出庫勧告 (whinh4525m000)
セッションの目的: 「出庫勧告」を表示およびメンテナンスします。
[出庫勧告処理 (whinh4200m000)] セッションを使用して、出庫勧告を修正できます。このセッションには、[出庫勧告 (whinh4525m000)] セッションで作成された出庫勧告の詳細を入力することもできます。
勧告された出庫数量は、勧告された保管場所から在庫が取得されない限りメンテナンスできます。「ピッキングリスト」がまだ出力されていない場合は、[実行] フィールドと [ピッキング順序] フィールドの値を変更できます。
このセッションでは、次の状況を持つ倉庫オーダラインの出庫データのみをメンテナンスできます。
- [オープン]
- [勧告済]
- [発行済]
つまり、出荷の作成時に、[ピッキング済] チェックボックスがオンになっている場合は、勧告ラインを削除できます。
需要ペギング
需要ぺギングを使用している場合は、[在庫処理パラメータ (whinh0100m000)] セッションの未引当在庫の勧告チェックボックスと出庫ラインの需要ペグの固定チェックボックスによって、次の処理ができるかどうかが決まります。
- 仕様を含む出庫オーダに未引当在庫を勧告する
- 異なる仕様を含む出庫オーダに引当済在庫を勧告する
勧告するには
- 未引当在庫を勧告する場合は、現在のセッションの [需要ペグ] グループボックスにあるフィールドから値を消去します。
- 引当済在庫を異なる仕様に勧告する場合は、[需要ペグ] グループボックスの各フィールドに、勧告元の仕様の詳細を指定します。
- 在庫
-
- オーダ
-
出庫勧告の作成対象となったオーダの発生元
- オーダ
-
倉庫オーダのコード。[倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションの[シリーズ]フィールドで指定されたシリーズを使用して、オーダ番号が生成されます。倉庫オーダが倉庫管理以外のパッケージから生成されている場合、この番号はオリジナルのオーダ番号に対応し、[シリーズ] フィールドに指定されたシリーズには基づきません。
- セット
-
オーダセットは、同じオーダのオーダラインをグループ化します。
オーダラインは、以下の属性が合致する場合にグループ化されます。
- 出荷元取引先
- 出荷先取引先
- 出荷元住所
- 出荷先住所
- 運送業者
- 出荷日
- オリジナル会社
- オーダライン
-
倉庫オーダライン番号。倉庫管理以外のパッケージで生成されたオーダの場合、この番号はオリジナルのオーダライン番号と同じになります。
- 連番
-
倉庫オーダラインの連番
- 勧告
-
倉庫オーダラインは、次の項目に基づいて複数の勧告ラインに分割できます。
- 割り当てられているロットの数
- 割り当てられている保管場所の数
- 在庫日付
- 単位
- 梱包定義
- 委託在庫に関するものかどうか
- いくつかの勧告ラインをマニュアルで作成しているかどうか
- 仕様
-
このチェックボックスがオンの場合、現在の出荷勧告に含まれる品目の仕様が用意されています。仕様に関する情報は、詳細セッションの[需要ペグ]グループボックスの各フィールドにあります。
- 出荷用扱い単位
-
ピッキングする商品のターゲット扱い単位を (オプションで) 含む出庫勧告ライン。ピッキング処理時に、扱い単位のこの値が考慮されます。このフィールドの値は、ビジネスオブジェクト文書を使用して取得することも、マニュアルで入力することもできます。
注:[在庫処理パラメータ (whinh0100m000)] セッションの[使用中の予想出荷]チェックボックスがオンの場合にのみ、このフィールドが表示されます。
倉庫 - 品目の組合せについて出荷で扱い単位が使用されていない場合、このフィールドは無効です。
扱い単位が[出荷]の出荷ラインに関連付けられており、かつ状況が[オープン]または[発送確定済]である場合にのみ、このフィールドが有効です。
勧告ラインがピッキング済の場合、このフィールドは使用できません。
出庫勧告の数量が扱い単位の数量よりも多い場合、このフィールドに値を入力することはできません。
- 活動
-
出庫勧告に関して次に実行される「活動」
- 最小数量許容範囲
-
棚卸単位で表す出荷予定の最小数量
- 在庫
-
- 品目
-
購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具
品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。
非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。
