循環棚卸オーダライン所有権 (whinh5105m000)

セッションの目的: 循環棚卸オーダラインの「所有権レコード」を表示およびメンテナンスします。循環棚卸によって差異が生じた場合は、循環棚卸オーダラインの所有権レコードをマニュアルで作成するか、またはこの所有権レコードが自動的に作成されます。

作成済の所有権レコード

次のいずれかに当てはまる場合に循環棚卸オーダラインの所有権レコードが LN で生成されます。

  • 品目と倉庫に関して、[倉庫別品目データ (whwmd2110s000)] セッションの登録レベルフィールドの値が次のいずれかである

    • [保管場所]
    • [物的品目および保管場所]
  • プラス差異の場合に、次のことが当てはまる

    品目の所有者が調整オーダラインに入力されている

  • マイナス差異の場合に、次のいずれかに当てはまる

    • 品目と倉庫に関して、[倉庫別品目データ (whwmd2110s000)] セッションの登録レベルフィールドの値が [物的品目] である
    • 循環棚卸オーダラインに関して、出庫戦略の値が [制限付] である
    • 循環棚卸オーダラインに関して、出庫所有権の値が [会社所有] である
    • 品目は少量シリアル番号付品目である

所有権レコードの作成は、循環棚卸オーダラインの作成時に行われます。所有権レコードを変更できる期間は、循環棚卸オーダラインの処理が終了するまでです。

所有権レコードのマニュアル作成

所有権レコードをマニュアルで作成できるのは、現在の循環棚卸オーダラインが処理されていない場合と所有権レコードの合計数量が差異の数量以下の場合です。ただし、在庫不一致の支払元フィールドをマニュアルで更新できるかどうかは、それぞれの設定によって異なります。

所有権レコードの更新および削除

マニュアルで作成した循環棚卸オーダライン所有権レコードの削除や更新ができるのは、その循環棚卸オーダラインが処理されていない場合です。

循環棚卸オーダラインが削除されるか、または差異が変更されると、その循環棚卸オーダラインの所有権レコードが削除されます。また、循環棚卸オーダラインの処理が終了した場合にも、その所有権レコードが削除されます。

注: 

循環棚卸オーダラインの処理時に差異数量全体の所有権レコードが存在しない場合は、循環棚卸オーダラインの出庫戦略フィールドの値と [倉庫別品目データ (whwmd2110s000)] セッションで定義された所有権の出庫優先順位に基づいて所有権レコードが生成されます。

優先取引先の在庫がない場合は、別の取引先が所有している在庫が選択されます。その在庫もない場合は、所有在庫が選択されます。

オーダ

循環棚卸オーダ」のオーダ番号

計数回数

このオーダの 1 つ以上のラインに対して実行される計数の回数

注: 

[循環棚卸オーダライン (whinh5101m000)] セッション、または[循環棚卸の差異承認 (whinh5801m000)] セッションで再計数を開始できます。

マニュアル

このチェックボックスがオンの場合、所有権詳細をマニュアルで作成します。マニュアルまたは自動で作成された所有権レコードの詳細については、現在のセッションのセッションヘルプを参照してください。

ライン

循環棚卸オーダラインの位置番号

倉庫

循環棚卸オーダが適用される倉庫のコード

保管場所

商品を保管する、倉庫内の独立した場所

倉庫は、利用可能スペースの管理や、保管されている商品の照会のために、複数の保管場所に分割することができます。保管条件およびブロックは保管場所ごとに適用できます。

品目

購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具

品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。

非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。

  • 原価品目 (電気代など)
  • サービス品目
  • 外注サービス
  • リスト品目 (メニュー/オプション)
ロット

特定の (ロット) コードで識別され、一括して製造および保管される大量の品目。ロットは商品の識別に使用します。

差異

LN に登録されている数量とストックポイントで計数された数量との差異 (単位は「保管単位」)。この数量は、マニュアルまたは自動での所有権レコードの作成対象となった数量です。詳細については、このセッションのセッションヘルプを参照してください。

単位

差異を表す「保管単位」

連番

循環棚卸オーダラインの所有権レコードの識別番号

ロットおよびシリアル連番

循環棚卸オーダラインでの差異のある品目における少量シナリオのシリアル番号のグループの連番。これらのシリアル番号は、[循環棚卸オーダラインストックポイント詳細 (whinh5106m000)] セッションに表示されます。

会社所有在庫

このチェックボックスがオンの場合、循環棚卸オーダラインの所有権レコードが作成された在庫が「会社所有」になります。

保管単位

保管単位」で表す現在の所有者の数量。すべての所有権レコードの合計数量が循環棚卸オーダラインの合計差異数量以下の場合に限り、自社を含む複数の所有者の所有権レコードを作成できます。詳細については、このセッションのセッションヘルプを参照してください。

単位

現在の所有者の数量を表す「保管単位」

棚卸単位

現在の循環棚卸オーダラインに対して作成された所有権レコードの合計数量。この数量は、合計差異数量以下である必要があります。

所有権

現在の所有権レコードの[所有権]。このデフォルト値は、循環棚卸オーダラインから取得されます。このフィールドを使用できるのは、差異がプラスの場合または品目が少量シナリオのシリアル番号付品目の場合です。

所有者

品目の所有者

このフィールドのデフォルト値は、循環棚卸オーダラインから取得されます。このフィールドは、差異がプラスの場合に使用可能であり、所有権が「顧客所有」または「委託」の場合に必須となります。

所有者は、オーダ日に有効な取引先である必要があります。

出庫元取引先

差異のある品目を所有している取引先。このフィールドのデフォルト値は、循環棚卸オーダラインから取得されます。

次の場合には、このフィールドが未入力になります。

  • 差異がプラスである
  • 循環棚卸オーダラインの[出庫所有権]フィールドの値が[会社所有]である

差異のある品目が少量シナリオのシリアル番号付品目の場合は、このフィールドが読取専用になり、このフィールドの値が循環棚卸オーダラインから取得されます。

所有者は、オーダ日に有効な取引先である必要があります。

在庫不一致の支払元

マイナス差異が生じた場合の紛失商品や破損商品の支払元

次の場合には、このフィールドをマニュアルで更新することができません。

  • 循環棚卸オーダラインの[出庫所有権]フィールドに次の値が設定されている

    • [会社所有]または[会社所有または委託]。この場合、現在のフィールドの値は[自社]になります。
    • [顧客所有]。この場合、現在のフィールドの値は[所有者]になります。
  • [ロジスティック条件 (tctrm1140m000)] セッションの[取引先による在庫不一致の調整]チェックボックスがオンになっている。この場合、現在のフィールドの値は[所有者]になります。

指定可能な値

  • [条件に従う]

    [出庫元取引先]フィールドに表示された出庫元取引先が損失商品や破損商品の分を支払います。

    ただし、[ロジスティック条件 (tctrm1140m000)] セッションの[取引先による在庫不一致の調整]チェックボックスがオフになっている場合は、自社が支払います。

  • [所有者]

    計数済在庫の所有者が紛失商品や破損商品の分を支払います。
  • [自社]

    自社が紛失商品や破損商品の分を支払います。
  • [適用なし]

    次の場合には、在庫不一致の調整が適用されません。