は、このオーダも削除されます。

供給情報
入庫

商品のすべての入庫ごとに割り当てられる連番

入庫

DMS が実行される入庫ライン

検査

検査番号

検査

検査ライン番号

オーダ

入庫オーダ発生元

オーダ

入庫オーダ番号

オーダ

入庫オーダライン

オーダ

入庫オーダの連番

作業

品目を製造するために連続的に実行される工順の一連のステップの 1 つ

次のデータは、工順作業時に収集されます。

  • タスク。切断など
  • タスクを実行するために使用される機械 (オプション)。切断機など
  • タスクが実行される箇所 (ワークセンタ)。木工作業など
  • タスクの実行に必要な従業員数

このデータはオーダリードタイムの計算や製造オーダの計画、標準原価計算に使用されます。

倉庫

品目が入庫された倉庫

保管場所

倉庫内の品目の「保管場所」

詳細は、次の情報を参照してください: 供給保管場所と需要保管場所

番号処理

詳細は、次の情報を参照してください:

クラスタ

倉庫のクラスタ

有効化コード

有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号

品目

数量
手持在庫

入庫倉庫にある品目の利用可能な手持数量

棚卸単位

手持数量を表す単位

入庫数量 (入庫単位)

品目の入庫数量

入庫数量 (入庫単位)

入庫数量を表す単位

入庫数量 (棚卸単位)

品目の入庫数量

入庫済数量(棚卸単位)

品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。

棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。

割当予定

需要にまだ割り当てる必要がある数量。 割り当てられない数量は入庫されます。

プットアウェイ予定

割り当てることができず、入庫される数量。 この状況は、入庫数量が需要を超えると発生します。

プットアウェイ予定

プットアウェイ数量を表す単位

設定
クロスドックオーダ優先順位定義

1 つまたは複数の LN テーブルフィールドに割り当てられているユーザ定義の優先順位のセット。クロスドックオーダ優先順位定義を使用してクロスドックオーダのシステム優先順位が生成されます。

注: 
  • クロスドックオーダ優先順位定義は、[動的]クロスドッキングにのみ使用できます。
  • また、クロスドックオーダ優先順位定義ではなく、パラメータ設定に基づいて[動的]クロスドッキングに計画優先順位規則を適用できます。

倉庫供給構造

倉庫のユーザ固有クラスタ、直接資材供給に定義され、1 つ以上の供給倉庫および多数の移送先倉庫で構成されています。

クロスドック制約定義

クロスドックオーダを作成するかどうかを指定するために使用される、ユーザ定義の規則セット。これらの規則は順々にチェックされます。有効な条件が見つかった場合、クロスドックオーダは作成されません。規則が何も適用されない場合でも、クロスドックオーダの作成が許可されます。直接資材供給を使用するかどうかに関わらず、クロスドック制約規則を考慮に入れます。

入庫の DMS

この品目に対して DMS を実行するかどうかを示します。

詳細は、次の情報を参照してください: 入庫の DMS

JSC 入庫の DMS

この製造品目に対して DMS を実行するかどうかを示します。

詳細は、次の情報を参照してください: JSC 入庫の DMS

在庫の DMS

利用可能な手持在庫に DMS を適用するかどうかを示します。

詳細は、次の情報を参照してください: 在庫の DMS

クロスドッキングタイムフェンス

考慮するタイムフェンスの下限および上限

強制クロスドッキング範囲

入庫ラインの入庫数量が最小許容範囲と最大許容範囲の間にある場合、需要が検索され、それに従って商品のクロスドッキングが試行されます。

配分
連番

連続した活動のデータレコードやステップを識別する番号。連番は、多くのコンテキストで使用されます。LN では通常、後続の品目やステップに対して連番が生成されます。状況に応じて、この番号を変更することができます。

ユーザ優先順位

ユーザが入力した優先順位。ユーザ優先順位とシステム優先順位を使用してクロスドックオーダの優先順位が決定されます。そして、クロスドックオーダラインを生成し、入庫勧告時に、最も優先順位の高いクロスドックオーダのクロスドックオーダラインを最初に勧告します。

注: 

ユーザ優先順位はシステム優先順位よりも先に考慮されます。

注: 

この優先順位を変更してから、[保存] をクリックするか[非承認済の再計算]コマンドを使用すると、割当済のすべての入庫数量が再計算されます。

システム優先順位

計画優先順位規則を基準とした優先順位またはクロスドックオーダ優先順位。システム優先順位とユーザ優先順位を使用してクロスドックオーダの優先順位が決定されます。そして、LN はクロスドックオーダラインを生成し、入庫勧告時に、最も優先順位の高いクロスドックオーダのクロスドックオーダラインを最初に勧告します。

注: 
  • 計画優先順位規則を使用すると、[直接資材供給]の場合、およびオプションで[動的]クロスドッキングの場合は、生成済クロスドックオーダのシステム優先順位は計画優先順位と一致します。
  • [直接資材供給]タイプのクロスドックオーダの場合は、システム優先順位がユーザ優先順位のデフォルト値として使用されます。
  • ユーザ優先順位はシステム優先順位よりも先に考慮されます。
需要タイプ

この品目について考慮される需要のタイプ

詳細は、次の情報を参照してください: DMS 需要タイプ

オーダ

オーダの発生元

オーダ

倉庫オーダのコード。[倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションの[シリーズ]フィールドで指定されたシリーズを使用して、オーダ番号が生成されます。倉庫オーダが倉庫管理以外のパッケージから生成されている場合、この番号はオリジナルのオーダ番号に対応し、[シリーズ] フィールドに指定されたシリーズには基づきません。

オーダライン

需要の原因となるオーダ (ライン)。 需要は、同一の倉庫に対する場合と別の倉庫に対する場合があります。

オーダライン

倉庫オーダラインの連番

オーダライン

所要日

商品が必要とされる日付。 実際オーダの場合、この日付は計画納期に一致します。

梱包定義

品目とその梱包固有の構成。品目の梱包定義は、たとえば、1 つのパレットに 12 個のボックスがあり、各ボックスに 4 個が含まれる、のようになります。

単位固定

このチェックボックスがオンの場合、オーダ単位を使用してオーダ済商品を配送する必要があります。

有効化コード

有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号

移動先倉庫

需要の発生元である倉庫

詳細は、次の情報を参照してください: 倉庫供給構造

移動先ゾーン/保管場所

需要の発生元である移送先倉庫内の「ゾーン」または「保管場所」

詳細は、次の情報を参照してください: 供給保管場所と需要保管場所

所要数量

需要オーダに対してまだ必要とされる棚卸単位の数量 (不足)

割当済手持数量

DMS によって割り当てられた保管単位の手持数量。 この数量は変更できます。

割当済入庫済数量

DMS によって割り当てられた入庫数量 (保管単位)。

注: 

この数量を変更してから、[保存] をクリックするか[非承認済の再計算]コマンドを使用すると、割当済のすべての入庫数量が再計算されます。

割当済単位

割当済入庫済 数量

DMS によって割り当てられた入庫数量 (在庫単位)。 この数量は変更できます。

割当済入庫済 数量

数量を表す単位

クロスドック承認済数量

処理済

このチェックボックスがオンの場合、割当処理後に承認済の割当が処理されます。