- 原価品目 (電気代など)
- サービス品目
- 外注サービス
- リスト品目 (メニュー/オプション)
- シリアル番号
-
単一の物的品目に対する一意の識別番号。マスクを使用してシリアル番号が生成されます。シリアル番号は、たとえば日付、モデルや色の番号、連番などを示す複数のデータセグメントによって構成されます。
シリアル番号は品目および工具に対して生成することができます。
少量シナリオ
少量シナリオの場合、先入れ先出しまたは後入れ先出しの出庫方法が使用され、在庫に保管されている利用可能なシリアル番号のいずれかがこのフィールドに入力されます。このフィールドの値を変更するには、[品目 - シリアルおよび倉庫 (whltc5100m000)] セッションにズームし、利用可能チェックボックスがオンのシリアル番号を選択します。詳細については、少量シナリオでシリアル番号を登録するにはを参照してください。
多量シナリオ
多量シナリオの場合、このフィールドは使用できません。出庫するシリアル番号付品目のシリアル番号を登録するには、多量シナリオでシリアル番号を登録するにはを参照してください。
- 勧告ロット/シリアル不完全
-
このチェックボックスがオンの場合、勧告済のロット品目またはシリアル番号付品目のロット番号またはシリアル番号の一部が登録されません。
ロット番号を登録するには、[
]をクリックします。出荷する品目のシリアル番号を登録するには、[[シリアル番号付品目 (tcibd4501m000)] で、出荷ラインにリストされた品目に、利用可能なシリアル番号をリンクできます。
]をクリックします。表示される利用できるシリアル番号がない場合、または利用できるシリアル番号が不足している場合、[ロット/シリアルの出庫勧告 (whinh4126m000)] セッションでシリアル番号を生成できます。このチェックボックスの隣にある[ ]をクリックし、[ロット/シリアルの出庫勧告 (whinh4126m000)] セッションを開始します。
次の場合のみ、勧告品目のシリアル番号を登録する必要があります。
- 多量シナリオが適用される
- 出庫オーダラインに出荷が作成されない
オーダ発生元が次のいずれかの場合には、出荷が作成されません。
- [JSC 生産]
- [JSC 生産 (マニュアル)]
- [メンテナンス作業]
- [メンテナンス作業 (マニュアル)]
- 倉庫
-
商品を収容する場所。各倉庫に対して、住所データおよびそのタイプに関するデータを入力できます。
- 保管元
-
商品を保管する、倉庫内の独立した場所
倉庫は、利用可能スペースの管理や、保管されている商品の照会のために、複数の保管場所に分割することができます。保管条件およびブロックは保管場所ごとに適用できます。
保管場所を選択するためにズームすると、[出庫勧告 - ズーム] ダイアログボックスが表示されます。[出庫勧告 - ズーム] ダイアログボックスでは、次の操作ができます。
- [倉庫 - 品目 - ロットと保管場所] をクリックすると、[ストックポイント在庫 (whinr1540m000)] セッションが開始されます。このセッションでは、品目が保管されている保管場所を選択できます。
- [固定保管場所] をクリックすると、[固定保管場所 (whwmd3502m000)] セッションが開始されます。このセッションでは、品目の固定保管場所の 1 つを選択できます。
- 有効化コード
-
有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号
- ロット
-
特定の (ロット) コードで識別され、一括して製造および保管される大量の品目。ロットは商品の識別に使用します。
品目デフォルト (tcibd0102m000) セッションで品目のロットを追跡および記録するように指定することができます。これを実行した場合は、品目がロット別に登録されるので、手持在庫をロット別に個別に登録できます。
- 在庫日付
-
保管時に品目に割り当てられる日付。在庫日付を使用すると、大規模なロット管理を実施しなくても FIFO (先入れ先出し) または LIFO (後入れ先出し) に基づいて品目を取り出すことができます。
在庫日付は、後入れ先出しまたは先入れ先出しの出庫優先順位、または品目の製品有効期限に使用されます。
後入れ先出しまたは先入れ先出しの出庫優先順位では、在庫日付のデフォルトはシステム日付です。しかし、この日付は上書きできるので、在庫日付は保管日付と同じである必要はありません。品目に特定の保存期間がある場合、在庫日付は品目について定義された製品有効期限です。
- 在庫構造
-
- 梱包定義
-
