出庫勧告所有権 (whinh4128m000)

セッションの目的: 出庫勧告の「所有権レコード」を表示およびメンテナンスします。

所有権レコードのマニュアル作成

次の場合には、所有権レコードをマニュアルで作成できます。

  • 現在の出庫勧告ラインが発行されていない
  • これまでに入力された所有権レコードの合計数量が出庫勧告ラインの数量以下である
  • 出庫勧告の作成対象となった出庫オーダラインの出庫戦略フィールドの値が [フリー] または [優先] である
  • 該当する出庫オーダラインの出庫元取引先フィールドに指定された取引先が所有している在庫が倉庫内で不足している
注: 

出庫数量全体の所有権レコードが存在しない場合に、出庫勧告が発行されると、出庫オーダラインの出庫戦略フィールドの値と [倉庫別品目データ (whwmd2110s000)] セッションで定義された所有権の出庫優先順位に基づいて所有権レコードが生成されます。

優先取引先の在庫がない場合は、別の取引先が所有している在庫が選択されます。その在庫もない場合は、所有在庫が選択されます。

所有権レコードの作成

出庫勧告の作成対象となった出庫オーダラインの出庫戦略フィールドに次の値が設定されている場合は、出庫勧告の所有権レコードが生成されます。

  • [制限付]
  • 値が [優先] に設定されており、優先取引先が所有していない未引当在庫がその優先取引先に割り当てられた倉庫や保管場所に十分にある場合
  • 値が [優先] または [フリー] に設定されており、次の状況に当てはまる場合

    • 出庫オーダラインの出庫元取引先フィールドに指定された取引先が所有している在庫が倉庫にある
    • 勧告済商品が少量シナリオのシリアル番号付品目またはロット管理品目であり、非所有の勧告済ロットまたはシリアルが存在する

所有権レコードの作成は、出庫勧告の作成時に行われます。

所有権レコードの更新および削除

マニュアルで作成した出庫勧告ライン所有権レコードの削除や更新ができる期間は、出庫勧告ラインが発行されるまでです。

出荷ラインへのコピー

出庫オーダラインの倉庫手順に出荷が含まれている場合は、出庫勧告所有権情報が [出荷ライン所有権 (whinh4138m000)] セッションにコピーされます。

オーダ

出庫勧告の作成対象となったオーダの発生元

オーダ

倉庫オーダのコード。[倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションの[シリーズ]フィールドで指定されたシリーズを使用して、オーダ番号が生成されます。倉庫オーダが倉庫管理以外のパッケージから生成されている場合、この番号はオリジナルのオーダ番号に対応し、[シリーズ] フィールドに指定されたシリーズには基づきません。

セット

オーダセットは、同じオーダのオーダラインをグループ化します。

オーダラインは、以下の属性が合致する場合にグループ化されます。

  • 出荷元取引先
  • 出荷先取引先
  • 出荷元住所
  • 出荷先住所
  • 運送業者
  • 出荷日
  • オリジナル会社
オーダライン

倉庫オーダライン番号。倉庫管理以外のパッケージで生成されたオーダの場合、この番号はオリジナルのオーダライン番号と同じになります。

連番

倉庫オーダラインの連番

勧告

倉庫オーダラインは、次の項目に基づいて複数の勧告ラインに分割できます。

  • 割り当てられているロットの数
  • 割り当てられている保管場所の数
  • 在庫日付
  • 単位
  • 梱包定義
  • 委託在庫に関するものかどうか
  • いくつかの勧告ラインをマニュアルで作成しているかどうか
部品表ライン

部品表内のライン番号

品目

購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具

品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。

非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。

  • 原価品目 (電気代など)
  • サービス品目
  • 外注サービス
  • リスト品目 (メニュー/オプション)
連番

出庫勧告ラインの所有権レコードの識別番号

所有権
マニュアル

このチェックボックスがオンの場合、所有権詳細をマニュアルで作成します。マニュアルまたは自動で作成された所有権レコードの詳細については、現在のセッションのセッションヘルプを参照してください。

所有権

出庫ラインにある商品の所有権

所有者

出庫勧告に記載された在庫を所有している取引先。このフィールドが未入力の場合は、自社が在庫を所有しています。所有者が購買元取引先と異なる場合、その所有者は、海外部署など自分の組織内にある他の企業単位内部取引先に該当します。購買元取引先が所有者の場合は、品目が非所有委託で保持されます。品目が「会社所有」の場合、このフィールドは空です。

出庫の所有権変更

このチェックボックスがオンの場合、品目が出荷されると、出庫勧告に記載された品目の所有権が変更されます。

このフィールドは、非所有在庫の転送オーダに対して作成された出庫勧告に適用されます。

次の場合に、このチェックボックスがオンになります。

  • [出庫オーダライン (whinh2120m000)] セッションの[倉庫移動で使用]フィールドの値が [Yes] または[条件に準ずる]に設定されている
  • [ロジスティック条件 (tctrm1140m000)] セッションの[倉庫移動時に使用]フィールドの値が [Yes] に設定されている

出庫勧告
勧告済

現在の出庫オーダラインと所有者に対して勧告された品目の数量

勧告単位

勧告単位として使用される単位

棚卸単位

現在の所有者に対して勧告された実際の数量 (「棚卸単位」)

出庫勧告がまだ発行されていない場合は、現在の所有者に対して勧告された数量をマニュアルで調整できます。

勧告数量 (棚卸単位)

品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。

棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。

検査 (実際)
承認済数量

検査後に承認された品目数量 (「棚卸単位」)。このフィールドの数量は、対応する倉庫検査の処理後に更新されます。

不合格数量

現在の所有者に対して検査後に不合格となった品目数量 (「棚卸単位」)。このフィールドの数量は、対応する倉庫検査の処理後に更新されます。

不合格在庫支払元

不合格在庫の支払元

指定可能な値

条件に従う

その在庫の所有者が未出荷商品の分を支払います。[出荷ライン所有権 (whinh4138m000)] セッションに所有者が表示されます。ただし、[ロジスティック条件 (tctrm1140m000)] セッションの[取引先による在庫不一致の調整]チェックボックスがオフになっている場合は、自社が支払います。

自社

自社が未出荷商品の分を支払います。

所有者

その会社の所有者が商品の支払をします。

適用なし

その商品の支払は適用されません。

廃棄数量

検査中に廃棄された不合格数量の一部。このフィールドの数量は、対応する検査が処理されたときに更新されます。

[不合格処理]フィールドと隔離検査の設定によって、不合格商品を廃棄できるかどうかが決まります。