品目とその梱包固有の構成。品目の梱包定義は、たとえば、1 つのパレットに 12 個のボックスがあり、各ボックスに 4 個が含まれる、のようになります。
- 梱包定義
-
梱包定義の記述
- 勧告数量
-
保管単位で表す実際の勧告済数量
出庫勧告がまだ発行されていない場合は、マニュアルで勧告数量を変更できます。
勧告数量を増やした結果、[倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションで指定されている[最大数量許容範囲]を超過する場合、[出庫オーダライン (whinh2120m000)] セッションの[数量で即停止]フィールドの値によって次のようになります。
- [なし]: 出庫勧告を保存できます。
- [警告]: 出庫勧告を保存できますが、警告が表示されます。
- [ブロック]: 出庫勧告を保存することはできません。
勧告数量を減らした結果、[倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションで指定されている[最小数量許容範囲]を満たさない場合、警告メッセージを受け取ります。
- 単位
-
保管された商品の数量を表す単位
例
保管単位: ボックス
棚卸単位: リットル
- 棚卸単位
-
棚卸単位で表す出庫された実際の数量
- 棚卸単位
-
品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。
棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。
- 状況
-
- 発行済
-
このチェックボックスがオンの場合、このラインは発行されています。出庫勧告を発行すると、出庫勧告が確認されて倉庫手順の次のステップを実行できるようになります。
次のステップは、次のセッションのいずれかです。
- [ピッキングリストの生成 (whinh4415m000)]
- [倉庫検査概要 (whinh3122m000)]
- [出荷および積荷の凍結/確認 (whinh4275m000)]
- ピッキング済
-
このチェックボックスがオンの場合、勧告数量はピッキング済です。
次のセッションが出庫手順の活動でない場合は、出庫勧告の発行時にこのチェックボックスがオンになります。
- [ピッキングリストの生成 (whinh4415m000)]
- [ピッキングリスト (whinh4525m100)]
[倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションが出庫手順の活動である場合、勧告数量について承認レコードが作成されます。
- ピッキング
-
- ピッキング
-
- 実行
-
複数の倉庫オーダラインが勧告されるとき、それらのグループに割り当てられるコード。ユーザが倉庫オーダライングループの入庫または出庫勧告を生成するときに、実行番号をマニュアルで入力または選択しない場合、実行番号の割当または作成が行われます。この場合、たとえばユーザは[出庫オーダライン (whinh2120m000)] セッションで[ ]コマンドを使用して出庫勧告を作成します。実行番号がユーザ別に割り当てられます。たとえば、ユーザ A が特定の日に作成したすべての入庫勧告に特定の実行番号を取得し、ユーザ B が作成した入庫勧告には別の実行番号を取得します。出庫移動の場合、ユーザは出庫勧告の発行、ピッキングリストの作成、および実行番号別ピッキングリストの確認を行うことができます。入庫移動の場合は、保管リストの作成および実行番号別保管リストの確認ができます。
- ピッキング任務
-
1 人の従業員または 1 つの輸送手段で行う特定のピックアップ作業
- ピッキング順序
-
ピッキングリストの出力に使用される連番
- 扱い単位
-
倉庫に入庫した商品の元の扱い単位。
- 保管先
-
特定の輸送手段で出荷される品目を直前に保管する、倉庫内の出荷ドック
- 積荷計画
-
- 積荷
-
出庫勧告がリンクされている計画済「積荷」
- 出荷
-
出庫勧告がリンクされている計画済「出荷」
- 出荷ライン
-
出庫勧告がリンクされている予想出荷ライン
このフィールドを表示するには、次のチェックボックスをオンにする必要があります。
- [在庫処理パラメータ (whinh0100m000)] セッションの使用中の予想出荷
- [倉庫オーダタイプ (whinh0110m000)] セッションの使用中の予想出荷
- 参照配分ライン
-
出庫勧告がリンクされている参照のライン番号
このフィールドを表示するには、次のチェックボックスをオンにする必要があります。
- [在庫処理パラメータ (whinh0100m000)] セッションの使用中の予想出荷
- [倉庫オーダタイプ (whinh0110m000)] セッションの使用中の予想出荷
- 参照
-
出庫勧告がリンクされている出庫オーダラインの参照番号
- 梱包参照 A
-
出庫勧告がリンクされている出荷ラインの梱包参照 A 番号。出荷ライン参照番号は、出荷ライン参照配分 (whinh4529m000) セッションにも表示されます。
- 梱包参照 B
-
出庫勧告がリンクされている出荷ラインの梱包参照 B 番号。出荷ライン参照番号は、出荷ライン参照配分 (whinh4529m000) セッションにも表示されます。
- 出荷参照
-
出庫勧告がリンクされている出庫オーダラインの出荷参照
- 仕様
-
- 需要ペグ
-
- 引当先販売先取引先
-
在庫が引当済の販売先取引先
- 引当先出荷先取引先
-
在庫が引き当てられる出荷先取引先
- ビジネスオブジェクトタイプ
-
在庫が引当済のオーダのタイプ ([販売オーダ] や [サービスオーダ] など)
注:次のフィールドは、常に組み合わせて使用します。これらのフィールドの組合せによって対応するオーダやオーダラインを識別します。
- [ビジネスオブジェクトタイプ]
- [ビジネスオブジェクト]
- [ビジネスオブジェクト参照]
指定可能な値
- サービス (マニュアル)
- メンテナンス販売オーダ
-
メンテナンス販売オーダ
- メンテナンス販売 (マニュアル)
- メンテナンス作業オーダ
-
メンテナンスオーダ
- メンテナンス作業オーダ (マニュアル)
- 販売オーダ
-
販売オーダ
- 販売スケジュール
-
販売スケジュール
- 適用なし
- 販売 (マニュアル)
- サービスオーダ
-
サービスオーダ
- ビジネスオブジェクト
-
在庫が引当済のオーダまたはオーダライン
注:次のフィールドは、常に組み合わせて使用します。これらのフィールドの組合せによって対応するオーダやオーダラインを識別します。
- [ビジネスオブジェクトタイプ]
- [ビジネスオブジェクト]
- [ビジネスオブジェクト参照]
- ビジネスオブジェクト参照
-
品目の引当先となっているオーダまたはオーダライン
この特徴を使用して、需要に一致する供給を検索できます。
注:次のフィールドの組合せによって、オーダ品目の引当先となっているオーダまたはオーダラインが識別されます。
- [ビジネスオブジェクトタイプ]
- [ビジネスオブジェクト]
- [ビジネスオブジェクト参照]
- 参照
-
在庫が引当済の参照コード
この参照で指定されている需要を満たすために、レコードで指定されている在庫が使用できます。この在庫は他の目的には使用できません。
このフィールドは、次の 2 とおりの方法で使用できます。
- [販売先取引先] フィールドが入力済の場合、[参照] フィールドを使用して顧客定義による参照コードが記録されます。
- [販売先取引先] フィールドが空の場合、[参照] フィールドを使用して内部参照が記録されます。
参照コードを使用すると、一連の部品の工順が異なる場合 (たとえば、一部の部品が外注先に輸送されて後で返却される場合) でも、それらの部品を互いにリンクしたままにできます。
- 派生元製品バリアント
-
構成可能品目の一意の構成。バリアントは構成処理に由来し、特徴オプション、構成要素、作業などの情報を含みます。
例
構成可能品目: 電気ドリル
オプション:
- 3 つの電源 (電池、12 V または 220 V)
- 2 色 (青、灰)
これらのオプションから合計 6 つの製品バリアントが生じます。
- オプションリスト ID
-
構成済品目のオプションと特徴の ID。この ID は、需要と供給を一致させるために品目仕様で使用されます。
事前出荷通知の仕様には、オプションリスト ID が含まれます。事前出荷通知の仕様は、[入庫オーダライン (whinh2110m000)] セッションから生成されます。同様に、入庫オーダラインの仕様は、購買スケジュールラインから生成されます。
倉庫管理で構成可能な購買品目に対して、オプションリスト ID のみが仕様となっています。これは、在庫が、オプションリスト ID ごとにメンテナンスされていること、および同一のオプションリスト ID を持つすべての製品バリアントの在庫の合計であることを意味しています。
注:-
このフィールドは、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションの [組立 (APL/ASC/ASL)] チェックボックスがオンの場合にのみ表示されます。
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このフィールドは、構成可能な購買品目および製造組立 (FAS) 品目に対してのみ生成されます。
-